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しょうかかんせんこう消化管穿孔

更新日:2022/08/16 公開日:2019/02/05 view数:25,489

消化管穿孔とは?

消化管穿孔(しょうかかんせんこう)は食道や胃、腸の壁が炎症などで穿孔(穴があいた)した状態のことです。

消化液や消化中の食べ物、便、空気などが穿孔した場所から腹腔内へ漏れ出します。これらの内容物は非常に刺激が強く、炎症を起こして激しい痛みを伴います。状態によって生命に関わることもあり、早急な治療が必要です。

穿孔がおこる原因としては胃潰瘍十二指腸潰瘍、大腸がん、先天性疾患などがあります。

目次
  1. 消化管穿孔の症状
  2. 消化管穿孔の診療科目・検査方法
  3. 消化管穿孔の原因
  4. 消化管穿孔の予防・治療方法・治療期間
  5. 消化管穿孔の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 消化管穿孔になりやすい年齢や性別

消化管穿孔の症状

食道や胃、腸などの消化管に穴があきます(穿孔)。これによって突然の腹部激痛がおこします。

どの消化管が穿孔したかによって疼痛部位は異なります。

腹膜全体に炎症が及ぶと腹部全体に強い痛みが生じます。炎症で腹部が硬直した状態になります。

消化管穿孔の診療科目・検査方法

穿孔の確認のためレントゲン検査、CT検査をおこないます。

また、炎症所見の評価のため血液検査もおこないます。穿孔部位に上部消化管での発症が疑われた場合は胃カメラを実施し、穿孔部位を確認します。

消化管に何らかの原因で孔(あな)が開き、内容物が腹腔内に漏出して腹膜炎を引き起こす病態であるため、生命にかかわる可能性があります。

そのため早急な対応が必要です。手術可能な消化器内科または消化器外科を受診する必要があります。

消化管穿孔の原因

上部消化管では十二指腸潰瘍胃潰瘍、下部消化管では大腸憩室や大腸癌が原因になっていることが多いです。

腹部の外傷や医原性(内視鏡操作によるもの)の場合もあります。

消化管穿孔の予防・治療方法・治療期間

腹膜炎が腹部全体に及んでいる場合は、発症後8時間以内に外科治療をおこなうことが推奨されています。

上部消化管穿孔の場合は、保存的治療(絶飲食、抗生剤)、外科治療。下部消化管穿孔の場合は緊急手術をおこないます。

重症度にもよるが、2週間から1か月程度の入院が必要です。

消化管穿孔の治療経過(合併症・後遺症)

死亡例もある病気です。治療は緊急性を要することが多いです。

消化管穿孔になりやすい年齢や性別

「日本のDPCデータからみた急性腹症の頻度の報告」では、男性では急性腹症の中でも第4位の6.4%、女性では第6位の4.8%が腹膜炎でした。

明確な消化管穿孔をおこしている患者さんの疫学調査は確認できないものの、腹膜炎患者の中に消化管穿孔の患者さんが含まれていると考えられています。

また、確認できるほどの性差はなく、発症年齢は消化器穿孔のおこる場所によって変わります。

大腸憩室穿孔では高齢者に多い傾向があります。

執筆・監修ドクター

川口 義明
川口 義明 医師 かわぐち消化器内科 院長 担当科目 消化器内科/内科

経歴1993年 札幌医科大学卒業
横浜市大医学部第二内科入局後、横浜市立港湾病院(現みなと赤十字病院)、横浜南共済病院、京都第二赤十字病院に勤務。

2003年 横浜市大病院助手
2006年 東海大学消化器内科講師
2010年 同准教授

2017年7月 かわぐち消化器内科開院。
東海大学医学部客員教授。横浜市大医学部臨床教授。

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