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はいこうけつあつしょう肺高血圧症

更新日:2022/08/16 公開日:2019/01/31 view数:3,084

肺高血圧症とは?

肺高血圧症(はいこうけつあつしょう)は、肺動脈の血圧が高い症状のことをいいます。
原因は先天的な体質や自己免疫疾患、薬、肺の疾患、血栓、原因不明なものなどさまざまです。
症状は動いた時に呼吸が苦しい、息切れ、疲労感のほか、動悸や胸痛、咳嗽、お腹の張りなどです。

肺高血圧症は比較的まれな病気といえますが症状が軽い場合は症状を自覚するのは難しく、自覚できる場合はすでに重症化していることが多くあります。
そのような場合、突然死する場合もあります。

目次
  1. 肺高血圧症の症状
  2. 肺高血圧症の診療科目・検査方法
  3. 肺高血圧症の原因
  4. 肺高血圧症の予防・治療方法・治療期間
  5. 肺高血圧症の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 肺高血圧症になりやすい年齢や性別

肺高血圧症の症状

初期には自覚症状がないが、体を動かした時に息切れを感じたり、疲れやすさを感じたりすることがあります。

病気が進行すると、安静時にも息切れを感じ、酸素吸入を要する場合があります。

肺高血圧症の診療科目・検査方法

右心カテーテル検査で肺動脈平均圧が25 mmHg以上の場合、肺高血圧症と診断される。
肺血栓塞栓症の除外のため、肺血流シンチグラムという検査もおこないます。

その他に血液検査、心電図、胸部X線写真、エコー、動脈血ガス分析、CT・MRI、呼吸機能検査などがあります。

息切れ等を自覚した際には、なるべく早めに呼吸器内科循環器内科を受診しましょう。

肺高血圧症の原因

遺伝性、薬物誘発性、膠原病合併、寄生虫感染合併、先天性心疾患合併などがありますが、いずれも発症原因は解明されていません。

肺高血圧症の予防・治療方法・治療期間

肺血管を広げるプロスタサイクリン、肺血管を収縮させるエンドセリンの受容体を抑える薬、血管平滑筋収縮を緩める物質を増加させるホスホジエステラーゼ阻害薬など、薬物療法が中心になります。利尿剤、酸素吸入療法も用いられますが、効果なければ胚移植を検討する必要があります。

薬物療法を開始したら長期にわたっての治療になります。

肺高血圧症の治療経過(合併症・後遺症)

肺血管を広げる薬、肺血管を収縮させる物質を抑制する内服薬などが使用されます。

重症の場合には、肺血管拡張薬を持続点滴します。それでも改善しないときは、肺移植が適応されます。

肺高血圧症になりやすい年齢や性別

肺高血圧症の種類によって異なりますが、発症しやすい種類である肺動脈性高血圧症の2013年の患者数は2587人で、年々増加傾向にあります。
そのなかでも特発性肺動脈性肺高血圧症の場合は100万人に1~2人となっています。

女性は男性の2倍以上発症しており、傾向として加齢とともに発症が増え、70歳代がピークになります。
男性は、20歳代と70歳代がピークです。

執筆・監修ドクター

清水 雄至
清水 雄至 医師 上中居ファミリークリニック 医師 担当科目 呼吸器内科/アレルギー科

経歴1988年5月 群馬大学医学部
1993年6月~1995年5月 バージニア医科大学留学
1996年2月15日 医学博士(群馬大学学位(医博乙第1057号)取得)
2005年8月~2017年9月 高崎総合医療センター 呼吸器内科部長
2017年10月 開業

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