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卵巣痛

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目次
  1. 概要
  2. 症状
  3. 診療科目・検査
  4. 原因
  5. 治療方法と治療期間
  6. 治療の展望と予後
  7. 発症しやすい年代と性差

【執筆・監修ドクター】

石野医院 石野 博嗣 先生

概要

卵巣痛とは?

卵巣痛は卵巣におこる病気などによってひきおこされる痛みです。卵巣は女性器の一つで、腰の辺りに左右一つずつあります。
主な働きは、受精卵のもととなる卵胞を発育し発達させて卵巣の外に送り出したり、女性ホルモンであるプロゲステロンを分泌したりする重要な役割を担っています。

卵巣に痛みや異変を感じることは多くはありません。
主に考えられるのは急性の卵巣炎や、卵巣腫瘍が成長し周りの臓器を圧迫するなどです。悪性の卵巣腫瘍では症状が進行すると腹水がたまり、その影響でほかにもさまざまな症状があらわれます。

症状

腹部の卵巣に痛みがおこります。原因になる病気によっては、同時にあらわれる症状に違いがあります。

例えば、急性付属器炎や、骨盤内炎症性疾患(PID)とよばれる卵巣を含めた女性器に炎症をおこす病気では下腹部に激痛があります。また40度近くの高熱が出ることもあります。炎症が進行すると吐き気、嘔吐(おうと)、不正出血やおりものの増加などの症状もあらわれます。

また、慢性化することがあり、微熱や、重い月経痛、腰痛、夕方になるとだるくなるなどの症状があらわれることもあります。

卵巣腫瘍茎捻転(らんそうしゅようけいねんてん)は卵巣にできた腫瘍や嚢腫(のうしゅ)が大きくなり、おなかの中でクルッと回転することです。この回転によって卵管や靭帯(じんたい)がねじれて、周囲にある臓器を圧迫すると激しい吐き気や嘔吐(おうと)をともなう腹痛がおこります。重症であれば意識不明になることもあります。

診療科目・検査

下腹部の卵巣近辺が痛むとともに高熱が出たら、子宮付属器炎の可能性もあります。痛みがあれば婦人科を受診します。

子宮付属器炎であれば、婦人科にて下腹部を押す触診や、指を膣に入れて内診をおこないます。
ほかにも血液検査で白血球数を確認したり、膣内の超音波(エコー)検査で炎症を確認したりします。
病巣を確認するため内視鏡や、必要に応じてCT、MRIをおこないます。

感染している細菌を確認するため、おりもの検査をおこなうこともあります。

腫瘍が発見された場合は、専用の血液検査で腫瘍マーカーも合わせて確認します。

原因

主に、感染が原因になるものと、腫瘍が大きくなることで引きおこされる二次的な原因によるものがあります。

感染によるものは、膣(ちつ)から大腸菌や黄色ブドウ球菌などの細菌が侵入し感染します。細菌は膣から子宮、さらに子宮内膜を通って、最終的に卵巣へと到達し卵巣炎を引きおこします。

卵巣にできた腫瘍は大きくなると、膀胱(ぼうこう)や直腸などの周囲の臓器を圧迫したり、卵巣腫瘍茎捻転をおこしたりすることで痛みの原因になります。また、卵巣にできた嚢腫が破裂することにより卵巣痛がおこることもあります。

卵巣に嚢胞(のうほう)ができるチョコレート嚢胞は大きくなると自然と破れてしまうことがあります。生殖可能な年齢の女性であれば発症する可能性があります。また、閉経しても症状は治まりません。がん発生率も高いため、手術で取りのぞく必要があります。

卵巣は腫瘍ができやすい器官であるとも言われています。多くは嚢腫という液体状のものがたまった腫瘍で、良性のものが多いというデータもあります。

治療方法と治療期間

子宮付属器炎で痛みや熱があるのであれば早めに薬物療法をおこないます。抗生剤、鎮痛剤、解熱剤、消炎剤を使用しますが、内服だけでなく、状態によっては注射や点滴で投与することもあります。
また、薬物療法で改善しない場合は、外科療法では卵巣を摘出することもあります。

炎症が治まって1〜2週間で少しずつ熱や痛みも治ります。慢性化すると、治療期間は長くなります。

症状が強くあらわれている場合は入院し、安静を保ちます。

治療の展望と予後

卵巣の痛みの原因によって予後は大きく変わります。

痛みには個人差もあるため、症状に応じた補助的な治療により対応する必要があります。

発症しやすい年代と性差

卵巣は女性の生殖器ですので、卵巣の痛みを生じるのは女性のみです。

どういった年代の女性に卵巣痛が多いかは、原因になる病気などによっても違いがあり、把握することは困難です。

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