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しゅうかんせいへんとうえん習慣性扁桃炎

はんぷくせいへんとうえん反復性扁桃炎
更新日:2022/08/10 公開日:2019/07/11 view数:19,668

習慣性扁桃炎(しゅうかんせいへんとうえん)とは慢性扁桃炎の一種です。

慢性扁桃炎には、この他にも「慢性単純性扁桃炎」「扁桃病巣感染症」があります。

高熱、咽頭痛、飲み込んだ時に痛みを感じる(嚥下痛)などの症状が急にあらわれる急性扁桃腺を「1年に4回以上、2年に5~6回以上繰り返す」場合は習慣性扁桃炎と分類されます。

3~4歳の小児に多く発症し5~6歳がピークです。10代でほとんどが自然に良くなりますが成人になっても症状が繰り返されている場合もあります。
また、成人になってからおこる場合もあります。

炎症の原因は細菌の場合が多く、A群β溶連菌、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌などが培養検査をすると発見されます。

目次
  1. 習慣性扁桃炎の症状
  2. 習慣性扁桃炎の診療科目・検査方法
  3. 習慣性扁桃炎の原因
  4. 習慣性扁桃炎の予防・治療方法・治療期間
  5. 習慣性扁桃炎の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 習慣性扁桃炎になりやすい年齢や性別

習慣性扁桃炎の症状

高熱が出る(38℃以上)、咽頭痛、悪寒、関節痛、首のリンパ節が腫れる、飲み込んだ時に痛みを感じる(嚥下痛)などの症状が出ます。

また、扁桃腺に細菌が付着して「扁桃膿栓(へんとうのうせん)」が発生すると口臭がすることもあります。

このような症状は、急性期を過ぎるとほとんど症状は出なくなります。軽いのどの痛みや乾燥感、微熱などの症状がある場合もあります。

疲労やストレスなどが原因となって扁桃腺の免疫機能が低下していると扁桃体が感染源となり、体の他の部位に炎症が広がる「扁桃病巣感染症」 を起こす場合があります。

そうなると、さまざまな合併症を併発する可能性があります。たとえば腎臓の糸球体に免疫グロブリンが付着して炎症を起こし、血尿やタンパク尿が出たり、皮膚疾患や心内膜炎などを起こしたりするなどです。

習慣性扁桃炎の診療科目・検査方法

主な診療科は「耳鼻いんこう科」です。「内科」「小児科」でも受診可能です。

血液検査で炎症の程度などを調べることがあります。溶連菌への感染を確認するASOやASKといった抗体測定などをおこないます。

綿棒でのどの分泌物を拭い取り、炎症の原因となっている病原菌を特定する培養検査をおこなうこともあります。

細菌が原因の場合、治療時にその細菌に応じた抗生剤を投与することになるため細菌感染が疑われる場合に必要な検査となります。

扁桃病巣感染した場合、腎炎を起こしていないか尿検査をおこなうなどさまざまな検査が必要になることが考えられます。

のどが痛く高熱が出るなどの症状があり、何度も繰り返している場合、習慣性扁桃炎が強く疑われます。重症化しないうちに、医療機関に受診することが大切です。

習慣性扁桃炎の原因

扁桃は表面にボコボコした穴があり、ウイルスや細菌が溜まりやすくそこから感染を起こすことが原因です。疲れが溜まっている状態や抵抗力が落ちた状態にあると扁桃体に炎症を起こします。

小児の場合、まだ免疫力が成人ほど発達していないことや体力も少ないことから発症を繰り返しやすいです。

また、急性扁桃炎をきちんと治療していない場合に慢性化することもあります。

習慣性扁桃炎の予防・治療方法・治療期間

保存療法

通常の扁桃炎の治療をおこないます。解熱剤、鎮痛剤、または抗生剤を服用し、治療します。

扁桃炎はのどが腫れるため、口から物を飲み込むことが非常に困難となり脱水状態になることもあります。その場合は点滴などで脱水状態を改善します。

外科的治療

6~12歳になっても、1年に4回以上、扁桃炎を繰り返す場合は手術で扁桃腺を摘出することがあります。

安定期であっても病巣感染があると扁桃腺が大きくなり飲み込みづらくなることもあります。

また、扁桃腺が炎症により大きくなることで睡眠時無呼吸症候群を引き起こすこともあるため、手術で摘出することを検討します。

扁桃腺は免疫器官であるため、可能な限り摘出すべきではありません。とくに低年齢での摘出は推奨されません。

しかし、何度も繰り返すことが日常生活の妨げになるようであれば検討することもあります。扁桃摘出手術は全身麻酔でおこないます。

2週間程度の入院を要します。

習慣性扁桃炎の治療経過(合併症・後遺症)

手術の場合は全身麻酔または局所的に麻酔を使います。
術後1週間ほど安静にし、およそ1ヶ月を経てから元の生活に戻していきます。

術後は、痛みさえおさまれば、術前と同じように生活もできるため、予後は良好です。

習慣性扁桃炎自体は成長すると自然と改善する場合が多いです。

習慣性扁桃炎になりやすい年齢や性別

罹患者数の統計は、現在は出ていません。一般的には3~4歳の小児から増えだして5~6歳がピークです。

扁桃線は、3~8歳で最も大きくなり成長とともに小さくなるためです。またそのほとんどは10代のうちに自然に軽快します。

小児の扁桃炎の発症は男児に多い傾向があり、扁桃炎としても全体的に男性に多い傾向があります。

執筆・監修ドクター

中島 由美
中島 由美 医師 Crystal 医科歯科 Clinic International 内科院長 担当科目 内科/アレルギー科

経歴2002年 金沢医科大学医学部 卒業
2002年 金沢医科大学病院 小児科、内科勤務
2004年~2018年大阪、神戸、東京、福岡の病院、クリニックで内科、皮膚科勤務
2018年 クリスタル医科歯科クリニックインターナショナル内に医科開設

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