へいはつはくないしょう併発白内障

症状は他の白内障と同様です。

白内障の症状としては以下のような症状が確認されています。

• 視力低下（細かい文字が読みにくくなる）
• ぼやけて見える
• かすんで見える
• 光がまぶしく感じる（照明や太陽をまぶしく感じる）
• 一時的に近くのものが見えやすくなることがある
• ものが重複して見える（片目に見ても、２重、３重に見える）

目の水晶体に濁りが確認できる場合もあります。

水晶体の色調は、黄白黄色〜茶褐色に進行します。

眼科、眼科専門医での検査、診察が必要となります。
「屈折検査／視力検査」により遠視・乱視・近視などの検査をおこないます。

「細隙灯顕微鏡検査（さいげきとうけんびきょうけんさ）では特殊な顕微鏡で目を拡大して検査します。

角膜や水晶体の状態の確認をしたり、濁りの状況を調べます。

眼底検査などもおこないます。

併発白内障は、ぶどう膜炎・緑内障・網膜色素変性症・虹彩毛様体炎（こうさいもうようたいえん）・硝子体出血などに併発しておこる白内障です。

点眼薬での治療

まずは併発している病気の治療をおこない、その後に白内障の治療をします。
白内障自体が進行していない初期の状態であれば、点眼薬で白内障の進行を遅らせます。

手術で眼内レンズを挿入

しかし、薬をつけていても白内障は徐々に進行していくため、白内障になった場合、完全に治療するには手術が必要となります。
白内障が中程度の進行で体の調子もよければ、日帰りでの手術もおこなえることもありますが、3〜4日間の入院により手術を受ける場合もあります。

手術は局所麻酔をおこない、超音波を使用して水晶体の中身を吸い出して水晶体の濁りをとります。

その後、眼内レンズ（人口の水晶体）を挿入します。
進行した白内障の場合は、超音波での摘出が難しいです。
そのため嚢外摘出法（水晶体核を摘出する）を用いることがあります。
その場合は、眼内レンズを眼球壁に縫い付けます。

術後は、目の充血、ゴロゴロとした異物感、涙が出る、目がかすむといった症状が出ることがあります。
まぶしさや色調の違和感があるようであれば、色付きメガネで調整することができます。

白内障の手術をして数ヶ月から数年後に目の霞みやまぶしさ、視界の濁りといった症状を感じる場合があります。
これは白内障の再発に似た現象で「後発白内障」という症状です。
手術後に残った水晶体の上皮細胞が増殖して、濁ってしまうことが原因となります。
そのような場合はレーザーで、濁った部分を切開して治療をおこなう必要があります。

後発白内障とは？

併発している疾病により患者数、性差、年代はことなります。
そのため一概にいえません。