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がいしょうせいはくないしょう外傷性白内障

更新日:2022/08/10 公開日:2019/03/11 view数:7,253

外傷性白内障とは?

水晶体というレンズが白く濁るのが白内障です。
以前は、進行すると失明する病気でしたが、医学の進歩により失明まで進行する人は減っています。
しかし、濁った水晶体自体は、元には戻りません。

白内障は、先天的な場合以外、老化による加齢性白内障がほとんどのため、加齢に伴う高齢者の病気と言われてきました。
しかし、白内障糖尿病アトピー性皮膚炎などの合併症として発症することもあります。
さらに眼を強く打撲、怪我をしたことにより水晶体に傷がつき白内障を発症することがあります。
このタイプの白内障を「外傷性白内障」と言います。


目次
  1. 外傷性白内障の症状
  2. 外傷性白内障の診療科目・検査方法
  3. 外傷性白内障の原因
  4. 外傷性白内障の予防・治療方法・治療期間
  5. 外傷性白内障の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 外傷性白内障になりやすい年齢や性別

外傷性白内障の症状

白内障は、初期は自覚症状がほぼ出ることはありません。

視力低下により細かい文字が読みにくく感じられます。
他にもぼやける、かすむなどがおこり、ものが重複して見えます。
片目で見ても、2重、3重に見えます。
光がまぶしく感じるようになり、照明や太陽をまぶしく感じます。
また、一時的に近くのものが見えやすくなることがあります。

眼の水晶体に濁りが確認できる場合もあります。
濁りの色調は、黄白黄色〜茶褐色に進行します。
ものが黄色っぽく見えるが徐々に進行するため患者本人の自覚症状としては表れにくいです。
眼が疲れやすいです。

外傷性白内障の診療科目・検査方法

眼科、眼科専門医での検査、診察が必要となります。

屈折検査や視力検査は遠視・乱視・近視などを確認する検査です。
細隙灯顕微鏡検査は特殊な顕微鏡で眼を拡大して検査します。
角膜や水晶体の状態の確認や濁りを調べることができます。
眼圧が上昇していないか確認する眼圧検査や 白内障以外の病気はないか、眼底を調べる眼底検査もおこないます。

白内障は、急激に症状は出ません。
眼を強く打ちつけるような事故や怪我があった場合は、眼科での検診を受ける必要があります。

外傷性白内障の原因

・事故に遭い眼を打ちつけた
・ テニスや野球のボールが眼に当たった
・ サッカーゴール、跳び箱の角などに強く眼をぶつけた

などが原因となります。

眼を強く打ちつけた場合や、スポーツや体を動かしていて、ボール、バットや物が眼に当たったり眼を打撲したりすると、眼の水晶体に傷がつくことがあります。

主に、このような傷や怪我が原因となり、外傷性白内障を発症することがあります。

外傷性白内障の予防・治療方法・治療期間

初期治療は点眼薬による薬物治療です。
これは白内障の進行を遅らせるのが目的で、濁った水晶体を薬で元に戻すことはできないからです。
白内障は徐々に進行していくため完全に治療するには白内障手術が必要となります。

手術方法は外傷の程度や難易度によって異なります。
局所麻酔をかけ、切開後に超音波により濁った水晶体を取り出し人工レンズを移植します。
治療期間は外傷の程度や手術法によって異なります。
手術治療後は個人の状態にもよるが、大体3~6か月の通院が必要になります。
1~2年後には必ず検診を受ける必要があります。

外傷性白内障の治療経過(合併症・後遺症)

発症頻度は少ないですが、最も重篤な手術後の合併症は細菌性眼内炎です。
手術後しばらくしてものが見えづらくなったり、痛みや充血が生じた場合は早急に手術を受けた医療機関を受診する必要があります。
感染予防のためには、保護メガネをかけるなど、手術を受けた医療機関からの術後注意点をよく守ることが肝要です。

加えて、眼内レンズには、「単焦点眼内レンズ」と「多焦点眼内レンズ」があり、「多焦点眼内レンズ」は広い範囲で見るピントを合わせることができます。
近視・遠視・乱視が矯正できることにより、QOL(生活の質)が左右されるので、医師とよく相談の上、眼内レンズを選択するのがよいです。

ただし、「多焦点眼内レンズ」治療を採用している医療機関は限られており、保険適応外なので高額となります。

外傷性白内障になりやすい年齢や性別

怪我、傷によるものなので一概には言えません。

執筆・監修ドクター

平松 類
平松 類 医師 二本松眼科病院 副院長 担当科目 眼科

経歴昭和大学医学部卒業、医学博士。
昭和大学東病院助教、三友堂病院眼科科長、彩の国東大宮メディカルセンター眼科科長
をへて二本松眼科病院に勤務。

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