がいしょうせいはくないしょう外傷性白内障
外傷性白内障の症状
白内障は、初期は自覚症状がほぼ出ることはありません。
視力低下により細かい文字が読みにくく感じられます。
他にもぼやける、かすむなどがおこり、ものが重複して見えます。
片目で見ても、2重、3重に見えます。
光がまぶしく感じるようになり、照明や太陽をまぶしく感じます。
また、一時的に近くのものが見えやすくなることがあります。
眼の水晶体に濁りが確認できる場合もあります。
濁りの色調は、黄白黄色〜茶褐色に進行します。
ものが黄色っぽく見えるが徐々に進行するため患者本人の自覚症状としては表れにくいです。
眼が疲れやすいです。
外傷性白内障の診療科目・検査方法
外傷性白内障の原因
・事故に遭い眼を打ちつけた
・ テニスや野球のボールが眼に当たった
・ サッカーゴール、跳び箱の角などに強く眼をぶつけた
などが原因となります。
眼を強く打ちつけた場合や、スポーツや体を動かしていて、ボール、バットや物が眼に当たったり眼を打撲したりすると、眼の水晶体に傷がつくことがあります。
主に、このような傷や怪我が原因となり、外傷性白内障を発症することがあります。
外傷性白内障の予防・治療方法・治療期間
外傷性白内障の治療経過(合併症・後遺症)
発症頻度は少ないですが、最も重篤な手術後の合併症は細菌性眼内炎です。
手術後しばらくしてものが見えづらくなったり、痛みや充血が生じた場合は早急に手術を受けた医療機関を受診する必要があります。
感染予防のためには、保護メガネをかけるなど、手術を受けた医療機関からの術後注意点をよく守ることが肝要です。
加えて、眼内レンズには、「単焦点眼内レンズ」と「多焦点眼内レンズ」があり、「多焦点眼内レンズ」は広い範囲で見るピントを合わせることができます。
近視・遠視・乱視が矯正できることにより、QOL(生活の質)が左右されるので、医師とよく相談の上、眼内レンズを選択するのがよいです。
ただし、「多焦点眼内レンズ」治療を採用している医療機関は限られており、保険適応外なので高額となります。
外傷性白内障になりやすい年齢や性別
怪我、傷によるものなので一概には言えません。
執筆・監修ドクター
経歴昭和大学医学部卒業、医学博士。
昭和大学東病院助教、三友堂病院眼科科長、彩の国東大宮メディカルセンター眼科科長
をへて二本松眼科病院に勤務。
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