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しんぞうしんけいしょう心臓神経症

更新日:2022/08/16 公開日:2019/01/31 view数:29,772

心臓神経症とは?

心臓神経症(しんぞうしんけいしょう)は、自分自身の心臓の動きが気になって、さらに心臓の拍動が早くなるなどの悪循環を生む症状です。実際には心臓に器質的な疾患などはなく、精神的なストレスがこうした悪循環のきっかけになります。この症状は身体表現性障害であり、検査を受けても心臓に疾患は見当たらないため、心臓内科などの医療機関では治療は受けられずに症状について患者さんはさらに悩むということもあります。

気をつけなければいけないのは、心臓神経症と思っていたが、心臓の疾患だったという場合です。そのため、心臓神経症と診断されるためには、一通りの検査を受けて、心臓には原因がないという除外診断が必要になります。心臓に問題ないことを確認した場合は心療内科を受診しましょう。

目次
  1. 心臓神経症の症状
  2. 心臓神経症の診療科目・検査方法
  3. 心臓神経症の原因
  4. 心臓神経症の予防・治療方法・治療期間
  5. 心臓神経症の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 心臓神経症になりやすい年齢や性別
  7. 編集部脚注

心臓神経症の症状

胸の痛みや動悸、息苦しさといった症状のため、「心臓の病気ではないだろうか」という不安が生じ、そのためさらに症状が悪化するという悪循環をきたします。

心臓神経症の診療科目・検査方法

まずは心臓の検査を行いましょう。

検査は循環器内科心臓血管外科で行います。

心電図やレントゲン、心エコー、血液検査などによって、心臓自体に異常がないことを確認します。

内科にて心臓に問題が無いことを確認したのちに心療内科を受診することになります。

心臓神経症の原因

精神的ストレスが背景にある場合がほとんどです。

心臓という命に関わる臓器に病気があるのではないかという不安が、様々な身体的症状に姿を変えることが多い傾向にあります。

心臓神経症の予防・治療方法・治療期間

ストレスの特定と環境調整により改善が期待できます。

また、SSRI(※1)やSNRI(※2)などの抗うつ薬や、ベンゾジアゼピン系(※3)の抗不安薬により症状が緩和します。動悸に対してはβ遮断薬(※4)が有効です。

人によって治療期間は様々です。

心臓神経症の治療経過(合併症・後遺症)

治療により症状の緩和は可能です。

心臓神経症になりやすい年齢や性別

患者数や性差などは不明です。

編集部脚注

※1 SSRI

SSRIは、「選択的セロトニン再取りこみ阻害薬の略称」です。
神経伝達物質―セロトニンが不足すると、「不安」「気持ちの落ちこみ」を招くとされています。
そこで、抑うつ状態を訴える患者さんに対しては、セロトニンを増やす薬―SSRIが役立ちます。
SSRIに分類される薬としては、「パロキセチン」「エスシタロプラム」「セルトラリン」などが知られています。
2018年現在、うつ病の第1選択薬としてはSSRIを用いるのが一般的です。

※2 SNRI

SNRIは、「選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取りこみ阻害薬の略称」です。
神経伝達物質―セロトニンが不足すると、「不安」「落ちこみ」などが生じます。
また、別の神経伝達物質―ノルアドレナリンが不足した場合は、「無気力」「意欲低下」などの問題が起こります。
そこで、「不安・落ちこみ」に加えて「気力低下」が目立つ患者さんに対しては、SNRIを処方するのが一般的です。
SNRIに分類される薬としては、「デュロキセチン」「ミルナシプラン」などが知られています。

※3 ベンゾジアゼピン系

ベンゾジアゼピン系は、「代表的な抗不安薬の系統」です。
脳の内側に位置する「大脳辺縁系」は、記憶・感情などに関与しています。
大脳辺縁系の働きを抑えることで、不安感を減らすことができます。
そこで、神経細胞の活動を抑える神経伝達物質(GABA)の働きを強める薬―ベンゾジアゼピン系抗不安薬が役立ちます。
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬としては、「ロフラゼプ酸エチル」「ジアゼパム」「エチゾラム」などが知られています。

※4 β遮断薬(べーた-しゃだん-やく)

β遮断薬は、「心臓の収縮力・心拍数を下げる薬」です。
心臓の働きが抑えられることから、血圧が下がります。
交感神経系を興奮させるノルアドレナリンは、心臓の働きを強める作用があります。
そこで、心臓側の受容体(ノルアドレナリンの受けとり場所)を遮断し、心臓の働きを抑えることが有効です。

ノルアドレナリンが結合する受容体を「β受容体」と呼びます。
β受容体を遮断することから、「β遮断薬」という名称になっています。

執筆・監修ドクター

福田 真
福田 真 医師 アカラクリニック 院長 担当科目 内科/リウマチ科/心療内科

経歴2004年 弘前大学医学部医学科卒業
    茅ヶ崎徳洲会総合病院(現:茅ヶ崎徳洲会病院)にて初期臨床研修
2006年 湘南鎌倉総合病院総合内科にて後期研修
2008年 2008年度内科チーフレジデント
2009年 東京医科歯科大学医学部附属病院膠原病・

リウマチ内科に入局しリウマチ膠原病診療に従事

湘南鎌倉総合病院総合内科・リウマチ科非常勤

武蔵野赤十字病院膠原病・リウマチ内科非常勤
2011年 信愛クリニック非常勤医として勤務
2014年 東京医科歯科大学大学院博士課程修了 信愛クリニック常勤医として勤務
2016年 アカラクリニック開院

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