ぼうしつぶろっく房室ブロック
房室ブロックの症状
房室ブロックには以下の症状があります。
1度房室ブロック⇒通常、無症状
2度房室ブロック(ヴェンケバッハ型:Wenckebach type )⇒「脈の結滞」以外の症状は通常なし
2度房室ブロック(モビッツⅡ型:Mobitz type II ) / 2:1房室ブロック / 高度房室ブロック / 3度房室ブロック(完全房室ブロック)⇒失神、前失神症状、息切れ、全身倦怠感などを生じる。無症状の場合もあり。
房室ブロックの診療科目・検査方法
房室ブロックの原因
房室ブロックの予防・治療方法・治療期間
経過観察もしくは恒久式ペースメーカ植え込み術を行うかのどちらかです。薬物治療はあまり効果を期待できません。
例外もあるが、1度ブロックやヴェンケバッハ型は経過観察、モビッツⅡ型以上の房室ブロックで症状があれば恒久式ペースメーカ植込み術を行うことが多いです。
ペースメーカは一般に鎖骨の下の静脈から心臓に電線を1本ないし2本挿入し、皮膚の下に植込んだ発電装置(ペースメーカ本体)に接続します。最近では電線のないペースメーカ(リードレスペースメーカ)もあります。
ペースメーカ植え込み術は1~2週間の入院、およそ10年毎に電池交換手術が必要です。
房室ブロックの治療経過(合併症・後遺症)
薬物が原因の場合は中止により改善しますが、心筋組織の変性が原因の房室ブロック(器質的房室ブロック)は薬物治療や自然経過で改善することはありません。
ただし、恒久式ペースメーカ植込みにより治療は可能です。
房室ブロックになりやすい年齢や性別
患者数は把握されていません。高齢者ほど頻度は増えていきます。
執筆・監修ドクター
経歴2001年 獨協医科大学卒業
2003年 獨協医科大学越谷病院 循環器内科助教
2012年 獨協医科大学越谷病院 循環器内科講師
2014年 医療法人 虎溪医院院長
2015年 獨協医科大学越谷病院 循環器内科非常勤講師
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