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房室ブロック

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目次
  1. 概要
  2. 症状
  3. 原因
  4. 検査内容と主な診療科目
  5. 治療方法と治療期間
  6. 治療の展望と予後
  7. 発症しやすい年代と性差
虎溪則孝 先生

【執筆・監修ドクター】

虎溪医院 虎溪 則孝 先生

概要

房室ブロックとは?

房室ブロックは心臓の組織内で信号の伝達が遅れたり、途絶えたりして心臓の拍動(はくどう)が乱れる症状のことです。
正常な心臓は、電気刺激によって興奮を起こし、拍動します。
その電気刺激の伝達が心房から心室へうまく届かなくなることで、心臓の動きが遅くなったり、一時的に止まったりします。

症状が軽く、治療の必要がないものもありますが、程度によってはペースメーカを埋め込む必要があります。原因の多くは加齢による心筋組織の変性ですが、他にも先天性心疾患や心筋症、薬の副作用によるものも考えられます。

循環器内科を受診し治療の必要があるか確認しましょう。手術が必要な場合などは心臓外科にて治療を行ないます。

症状

1度房室ブロック⇒通常、無症状

2度房室ブロック(ヴェンケバッハ型:Wenckebach type )⇒「脈の結滞」以外の症状は通常なし

2度房室ブロック(モビッツⅡ型:Mobitz type II ) / 2:1房室ブロック / 高度房室ブロック / 3度房室ブロック(完全房室ブロック)⇒失神、前失神症状、息切れ、全身倦怠感などを生じる。無症状の場合もあり。

原因

多くは原因不明(加齢による心筋組織の変性)である。
1度ブロックやヴェンケバッハ型では自律神経の過緊張によって生じる(機能的房室ブロック)ことも多い。
心筋梗塞、心筋症(サルコイドーシスなど)、薬剤が原因で起きることもあり、生まれつきの心奇形(修正大血管転移、心室中隔欠損症など)に合併していることもある。

検査内容と主な診療科目

2誘導心電図、ホルター心電図、植込み型心電計、運動負荷心電図などにより診断、心エコー検査により基礎心疾患の有無を確認する。

循環器内科、心臓外科を受診する。

ペースメーカ適応の判断が難しい例では心臓電気生理学的検査によってブロックの部位を特定する(AHブロック、BHブロック、HVブロック)。

成人の場合、症状のない1度房室ブロックは受診の必要性は乏しい
2度以上はヴェンケバッハ型でも念のため一度は受診。
症状を伴う場合には早急な受診を要する。

※患者様の状態により、受診の必要性は変わるため、医師の診断を仰いでください。

治療方法と治療期間

経過観察もしくは恒久式ペースメーカ植え込み術を行うかのどちらか。
薬物治療はあまり効果を期待できない。

例外もあるが、1度ブロックやヴェンケバッハ型は経過観察、モビッツⅡ型以上の房室ブロックで症状があれば恒久式ペースメーカ植込み術を行うことが多い。

ペースメーカは一般に鎖骨の下の静脈から心臓に電線を1本ないし2本挿入し、皮膚の下に植込んだ発電装置(ペースメーカ本体)に接続する。
最近では電線のないペースメーカ(リードレスペースメーカ)もある。

ペースメーカ植え込み術は1~2週間の入院、およそ10年毎に電池交換手術が必要。

治療の展望と予後

薬物が原因の場合は中止により改善するが、心筋組織の変性が原因の房室ブロック(器質的房室ブロック)は薬物治療や自然経過で改善することはない。
ただし、恒久式ペースメーカ植込みにより治療は可能。

発症しやすい年代と性差

患者数は把握されていない。
高齢者ほど頻度は増える。

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