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子宮復古不全とは
子宮復古不全(しきゅうふっこふぜん)とは、分娩後の子宮収縮が正常に認められない状態のことです。
妊娠中、30cm以上の大きさになった子宮は、新生児を出産した後、元の大きさを目指し小さくなっていきます。分娩直後は、子宮の内側の胎盤が剥離したところから出血するのを止めるため、特に激しく収縮します。
出血が落ち着いてからも、しばらく子宮の収縮は続き、分娩1カ月後には、ほぼ非妊時の大きさまで戻ります。こうした分娩後の子宮収縮が正常に認められないのが子宮復古不全です。
子宮復古不全の症状
子宮復古不全は、産後日数にくらべて、子宮収縮が弱く、出血量も多くなります。また、レバーのような塊が一日に何回も出たり、鮮血が流れて止まらなくなったりすることもあります。
一時的に悪露(おろ:産後、母体が元の状態へ戻っていく過程で、子宮から分泌されるもののこと)が止まった後、再度出血する場合もあります。さらに、悪露は細菌感染症を引きおこしやすいため、子宮内膜炎などの子宮内感染症を併発することもあります。
子宮復古不全の診療科目・検査方法
子宮復古不全の原因
子宮復古不全は、子宮収縮を妨げる原因を認める「器質性子宮復古不全」と、認めない「機能性子宮復古不全」の2種類に分類されます。
器質性子宮復古不全
胎盤や卵膜などが子宮腔に残っていることや、子宮筋腫や子宮腺筋症などが原因と考えられます。
機能性子宮復古不全
多胎妊娠、巨大児、羊水過多症などによる子宮筋の過度の伸展による疲労や、授乳をしないことが原因と考えられます。しかし、はっきりとした原因を認めないことも多いです。
子宮復古不全の予防・治療方法・治療期間
子宮復古不全の治療は、基本的に子宮収縮剤の投与をおこないます。そうすることで、子宮の収縮がうながされ、子宮内にある胎盤など、残存物の排出にもつながります。
あまりに子宮内の血液貯留が多い場合は、器械で血液を排出させることもあります。また、感染症の疑いがある場合は、抗生剤の内服や点滴をおこないます。
子宮復古不全の治療経過(合併症・後遺症)
子宮復古不全の軽い症状であれば、1週間程度でよくなることが多いです。しかし、出血量が多い場合は、処置が必要になる恐れがあります。
また、出血が再度増えてこないか、ほかに大量出血の原因がないかを確認するため、入院が必要になることもあります。感染症を合併している場合、総治療期間は7~10日程度となることが多いです。
予防や再発防止のために、授乳をサポートするための母乳指導などを受けることも大切です。これは子宮の収縮にもつながります。
子宮復古不全になりやすい年齢や性別
子宮復古不全は、明確な診断基準があるわけではなく、症状も患者さんによってかなり差があるため、患者さんの正確な数はわかっていません。
多胎妊娠、巨大児出産、羊水過多症などによる子宮筋の過度の伸展があった場合や、授乳をしていなかった場合は、なりやすい傾向があります。
参考・出典サイト
執筆・監修ドクター
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