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耳管開放症

目次
  1. 概要
  2. 症状
  3. 原因
  4. 検査内容と診療科目
  5. 治療方法と治療期間
  6. 治療の展望と予後
  7. 発症しやすい年代と性差

概要

耳管開放症とは?

耳管開放症は、普段は閉じているはずの耳管が閉じない症状です。通常、耳管はあくびや口を大きくあけたときに開きますが、普段は閉じています。
耳管は、鼻と中耳腔をつなぎ、外気の気圧と中耳腔の気圧を調節する働きがあります。
その耳管が閉じないことで、「自分の声が大きく聞こえて頭に響く」、「呼吸音が聞こえる」、「耳がつまった感じがする」という3つの特徴的な症状がおこります。
また、立っていたり座っていたりするとおきていた症状が、頭を下に下げると症状が改善するのも特徴です。

鼻をすすって耳管を閉じようとする「鼻すすり型耳管開放症」は、中耳に関わる疾患の原因になるため、鼻をすすらないように注意する必要があります。

耳管が開く原因は過度なダイエットなどのほかストレスや運動、経口避妊薬の服用なども誘因となることが知られています。
また、他の精神科の疾患などと混同する場合もあるため、疑わしい場合は自己判断せず診察を受けることが推奨されます。

症状

耳管開放症の主な症状は耳閉感、自分の声が大きく響く(自声強聴)、自分の呼吸音が聞こえる(呼吸音聴取)の3つの症状である。

自己呼吸音聴取は他の疾患ではあまり発症しない。
そのため耳管開放症の特徴的な症状と言えるが出現率は高くはない。
こうした症状は体位によって変化する。
立っているときや運動時におこりやすく、横になっているときは軽快したり症状が消失したりする。

また耳管を閉鎖させ症状を無意識におさえようと鼻をすする「鼻すすり型耳管開放症」もある。
しかし、このタイプでは真珠腫性中耳炎をおこすことがあり、合併症をおこしかねない。
重症化して耳管が開きやすくなると自声強聴が気になり、口数が少なくなる。
難聴の症状を感じる場合もある。

原因

通常は閉じている耳管が開いたままの状態になることで症状があらわれる。
耳管が開きっぱなしになる原因は体重減少、脱水症状、血行不良、ストレスなどが知られている。

他にも経口避妊薬や急激な気圧変化、過度なダイエット、妊娠なども原因になる。

検査内容と診療科目

問診にて体位による症状の変化がないかを確認する。
症状が出ている状況であれば鼓膜を耳鏡で確認し、呼吸に伴って鼓膜が動揺するかを確認する。

一般的には呼吸に伴って鼓膜が動くことはない。
また、聴診チューブを患者さんの耳と医師の耳につないで患者さんの声が聞き取れるか確認することもある。
これは耳管が開いていると患者さんの話し声が耳管から伝わって届くからである。他にも耳管機能検査や座位CT検査をおこなう。

治療しなくても生活上の行動を指導されるだけで改善する可能性があり、除外診断も含めて耳鼻咽喉科への受診が推奨される。

治療方法と治療期間

耳管開放症の治療の根幹は生活指導である。
生活のどういう場面でおこるのか、病気の理解に努め、不安を取り除く。
また耳管開放症の原因があるようであれば改善を試みる。
ダイエットや脱水症状が原因と考えられる場合には、過度なダイエットを控え、水分を日頃から摂取する指導をおこなう。
中耳への病変形成を避けるために鼻すすりの禁止も重要である。

日頃からおこなえる対策としてスカーフ療法がある。
これは突然症状が起きた際に首に巻いているスカーフやネクタイなどを少し締めるというものである。
頭部からの血液が心臓に戻ることを阻害することで、血液がうっ滞して耳管内腔を狭くすることで症状を軽減する。

生活指導で改善しない場合は生理食塩水を点鼻薬として入れて耳管の入り口を狭めることを試みる。
漢方薬を処方したり、耳管ピンなどを手術で入れたりする場合もある。

しかし、どの方法も開いてしまった耳管を元に戻すことはできない。

治療の展望と予後

治療により、開いた耳管が完全に閉じることはないが、軽度の場合の多くは生活指導で改善が見られる。

発症しやすい年代と性差

耳管開放症の頻度を全国的に調査したものはなく、調査により頻度にばらつきがある。

しかし、軽度のため診察を受けない例も多いと考えられている。
学校検診、職場健診、高齢者検診を比較すると職場健診における頻度が高い傾向にある。

参考サイト

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