乏尿とは
乏尿(ぼうにょう)とは、1日に400ml未満と、尿量が減少していることをいいます。1日100ml以下になることは「無尿(むにょう)」といいます。
尿量が減ると、排出されなかった不純物が体にたまるため、吐き気や不整脈、低血圧など、さまざまな不調があらわれます。
原因には、腎臓そのもののはたらきが悪くなること、腎臓への血液循環が悪くなること、尿管や膀胱などの閉塞(へいそく:塞がること)などがあります。
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乏尿の症状
乏尿の症状は排尿量が著しく減少します。通常、成人の尿量は1日に1,000~2,000mlとされています。これが、乏尿になると、400ml未満になります。
ほかにも、0.5ml/㎏/時間未満(新生児の場合は1ml/㎏/時間未満)という基準もあります。
尿量が少なくなると、排出できなかった不純物が体内にたまるため、全身倦怠感や吐き気、不整脈などの症状があらわれます。
乏尿の診療科目・検査方法
乏尿は泌尿器科を受診してください。
血液検査と尿検査によって、血液電解質、BUN(血液中に含まれる尿素窒素)、クレアチニンの測定をおこないます。
原因が腎前性なのか、腎性なのかは、尿中のナトリウム値と尿中クレアチニンの値を測定し、ナトリウム排出率を計算することによって、ほぼ確定します。
乏尿の原因
乏尿の予防・治療方法・治療期間
乏尿の治療経過(合併症・後遺症)
乏尿で尿道カテーテルをしている患者さんは、乏尿以外にも、尿路感染症や血尿、膀胱結石、尿道の外傷などがおこる恐れが強いため、注意する必要があります。
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乏尿になりやすい年齢や性別
乏尿は基本的に、どの年代の人にもあらわれる恐れのある症状です。
性差は関係なく、尿道カテーテルをしている患者さんや、腎臓の病気の患者さんにはあらわれやすくなっています。
参考・出典サイト
執筆・監修ドクター
経歴2005年3月 久留米大学病院医学部 卒業
2005年4月 福岡新水巻病院 初期研修
2007年4月 久留米大学病院 泌尿器科 入局
久留米大学病院 泌尿器科 助教
2008年10月 大牟田市立病院 泌尿器科 医員
2010年4月 久留米第一病院 泌尿器科 医員
2010年10月 久留米第一病院 泌尿器科 医長
2013年4月 久留米大学病院 泌尿器科 助教、教育連絡主任
2015年4月 久留米大学病院 泌尿器科 助教、外来医長
2018年5月 陶山クリニック開院
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