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鼠径ヘルニア

更新日: 公開日:
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目次
  1. 概要
  2. 症状
  3. 診療科目・検査
  4. 原因
  5. 治療方法と治療期間
  6. 治療の展望と予後
  7. 発症しやすい年代と性差
  8. 編集部脚注
藤解邦生 先生

【執筆・監修ドクター】

とうげ外科胃腸科 藤解 邦生 先生

概要

鼠径ヘルニアとは?

鼠径(そけい)ヘルニアは脱腸とも呼ばれる症状で、下腹部の腸が筋膜を突き破って皮膚の下まで出てしまう症状のことです。脱肛と似ていますが、肛門の内部が飛び出す脱肛に対し、鼠径ヘルニアは腸の一部が出る症状です。

筋力が弱くなった高齢者におこりやすく、鼠径ヘルニアになっても特に症状がないという患者さんもいますが、中には痛みを感じる場合もあります。自然に治ることはないため、治療には手術が必要です。

症状

下腹部が膨らんだり引っ込んだりします。

痛みを伴う場合もありますが無症状のことも多いです。

診療科目・検査

超音波、CT、MRI、ヘルニオグラフィーなどの検査を行います。

鼠径部の膨隆を感じたら外科に受診しましょう。

主な診療科は外科消化器外科ですが、痛みが強い場合は救急科を受診しましょう。

原因

加齢により腹壁の筋膜が弱くなることで、お腹の中の腸などが筋膜の弱い部位を通って皮下に飛び出します。

腹圧のかかる重労働や立ち仕事に従事する人に多くみられます。

治療方法と治療期間

軽症状の場合を除いて治療の原則は手術になります。

はれが急に硬くなり戻らなくなった状態(嵌頓:かんとん)では、緊急手術が必要となる場合があります。

手術した場合は、日常生活への復帰は手術後数日以内に可能でありますが、重労働やスポーツは3週間程度避けることが望ましいとされます。

治療の展望と予後

薬やバンドで完治することはありません。しかし、根治手術をすることで治療可能です。

小児の場合は自然治癒の可能性があります。

発症しやすい年代と性差

推定年間患者30万~40万人で、年間約15万人が手術を受けています。

※罹患者数は、ガイドラインをはじめとする資料によって異なります。

正確な罹患者数は、現時点で不明です。
そのため、上記に記載している罹患者数は、診療に際した実感に最も伴うものを採用しています。

40歳以上、特に60歳前後の男性に多くみられ、女性は20~40代では多い傾向があります。

小児の発生率は1~5%とされています。

編集部脚注

※1 鼠径部(そけい-ぶ)

鼠径部は、「足の付け根」を意味します。「太ももと下腹部の狭間」に位置します。

※2 ヘルニオグラフィ

ヘルニオグラフィは、確実にヘルニアを診断するための検査方法です。
腹腔(ふくくう:腹部の臓器が入っている空間)に造影剤を注入し、腹部CT撮影をおこないます。
ただし、鼠径ヘルニアには「腹部に力を入れると鼠径部が膨らむ」という特徴があるので、多くは視診・触診で診断がつきます。
ヘルニオグラフィは必ずしも必要な検査ではありません。

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