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かくまくじょうひびらん角膜上皮びらん

更新日:2022/08/16 公開日:2019/01/31 view数:7,793

角膜上皮びらんとは?

角膜上皮びらんとは、角膜の表面がただれている状態のことです。

角膜は黒目の外側の部分にある膜です。いくつかの層になっており、そのなかでも角膜上皮はもっとも外側にある表面部分のことです。角膜上皮だけが傷ついても視力に影響があらわれるほどの障害が残こることはほとんどありませんが、まぶしく感じたり、目に異物が入っているようなゴロゴロとした感じがしたりするといった症状があります。

びらんが大きくなって角膜内皮や角膜実質など、さらに内側の層までひろがり角膜潰瘍(かくまくかいよう)や角膜に穴があく角膜穿孔(かくまくせんこう)をおこすことがあります。その場合には視力の低下を伴うことがあります。

目次
  1. 角膜上皮びらんの症状
  2. 角膜上皮びらんの診療科目・検査方法
  3. 角膜上皮びらんの原因
  4. 角膜上皮びらんの予防・治療方法・治療期間
  5. 角膜上皮びらんの治療経過(合併症・後遺症)
  6. 角膜上皮びらんになりやすい年齢や性別

角膜上皮びらんの症状

眼に異物感があります。異物感は「ゴロゴロした感じ」と表現されることがよくあります。他にも眼が赤く充血している、涙がたくさんでる、まぶしさを感じるなどの症状があらわれ、ものが見えにくくなります。

ただし、目ヤニはあまり出ません。

こうした角膜上皮びらんを繰り返しおこすことを再発性角膜びらんといいます。多くは起床したときに突然発生し、単発でおこるものより強い眼の痛みと涙目になる傾向があります。

角膜上皮びらんの診療科目・検査方法

眼の不快な症状は軽い場合でも自己判断せず速やかに眼科を受診しましょう。
問診をおこない自覚症状などから角膜に傷があることが疑われる場合、細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)を使って角膜の状態を確認します。

感染によるものと疑われる場合は、角膜の一部を削り細菌やウイルスなどがいないか検査することもあります。
また、他の病気により引きおこされている可能性があれば、血液検査を実施することもあります。

角膜上皮びらんの原因

角膜はものを見るために、光を通せるよう透過性が高くなっており、眼に入った光を網膜に届けるために円形になっています。いくつかの層でできており、その角膜の表面である角膜上皮は、こするなどの刺激をうけることでびらんになります。

近年、正しくないコンタクトレンズの使用方法で引きおこされる例が増えています。ドライアイによる角膜の乾燥や、まつ毛、髪、爪、紙、小枝などが目に入ることでおこることもあります。育児中に幼児の手が目に入るような小さな事故も原因になります。

また、角膜ジストロフィーや細菌、ウイルスなどによる感染症、糖尿病などの病気や目薬などが原因となって引きおこされることもあります。

角膜上皮びらんの予防・治療方法・治療期間

治療法は、原因や症状に合わせて選択します。
例えば、ドライアイが原因であれば、涙に似た成分で作られた人工涙液を目薬として使用します。

再発性角膜上皮びらんであれば抗菌点眼薬や、眼軟膏(がんなんこう)を使用します。眼軟膏での治療中は、眼帯をして、まぶたの刺激を和らげることもあります。

障害が角膜上皮にとどまらず、角膜内皮までひろがっている場合は角膜を移植する手術も検討されます。

治療期間としては、軽症であれば数日の治療で治ることもありますが、再発性上皮びらんの場合には1か月以上かかることもあります。

角膜上皮びらんの治療経過(合併症・後遺症)

数日で治ることも多く、視力障害まで悪化することはほとんどありません。
原因となるものがあれば、それを避けることが予防につながります。コンタクトレンズの不適切な使用や、パソコンの長時間使用を避けて乾燥を防ぐなど、眼に優しい生活を心がけましょう。

重症化した場合は視力低下も伴うことがあります。

角膜上皮びらんになりやすい年齢や性別

性別や年齢を問わず、コンタクトレンズを使用している人、パソコンの長時間使用の習慣がある人や、爪でひっかいたり、異物が目に入ったりするなどがきっかけで誰にでもおこります。

また、糖尿病や抗がん剤を使用してい患者さんなど、関連する病気にかかっている患者さんは発症しやすくなります。

執筆・監修ドクター

山内 明子
山内 明子 医師 田町三田やまうち眼科 院長 担当科目 眼科

経歴東京医科大学眼科学教室入局、蕨市立病院眼科勤務、高野眼科医院勤務。
2015年 田町三田やまうち眼科開業。

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