きとうほうひえん亀頭包皮炎
亀頭包皮炎とは?
亀頭包皮炎(きとうほうひえん)は、亀頭部と包皮の間に炎症をおこす病気です。赤くなったり、かゆみや痛みが生じることもあります。炎症が強くなると化膿する場合もあるので注意が必要です。
ほとんどの場合は包茎の男児におこるため、発症する年齢は15歳以下の小児に多くみられます。しかし、中には性病に関連することもあるので、成人男性にも発症するリスクがあります。原因は亀頭部と包皮の間の炎症やカンジダなどのカビ類によるもの、細菌などによるものの感染です。
亀頭包皮炎の症状
多くが包茎(真性・仮性ともに)の男性におこるため幼少男児に多くみられます。
亀頭部と包皮の間の炎症により、発赤やかゆみ、時によっては痛みを生じます。
炎症が強い場合には化膿したり、包皮が赤くはれ上がったりすることもあります。
亀頭包皮炎の診療科目・検査方法
亀頭包皮炎の原因
亀頭部と包皮間の炎症または細菌(化膿性溶連菌など)やカンジダ(カビの一種)感染によって発症します。
小児の真性包茎では、包皮を翻転(はんてん)して亀頭部を洗浄できないため亀頭包皮炎を発症しやすくなります。
成人の仮性包茎では、湿っぽい状態で皮膚が擦れやすい部位に刺激が加わったり、恥垢(ちこう)に感染がおこることで発症します。
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亀頭包皮炎の予防・治療方法・治療期間
治療は清潔を保つことが第一です。
その上で改善しないようであれば、原因菌への治療として抗真菌(カビ)剤や抗生剤、炎症を抑えるためにステロイドの軟膏やクリームを塗布します。
真性包茎であれば、洗浄できるように包茎の手術を勧める場合もあります。
亀頭部と包皮の間を清潔に保つ軟膏や、クリームを塗る程度の治療であれば数日~1週間程度で改善が見込めます。
亀頭包皮炎の治療経過(合併症・後遺症)
治療は可能です。
亀頭包皮炎になりやすい年齢や性別
日本で1994~1995年に603人の男の子を対象にした調査では0~15歳で1.5%に確認されています。
ある泌尿器科の80年代の来院調査によると来院患者のうち年間3~7%がこの病気のために受診していたという報告があります。
幼児に多い病気ですが、性生活が活発な成人男性にもみられることがあります。
執筆・監修ドクター
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