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じかいけっしゅ耳介血腫

じゅうどうみみ/かりふらわーみみ/ぎょうざみみ/れすりんぐみみ柔道耳/カリフラワー耳/餃子耳/レスリング耳
更新日:2022/11/14 公開日:2019/12/27 view数:24,785

耳介血腫(じかいけっしゅ)とは、耳介(じかい:耳の外側部分のこと)に外傷を繰り返すことで皮膚と軟骨の間に血液などがたまって血腫となり腫れてしまう症状のことです。

そのままにしておくと組織が線維化して硬くなることで、耳自体が変形して戻らなくなります。
変形した耳の形が特徴的なことから、「餃子耳」や「カリフラワー耳」と呼ばれることもあります。

小さな血腫が出来ても安静にしていれば組織に吸収されて自然になくなります。そのため治療には安静にすることが必要です。

しかし、ボディコンタクトの多い格闘技の選手などでは、練習などの度に打ち付けたり、擦れたりするため、回復せずに耳介が変形していくことが多くなります。

大きな血腫ができた場合には、注射針で血液を吸い出すなどの治療が必要になります。ただし、血腫が大きい場合や、再発を繰り返す場合、根本的な手術が必要になることがあります。

目次
  1. 耳介血腫の症状
  2. 耳介血腫の診療科目・検査方法
  3. 耳介血腫の原因
  4. 耳介血腫の予防・治療方法・治療期間
  5. 耳介血腫の治療経過(合併症・後遺症)
  6. 耳介血腫になりやすい年齢や性別

耳介血腫の症状

耳介を形成している皮膚と軟骨の間に血液がたまり、血腫ができます。外傷によって生じることが多く、放置していると大きな血腫は硬くなり、耳介自体が大きくなって変形します。

再発を繰り返すとこぶのように硬くなります。血腫が細菌などの微生物に感染すると、耳介が激しく痛み、軟骨の壊死や耳介の変形を引きおこす「耳介軟骨膜炎」になることがあります。

耳介血腫の診療科目・検査方法

検査は、問診、視診、触診をおこないます。外傷発生時に頭蓋内の合併症がないかを確認します。

強い打撲による血腫の場合は、骨折などほかの症状も起きていないか確認するためにも頭部CTによる画像検査をおこないます。

放置すると線維化して変形するため、医療機関の受診が推奨されます。

本来は形成外科の領域ですが、軽症の場合は耳鼻いんこう科皮膚科で対応することもあります。重症化し、耳介が変形した場合は形成外科で対応します。そのため形成外科の受診が推奨されます。

耳介血腫の原因

耳をぶつけたり、擦りつけたりすることで、耳介の皮膚下で出血することによりおこります。

格闘技やラグビーなどの接触の多いスポーツ競技者が繰り返し出血することでなることが多くあります。
まれに、耳介が枕にこすれて発症する場合もあります。

貯まっている血液の、血球や血漿などの成分が固まり、組織が線維化することで耳介の変形をおこします。

変形をおこした耳は格闘技競技者に多いことから「相撲耳」、「柔道耳」などとよばれることがあります。

なかには外傷性ではない原因不明の耳介血腫もあります。

耳介血腫の予防・治療方法・治療期間

穿刺吸引(せんしきゅういん)という、注射器で溜まった液体を抜く治療法が一般的です。

しかし、再発することが多く、安静にすることが根本的には必須となります。
成分が固まってしまった場合は手術により切開して取り除きます。血腫が大きい場合は、ドレーンとよばれる血腫内の液体を廃液するための管を留置し排液します。

小さなものであれば、安静にしていれば無治療でも組織へ吸収されてなくなります。
しかし、スポーツ選手などでは打ち付けたり、擦れたりを繰り返すことで耳介血腫は大きくなります。

可能であれば外傷を予防するためにヘッドギアなどの防具を装着しましょう。防具を装着しない競技ではワセリンやマッサージクリームなどで耳介をマッサージすることも予防になります。

耳介血腫の治療経過(合併症・後遺症)

穿刺吸引は再発しやすい治療法です。

また、外傷を繰り返していると、治療をしても変形がおこるなどの後遺症が残りやすくなります。そのため、治療後は安静にする必要があります。

耳介血腫になりやすい年齢や性別

20歳代から40歳前半までの対人での接触を伴う競技をしている方に好発しています。
レスリングや柔道の競技者に多く、ヘッドギアなどの外装具が着用できない柔道の競技者は重症化しやすいと考えられます。

執筆・監修ドクター

矢崎 裕久
矢崎 裕久 医師 矢崎耳鼻咽喉科医院 院長 担当科目 耳鼻いんこう科

経歴1988年 聖マリアンナ医科大学 卒業 同耳鼻咽喉科入局
1998年 山梨医科大学 耳鼻咽喉科 入局
2005年 矢崎耳鼻咽喉科 入職

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