きんし近視
近視とは?
近視(きんし)は、本来網膜で合うはずのピントがその手前であっている状態のことです。近視になるパターンは二つあります。一つはレンズの役割をする水晶体から網膜までの距離(眼軸)が長いため、網膜の手前にピントがきてしまう軸性近視と呼ばれる場合です。もう一つは水晶体の屈折率が高くなり、手前にピントがきてしまう屈折性近視です。
近視の原因ははっきりとはわかっていません。遺伝による体質的なものと環境的な要因によって発症すると考えられています。逆に遠視は、網膜よりも後ろに焦点が合っている状態で遠くを見る際や近くを見る際も目の筋肉に力を入れて調節するため負担がかかっています。
近視の症状
遠見視力低下です。
近視の診療科目・検査方法
視力検査、調整麻痺下屈折検査等を行います。
受診は必ずしも必要ではありません。
医学的見地、経済的見地から、治療をお勧めします。眼科を受診する必要があります。
近視の原因
近視の原因はよくわかっていません。
遺伝的な要因と環境の二つの要素が関係していると考えられています。
遺伝的な要因としては近視の親から生まれた子どもが近視になる可能性が比較的高いことがあげられます。
遺伝的な要素が複雑に絡んでいると考えられます。
一般的な近視は環境から影響を受けている可能性があります。
勉強、読書や、パソコンなどのディスプレイを見る作業を長時間続けることは、目の疲労があり、近眼には好ましくありません。
しかし、こうしたことが近視の原因なのか、はっきりした証明はありません。
近視の予防・治療方法・治療期間
1 眼鏡を使用して視力を補正します。
また近視抑制のMCレンズを使った眼鏡によって近視を抑制する方法があります。
2 コンタクトレンズを使用して視力を補正します。
遠近両用コンタクトレンズの使用によって近視を抑制する治療法もあります。
3 オルソケラトロジーはオルソKレンズと呼ばれるコンタクトレンズを睡眠中に使用することで近視を抑制します。
その他の方法としてレーシック手術による角膜の手術は保険外診療となります。
低濃度アトロピン点眼は効果があるとされていますが、現在議論が進んでおり、日本では認可されていません。
遠くを見る遠見視による視力の回復についてははっきりした医学的根拠はありません。
治療期間は不定期です。
近視の治療経過(合併症・後遺症)
治療法はあります。
近視になりやすい年齢や性別
岐阜県多治見市在住者40歳以上を対象に実施された疫学調査では、近視(等価球面値(SE)-0.5D未満)の有病率が41.8%です。
高度近視(SEが-5D未満)の有病率は8.2%です。
低年齢でも近視になります。40歳以上を対象にした調査では70~79歳まで減少傾向を示した有病率が、80歳以上ではわずかに増加します。
日本の高齢者の近視は、他国に比べ有病率が高くなります。
参考・出典サイト
執筆・監修ドクター
経歴1994年3月 順天堂大学医学部卒
焼津市立病院
順天堂大学眼科助手
江東病院眼科医員
甲府市立病院眼科長
横浜鶴ヶ峰病院眼科長
賛育会病院眼科長
杉田眼科(葛飾区金町)
2010年4月 加平よつば眼科院長就任
2014年7月 医療法人社団 真悠会理事長就任
2015年3月 北あやせよつば眼科 院長就任
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