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大人の中耳炎は重症化しやすい!症状や治療にかかる期間について

更新日:2017/09/13 公開日:2017/09/13 view数:1,221
中耳炎 大人

中耳炎というと、「子どもがかかる病気」のイメージをお持ちのかたも多いのではないでしょうか。

しかし、中耳炎は大人もかかります。さらに、大人が発症すると子どもに比べて、重症化や長期化しやすいです。

この記事では、大人が中耳炎にかかると重症化しやすい理由や、薬や手術などの治療法について解説します。

目次
  1. 大人の中耳炎について
  2. 大人の中耳炎の治療法
  3. まとめ

大人の中耳炎について

中耳炎は、耳の奥の『中耳』という部分に細菌が入り、膿がたまる病気です。

子どもに多い病気ですが、大人にもかかることがあります。

1.大人の中耳炎は重症化しやすい

子どもに比べて、大人が中耳炎にかかったときの方が、重症化しやすいです。

大人は、子どもに比べて耳の中の『耳管』が長く、傾斜が大きいです。そのため子どもに比べて鼻からの菌が移行しにくく、構造的に中耳炎にかかりにくくなっています。

しかし、大人が中耳炎にかかると、中耳が広いためたまる膿の量が多く、鼓膜への圧迫も強くなるため重症化しがちです。

中耳炎 大人
2.大人が中耳炎にかかる原因

ほとんどの場合は「風邪」が原因

中耳炎 大人

大人が中耳炎にかかる原因は、子どもと同じほとんどの場合『風邪』す。

中耳炎は耳の中で細菌やウイルスに感染することで発症します。特に、『鼻風邪』や『副鼻腔炎』にかかっていると、中耳炎にもかかりやすいので注意が必要です。

飛行機が中耳炎の原因になることも!

また、飛行機に乗っていて中耳炎になることもあります。

これは『航空性中耳炎』と呼ばれ、高いところで気圧が変化することにより、中耳の中の圧力と、外の気圧に差がうまれて、耳の換気機能が低下することが原因です。小型の飛行機など、揺れが激しく気圧の変化が著しい場合にかかりやすいです。

鼻のかみすぎ、運動のあとの飲酒など…そのほかの原因

そのほか、鼻のかみすぎや、水泳など激しい運動のあとに飲酒をすることで中耳炎になることもあります。

運動によって体温が急に上昇し、その後飲酒をして血行がよくなることで、炎症が起こりやすくなります。

3.大人の中耳炎の種類と症状

中耳炎 大人

中耳炎には『急性中耳炎』と『滲出(しんしゅつ)性中耳炎』の、2種類があります。

急性中耳炎

大人がかかる中耳炎の多くはこの『急性中耳炎』です。

『耳や頭の痛み』、『耳垂れ』、『発熱などの症状がみられます。他にも、耳が詰まっている感じがするといった違和感や、聞こえづらい、周りの音や自分の声がくもって聞こえるなどの難聴の症状があらわれることもあります。

急性中耳炎は、比較的短期間で治ることが多いです。

滲出性中耳炎

『滲出(しんしゅつ)性中耳炎』は、耳や頭の痛み、耳垂れなどの症状が出ないため、気づくのが遅れ、治療も長期化しがちです。

自覚できる症状として、最も多いのは『難聴』です。普段のテレビの音の大きさだと聞こえづらい、耳がふさがったような感覚がある、耳の中でガサガサ音がする、といった症状があらわれます。

大人の中耳炎の治療法

中耳炎 大人

大人が中耳炎を発症したら、診療のガイドラインに沿って『重症度の分類』が行われます。

1.軽症の場合

分類をした結果軽症の場合は、数日経過観察をすることが多いです。それで改善されなければ、『抗生剤』を服用する必要があります。

薬は内服薬のほか、座薬や注射によって投与することもあります。

2.重症の場合

一方、重症であれば、すぐに『抗生剤』を服用します。鼓膜の様子や、耳垂れ・中耳の膿から原因菌の種類を調べる『細菌検査』の結果をみながら、薬の種類や量を調整していきます。

抗生剤で治療が難しければ、『鼓膜切開の手術』が必要になることもあります。鼓膜を切り開いて膿を取り出す手術です。症状次第では、日帰りでの手術も可能です。

中耳炎の発症が原因で、ほかの合併症を引き起こした場合には、手術をすることが多いです。合併症として起こりやすいのは、『髄膜炎』や『脳膿瘍』、『耳性顔面神経麻痺』、『内耳炎』、『頭蓋内合併症』などです。

3.治療にかかる期間の目安

中耳炎 大人

痛みなどの中耳炎の症状は、早めに病院を受診して適切な治療を受ければ、数日でおさまることがほとんどです。

しかし、重症な場合は完治までに数か月を要することもあります。その間、経過観察や内服薬の服用をきちんとおこない、医師の指示にしたがって通院を続けましょう。

まとめ

大人が中耳炎になると、重症化や長期化しがちです。

中耳炎の可能性があれば、すぐに耳鼻いんこう科へ

中耳炎が疑われる場合は、すぐに耳鼻いんこう科を受診して、適切な治療を受けることが大切です。受診を先延ばしにして治療の開始が遅れると、さらに病気が悪化し、治療に時間がかかってしまうことがあります。

メニエール病や突発難聴など、よく似た病気の可能性も

また、大人の場合は、メニエール病や突発性難聴など、症状の似たほかの病気である可能性もあります。気になる症状があれば、まずは医師に相談しましょう。

 

執筆・監修ドクター

深谷 和正
深谷 和正 医師 深谷耳鼻咽喉科クリニック 院長 担当科目 耳鼻いんこう科

経歴2001年 慶應義塾大学医学部附属病院耳鼻咽喉科入局
2002年 佐野厚生総合病院耳鼻咽喉科
2004年 川崎市立川崎病院耳鼻咽喉科
2007年 静岡市立清水病院耳鼻咽喉科 科長
2011年 深谷耳鼻咽喉科クリニック開業

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