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リンパ浮腫の原因は?がん治療が多い。症状を初期・重症にわけて解説

更新日:2017/06/27 公開日:2017/06/27 view数:496
リンパ浮腫 原因

長時間の座りっぱなしや立ちっぱなしなど、同じ姿勢を長く続けると腕や脚がむくむことはありませんか?これは、重力によって体内の水分が脚や腕など末端へ集まることで起こります。

押すと指の跡がくっきり残る、皮膚が硬い、などのひどいむくみは、何かしらの病気かもしれません。

こちらの記事では、そんなむくみを引き起こす病気『リンパ浮腫(ふしゅ)』の原因や、進行度別の症状について解説します。

目次
  1. リンパ浮腫とは
  2. リンパ浮腫の原因
  3. リンパ浮腫の症状
  4. まとめ

リンパ浮腫とは

1.どんな病気?

リンパ浮腫 原因

腕や脚にむくみが出る

『リンパ浮腫』とは、何らかの原因でリンパ液の流れが悪くなり、腕や脚がむくんでしまう病気です。

若い女性に多く、『乳がん』や骨盤内のがん(『子宮がん』、『卵巣がん』『前立腺がん』など)の治療後に起きやすいです。一度発症するとなかなか治りません。放っておくと悪化する可能性があり、最悪の場合、むくんでいる部位を切除することもあります。

ほかの感染症や病気を引き起こすことも

また、皮膚の深い組織に炎症を起こす感染症『蜂窩織炎(ほうかしきえん)』や、『リンパ節炎』がリンパ浮腫によって、引き起こされるおそれがあります。

2.そもそもリンパの役目とは?

リンパ浮腫 原因

「リンパ」はリンパ液を運ぶネットワークの総称

『リンパ液』を運ぶネットワークを総称して『リンパ』と呼びます。

リンパは感染症を防ぐ、大切な役割を担っています。

リンパを構成する3つの器官

リンパは、『リンパ管』、『リンパ節』、『リンパ液』の3つで構成されています。リンパ管は、リンパの通り道で、身体の隅々まで張り巡らされています。リンパ管の中継地点が『リンパ節』です。

『リンパ液』は、身体の中を流れる『体液』のひとつです。無色透明な液体で、白血球の一種である『リンパ球』を含みます。筋肉の動きや呼吸によって、リンパ液はリンパ管の中を流れ、老廃物や水分、細菌、ウイルス、がん細胞などを運びます。

リンパ浮腫の原因

1.原因のほとんどが「がん治療」

リンパ浮腫 原因

リンパ浮腫の原因のほとんどは、がんの治療によってリンパ管やリンパ節が傷ついて、リンパ液の流れが滞ることです。乳がんや子宮がん、卵巣がん、前立腺がんなどの『手術後』や『抗がん剤治療後』に起こりやすいです。

2.治療から十数年たって症状がでることも!

リンパ浮腫の症状があらわれるタイミングは、人によってさまざまです。がん治療後すぐに症状があらわれる人もいれば、数年~十数年後にあらわれる人もいます。

3.稀にがん治療以外の原因でもかかる

また、稀にがんの治療を受けていなくても、何かしらの原因でリンパ液の流れが滞って、リンパ浮腫にかかることもあります。がん治療以外のかかる原因は、生まれつきや感染によるもの、原因不明のものなどがあります。

リンパ浮腫の症状

リンパ浮腫 原因

リンパ浮腫は、重症化してくると日常生活にも影響を及ぼします。症状には個人差がありますが、主に次のものがあらわれます。

1.早期で軽い場合

初期のころは、夕方になると脚やかかと、手の甲に腫れがあらわれ、症状を自覚します。これらの症状は翌朝になると改善します。これを『可逆性リンパ浮腫』といいます。

・腕や脚が重く、だるさを感じる

・皮膚が硬くなる

・指で押すと、くっきりとくぼむ

・静脈の見え方が左右で違う

2.重症の場合

重症化してくると歩行に障害が生じ、日常生活の自由度が制限されます。腕にむくみが出ると、文字を書いたり、料理をしたりといった普段当たり前にしていることすら難しくなります。

こうした症状があらわれたら、すぐに医師の診察を受けるようにしましょう。

・むくみがひどくなる

・皮膚がさらに硬くなる

・日常生活で動きにくさを感じる

・皮膚が細菌に感染しやすくなり、リンパ節炎や蜂窩織炎を起こすこともある

 

まとめ

症状があらわれたらすぐに診察を受ける

リンパは、体の免疫機能と密接にかかわっています。リンパ液の流れを良くすることは、免疫力を高め、感染症を防ぐことにもつながります。

リンパ浮腫の症状があらわれたら、すぐに医師の診察を受けましょう。

普段から、リンパの流れを良くする生活を!

日常生活でも、リンパ液の流れを滞らせないことが大切です。ゆったりとした衣類を着るようにして、重い物を無理して持つのも避けましょう。

また、仕事や家事をしながらのリンパ浮腫の治療は、難しく感じることもあるかもしれません。ストレスをためないように、ゆったりとした気持ちで過ごしましょう。

執筆・監修ドクター

岡村 長門
岡村 長門 医師 岡村クリニック 院長 担当科目 心臓血管外科/循環器内科/内科

経歴1996年 埼玉医科大学卒業
1997年 埼玉医科大学第一外科入(一般外科、呼吸器外科、心臓血管外科)終了
1999年 戸田中央総合病院心臓血管外科医として就職
2000年 埼玉医科大学心臓血管外科就職
2006年-2012年3月 公立昭和病院心臓血管外科就職
2012年4月 岡村医院、医師として勤務
2012年7月 岡村クリニック開院

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