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百日咳

ひゃくにちせき

目次
  1. 概要
  2. 症状
  3. 原因
  4. 検査内容と主な診療科目
  5. 治療方法と治療期間
  6. 治療の展望と予後
  7. 発症しやすい年代と性差
  8. 編集部脚注

概要

百日咳とは?

百日咳(ひゃくにちせき)は百日咳菌による感染症です。年齢や性別に関係なく、抗体がなければ感染する可能性があり、乳幼児が発症すると死亡する場合もあります。しかし日本では現在3種混合ワクチンの普及により、発症する可能性は非常に低くなりました。

感染すると一週間程度の潜伏期間を経て、風邪のような症状から始まります。その後、だんだんと咳の回数が増え、2~3週間の間に「短い咳が連続でおこる」「息を吸うときに笛のようなヒューっという音が出る」状態になります。咳によって負荷がかかるため、顔面のむくみや結膜の出血、鼻血などがおこることもあります。年齢が低い患者さんほど症状にばらつきがあり、乳幼児では咳がなく、呼吸を止めているような状態になることがあります。

症状

特有のけいれん性の咳発作(痙咳発作)が特徴である。

原因

「百日咳菌(Bordetella pertussis)」という菌が原因。
この菌の出す毒素によって、咳がひどくなる。

検査内容と主な診療科目

風邪症状のあとの長引く咳などがあるときは、小児科・内科を受診。

培養検査と血液検査(百日咳抗体検査)。

治療方法と治療期間

生後6カ月以上の患者にはエリスロマイシン、クラリスロマイシンなどのマクロライド系抗菌薬。

抗生剤による治療を5日~7日間必要。

治療の展望と予後

診断された場合には適切な抗生剤による治療をおこなうことで治療可能。

発症しやすい年代と性差

百日咳患者数は世界で年間約1600万人。
日本全国約3,000箇所にある小児科からの定点報告(※)では2014年で週に0.66~0.95人、つまり、週に1人未満ペースで患者さんの医療機関受診があったとしている。

※都道府県によって指定されている「指定届出機関(定点医療機関)」は、厚労省で定める疾病の患者数を報告する義務がある。定点医療機関が報告した患者数を元に、病気の流行注意報や警報が発信される。患者数を定点把握することの意義については、こちらのサイトが詳しい。

世界の罹患者の約95%は発展途上国の小児。

編集部脚注

※1 エリスロマイシン

エリスロマイシンは、マクロライド系抗生物質の1つです。

呼吸器感染症、耳鼻科領域感染症、皮膚感染症など、幅広い病気に処方される抗生物質です。1952年に精製された、最初のマクロライド系抗生物質です。

土壌に存在する放線菌の一種―「サッカロポリスポラ・エリスラエア(Saccharopolyspora erythraea)」が産生する物質として発見されました。

※2 クラリスロマイシン

クラリスロマイシンは、マクロライド系抗生物質の1つです。
日本の大正製薬が開発を進め、1985年に米国アボット社とライセンス契約、1991年に発売されました。

※3 マクロライド系

マクロライド系は、抗生物質の系統の1つです。

「細菌がタンパク質を合成できないよう阻害する」というメカニズムで作用します。
殺菌するというよりは、細菌の増殖を抑える方法に働きます。
このような方向性の抗菌薬を「静菌性抗菌薬」と呼んでいます。

タンパク質を合成する器官を「リポソーム」と呼びます。
マクロライド系抗生物質は、細菌のリポソームの機能を阻害します。
細菌のリポソームは「30S」と「50S」という2つのサブユニットから構成されています。
マクロライド系の抗生物質は、サブユニット―50Sと結合してタンパク質合成を抑えます。

人間の細胞にもリポソームは存在しますが、人間の場合、サブユニットは「40S」と「60S」です。
そのため、マクロライド系抗生物質は、細菌のタンパク質合成を選択的に阻害することができます。

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