びぶがいしょう鼻部外傷
鼻部外傷(びぶがいしょう)とは、鼻に受けた外傷のことです。
鼻部外傷は鼻骨骨折が代表的なもので、他に鼻部裂傷、鼻出血などもあります。外からの力が深くなると鼻の奥の鼻中隔が骨折することもあります。
鼻に外傷を負った場合は近くには目・口腔、脳もあるためこれらの器官に影響が及んでいないか確認する必要もあります。
鼻部外傷の症状
鼻骨骨折の症状は、鼻の変形、顔面の腫れ、鼻出血、痛みなどです。
外傷が鼻の内部に及び、鼻中隔の変形が起きる場合は、鼻づまりなどが起きる場合もありますが、多いものではありません。
鼻部外傷の診療科目・検査方法
鼻部外傷の原因
さまざまなスポーツ、交通事故、転倒、けんか、ふざけていての接触事故などが原因になります。
顔面に裂傷がなくても鼻骨が骨折することがあります。鼻骨骨折の多くは鼻骨がずれてしまう形の鼻骨ですが、鼻骨がずれるだけでなく、鼻骨自体が割れてしまう形の骨折もあります。
鼻部外傷の予防・治療方法・治療期間
鼻骨骨折は鼻の変形を矯正する手術なので、鼻の変形が軽い場合は骨折があっても手術をしないこともあります。その場合は2~3週で骨が癒着して治癒します。
手術は鼻の穴に鉗子や金属のへらを入れて、手を添えてずれを元に戻します。受傷してすぐに直す場合もありますが顔面の腫れが強い場合は腫れがひいてから手術することもあります。
手術の後は顔に1週間ほどギプスでの固定が必要で、鼻の中にガーゼを入れることもあります。麻酔は局所麻酔で行うことが多いですが子供や痛みが心配な人は全身麻酔で手術を行います。
鼻骨骨折は2週間以上すると癒着することが多いため、手術はその前に行うことが必要です。
1週間以内を目安に治療します。それ以上経過した場合は骨が癒着して手術が難しくなったり、再度骨折させてから元に戻すなどの方法をとることがあります。
鼻部外傷の治療経過(合併症・後遺症)
手術の後は1週間程度顔にギプスを当てますが2週間ほどはまだ骨の癒着が弱いので鼻に強い力が加わらないように注意します。
その後は特別な注意は必要ありませんが、サッカー、ラグビーや格闘技など顔面に衝撃が加わるものは、手術後1ヶ月は避けた方が良いでしょう。一度癒着した骨折は強い力が加わることがなければ簡単に元に戻ることはありません。
何らかの事情で早期に手術ができず、その後に鼻の変形が気になる方は形成外科などで美容的手術をすることがあります。
鼻部外傷になりやすい年齢や性別
スポーツ外傷、けんかは若年者に多いですが、転倒で受傷する方は高齢者に多いようです。
乳幼児が転倒して顔をぶつけて受傷することもあります。男女差はありません。
執筆・監修ドクター
経歴1985年 浜松医科大学卒業
1985年 慶応義塾大学耳鼻咽喉科学教室入局
1990年 慶應義塾大学医学部助手(耳鼻咽喉科学)
1994年 横浜市立市民病院 勤務
2001年 相模原協同病院 部長
2004年 横浜市立市民病院 部長
2007年 済生会横浜市南部病院 部長
2017年 おがた耳鼻咽喉科 開設
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