るーぷすじんえんループス腎炎
ループス腎炎とは?
ループス腎炎(じんえん)は、自己免疫疾患のひとつ、全身性エリテマトーデス(※1)の症状としておこる腎臓病です。
もともとループスとはオオカミを意味します。
全身性エリテマトーデスによって起こる赤い発疹がオオカミに噛まれた後に似ているためで、全身性エリテマトーデスの英語での名称をそのまま仮名表記すると「システミック・ループス・エリテマトーデス」といいます。
腎炎は全身性エリテマトーデスの患者さんの多くに見られる症状です。
また全身性エリテマトーデスは完治が難しい病気のため、ループス腎炎も治療は一生をかけ、症状が悪くならないように継続する必要があります。リウマチ科や腎臓内科を受診し治療にあたりましょう。
ループス腎炎の症状
腎炎のみでは無症状のことが多いが、進行すると浮腫が出現することがあります。
その他の全身性エリテマトーデス(SLE)による臓器障害の症状(皮膚や関節、肺、神経、消化器の障害からくるもの)が出現する可能性があります。
ループス腎炎の診療科目・検査方法
ループス腎炎の原因
原因は不明です。
ループス腎炎の予防・治療方法・治療期間
副腎皮質ステロイド(※2)、種々の免疫抑制薬によって治療を行います。病型によってその用量や治療選択肢は異なります。
基本的には生涯にわたる治療が必要です。
ループス腎炎の治療経過(合併症・後遺症)
生涯にわたる治療が必要ですが、適切な治療にて寛解(かんかい:症状がやわらぐこと)が望めます。
ループス腎炎になりやすい年齢や性別
SLEの患者数が推定6、7万人です。そのうちの約80%に腎炎を発症します。
20から40歳代に好発し、女性のほうが男性よりも10倍多くみられます。
執筆・監修ドクター
経歴2004年 弘前大学医学部医学科卒業
茅ヶ崎徳洲会総合病院(現:茅ヶ崎徳洲会病院)にて初期臨床研修
2006年 湘南鎌倉総合病院総合内科にて後期研修
2008年 2008年度内科チーフレジデント
2009年 東京医科歯科大学医学部附属病院膠原病・
リウマチ内科に入局しリウマチ膠原病診療に従事
湘南鎌倉総合病院総合内科・リウマチ科非常勤
武蔵野赤十字病院膠原病・リウマチ内科非常勤
2011年 信愛クリニック非常勤医として勤務
2014年 東京医科歯科大学大学院博士課程修了 信愛クリニック常勤医として勤務
2016年 アカラクリニック開院
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