鼻づまりが片方なのはなぜ?左右で小さい穴がつまりやすい!解消法とは

「鼻づまり」というと、両方の鼻の穴がつまっているように思われる人も多いかもしれません。
しかし、鼻づまりが両方の鼻の穴へ同時に起こることは稀です。
なぜ、鼻づまりは交互に起こるのでしょうか。
この記事では、鼻づまりが片方に起こる理由や解消法について解説します。
鼻づまりが片方だけ起こる原因は?

1.鼻づまりが起こるしくみ
アレルギー反応や風邪などが原因で、炎症が鼻の中に起こると、鼻の内側の粘膜が腫れたり、鼻水がたくさん出て空気の通りが悪くなったりして、鼻づまりが起こります。
その他に、鼻の骨が元々ゆがんでいると、空気の通り道がゆがんでいることになり、空気が通りにくくなることで、鼻がつまることもあります。
2.鼻づまりが片方に起こるのはなぜ?

鼻の粘膜は腫れと縮小が交互に起こる
ほとんどの場合、鼻はどちらかに曲がっていて、鼻の穴の大きさは左右非対称です。
また、鼻の内側は粘膜ですべておおわれています。その粘膜は、交互に腫れと縮小を一定のリズムで繰り返しています。鼻は、左右の空気の通り道が変化しているのです。
鼻の中のせまいすき間を空気が通る
鼻の中は、骨や軟骨でできた壁で左右を分け、それぞれ横と上の壁から突起が出ていて複雑な構造になっています。
鼻の奥の方は、円形の空洞になっているのではなく、複雑な構造のせまいすき間を空気が通るようにできています。
そのため、炎症によって粘膜が腫れると、空気の通り道はせまくなり、また鼻が曲がった状態であるため、どちらか片方の通り道がせまい方が、つまった状態になりやすいといえます。
3.鼻づまりを起こす原因は?

鼻づまりを起こす原因には、下記のようなさまざまなものが考えられます。
- 炎症やアレルギー反応による粘膜の腫れ
- 鼻汁
- 鼻の軟骨や骨のわんきょく
- 鼻茸などのできものがある
- ティッシュなどの異物がある
- 鼻と喉をつなぐ場所に腫れがみられる
また、鼻づまりを起こす可能性がある病気には次のようなものがあります。
アレルギー性鼻炎
アレルギーのもとが鼻腔にはいると、その異物を洗い流すようたくさんの鼻汁やくしゃみが出ます。またこの異物により鼻腔の血管が刺激され、鼻づまりを引き起こします。
副鼻腔炎
副鼻腔炎になると、粘膜が腫れ、鼻汁も多く出ます。粘膜が炎症で弱くなり、副鼻腔炎が進行していくと鼻茸ができる可能性が高くなります。
薬で完全に治癒することは難しく、手術となることが多いでしょう。片方に症状がある場合は、良性腫瘍の乳頭腫である可能性もあります。
鼻中隔湾曲症
骨や軟骨の形が曲がっていることで鼻づまりが起こっているため、治療には手術が必要です。
アデノイド
アデノイドは、口蓋奥の喉と鼻腔がつながっているところに存在するもので、幼児期に大きくなることがあります。2~3歳で徐々に大きくなり、5~6歳で一番大きくなるといわれています。
ふつうは、成長とともに徐々に小さくなっていきますが、ほとんど大きさが変わらない場合もあるといわれます。大きいままだと、耳の中(中耳)に影響が出たり、睡眠時無呼吸症候群の原因となったりする場合があり、手術が必要になることもあります。
点鼻薬の使い過ぎによる「薬剤性鼻炎」
薬剤性鼻炎と呼ばれる、鼻づまりもあります。
点鼻薬には、鼻づまりを緩和するために「血管収縮剤」が使われていることが多いです。
速効性はありますが、常に使っていると、鼻の粘膜が厚くなり、症状を悪化する可能性があります。
点鼻薬の使用を中止すれば、症状が改善しますが、粘膜の肥厚が重症である場合、手術を行うこともあります。
妊娠で鼻炎になることも
妊娠中は、体内を流れる血液量が増えることで鼻炎になりやすくなります。
妊娠後期になると特に血液量が増えます。鼻の粘膜の毛細血管にも血液が増え、血管が広がることで、粘膜が腫れて鼻づまりを起こすことがあります。
元々花粉症の人は、腫れがひどくなってしまうケースもあります。
妊娠中はなるべく薬を使わないよう治療しますが、そこまで効果がないことも多いです。出産後に回復がみられるのが特徴です。
鼻づまりを解消するために

1.自分でできる対処法
ここでは、鼻づまりを解消するための方法について解説します。
温かい濡れタオルで鼻を温める
鼻を温めると、粘膜の血流がよくなり、一時的ではありますが、鼻の通りがよくなります。
お湯で濡らしたタオルで鼻を覆うか、水で濡らして硬く絞って、電子レンジで少し温めるなどして使用してもよいでしょう。
鼻うがい
鼻うがいも鼻の通りがよくなります。
鼻うがいとは、水や塩水、お茶に塩を混ぜたものを、片方の鼻からゆっくり吸い込み、口から出すことです。
0.9%くらいの塩分濃度がちょうどよいので、1リットルの水かお湯に9gの塩を入れてつくります。
鼻うがいをすることで、鼻の中のごみやほこりなどを出すことができます。
2.病院で受ける鼻づまりの治療
病院では、病気や症状に合わせて治療を行います。
最も多いアレルギー性鼻炎であれば、内服薬や点鼻薬が処方され、薬の効果が期待できます。また、鼻汁の吸引や、ネブライザー(鼻腔に超音波で霧状になった薬剤を行き渡らせる機器)を使用して、鼻のすみずみまで薬剤をいきわたらせる治療を行います。
病気や症状により、薬で効果を得られない場合は手術を行う場合もあります。
鼻茸、できもの、異物除去などの手術は、「内視鏡的福鼻腔手術」が主流です。
3.鼻づまりは予防できる?
鼻づまりは原因によっては予防できます。アレルギー性鼻炎の場合、原因となるアレルゲンに直接触れないように、マスクをすることが効果的です。
また、ハウスダストなど原因となる物質が増えないようにこまめに掃除を行うことも大切です。
まとめ

1.鼻づまりの多くは鼻粘膜の炎症が原因
鼻づまりの多くは、ウイルスや細菌、アレルギー源によって、鼻の中に炎症が起こると、内側の粘膜が腫れて、鼻に入る空気の通りが悪くなり、鼻づまりを起こします。
2.空気の通り道がせまいほうの鼻がつまる
ほとんどの場合、どちらかに鼻は曲がっていて、鼻の穴の大きさは左右非対称です。また、鼻の粘膜は、交互に腫れと縮小を一定のリズムで繰り返しています。
炎症によって粘膜が腫れると、空気の通り道はせまくなり、どちらか片方の通り道がせまい方が、つまった状態になりやすいのです。
3.鼻づまりがひどい場合は耳鼻いんこう科へ
鼻づまりは、大人でも苦しい症状です。鼻づまりがなかなか改善しない場合は、早めに耳鼻いんこう科を受診するようにしましょう。
執筆・監修ドクター
経歴2002年5月 昭和大学藤が丘病院 消化器外科臨床研修医
2004年5月 昭和大学藤が丘病院 消化器外科助教(院外)
2006年6月 幕内会 山王台病院 外科
2007年6月 昭和大学藤が丘病院 消化器外科助教
2008年6月 関東労災病院 外科
2009年6月 昭和大学藤が丘病院 消化器外科 助教
2012年10月 横浜旭中央総合病院 外科、昭和大学藤が丘病院 兼任講師
2017年11月 しらはた胃腸肛門クリニック横浜を開業、院長に就任
関連コラム
「鼻づまりが片方なのはなぜ?左右で小さい穴がつまりやすい!解消法とは」以外の病気に関するコラムを探したい方はこちら。
関連する病気
「鼻づまりが片方なのはなぜ?左右で小さい穴がつまりやすい!解消法とは」に関する病気の情報を探したい方はこちら。










