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心房中隔欠損症

更新日: 公開日:
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目次
  1. 概要
  2. 症状
  3. 原因
  4. 検査内容と主な診療科目
  5. 治療方法と治療期間
  6. 治療の展望と予後
  7. 発症しやすい年代と性差
虎溪則孝 先生

【執筆・監修ドクター】

虎溪医院 虎溪 則孝 先生

概要

心房中隔欠損症とは?

心房中隔欠損症(しんぼうちゅうかくけっそんしょう)は、「先天性心疾患」の一つです。
心臓を構成する4つの部屋のうち右心房と左心房を隔てる「心房中隔」と呼ばれる壁に孔があいている症状です。
新生児はもともと母親のおなかの中にいる時にあいているこうした孔が、本来は出生後数時間で自然に閉じていきます。
しかし、まれに孔が閉じずに残るのが原因です。

症状は多くの場合、思春期頃までなにもありません。
まれに検診の際に聴診器により心雑音が確認されて発覚することがあります。
成人し、症状が出始めると不整脈、肺高血圧症、心臓弁膜症などの症状がおこります。
治療は開いている孔を閉じるために手術(閉鎖術)をおこなうこともあります。
手術は直接、孔を縫合する方法とふとももの静脈からカテーテルを挿入しておこなうカテーテル治療が一般的です。

症状

幼児、小児期の多くは無症状。症状があったとしても体重が増えない、風邪をひきやすい、走ると息切れしやすいなど非特異的な症状。
成人になり病状が進行した場合、足のむくみ、息切れ、呼吸困難、などの心不全症状をきたす。

原因

右心房と左心房を隔てている壁(心房中隔)にはだれでも胎児の時には穴があり血液が交通しているが、通常は生まれて1時間ぐらいで自然にふさがるこの穴が、生まれた後もふさがらずに残ってしまうことで生じる。
穴の位置によって二次孔欠損、一次孔欠損、静脈洞型、冠静脈洞型に分類される。

検査内容と主な診療科目

学校健診など聴診、心電図検査、胸部X線で異常を指摘され、心エコー検査で偶然見つかり診断に至るケースが多い。
必要に応じて造影CT、MRI、心臓カテーテル検査などを随時おこなう。

定期的な診察が必要。
小児科、循環器内科を受診する。

治療方法と治療期間

開いている穴が小さくそこを通過する血流の量が少ない場合は経過観察。
心臓が肺と全身に送り出す血液の量の比率(肺体血流量比)が「(肺)1.5:1(身体)」以上で手術を考慮する。
心臓を切って直接穴をふさぐ手術と、カテーテルを用いて穴をふさぐ治療法がある。
後者は体を切らなくて済むが、穴の大きさや場所によってできない場合もある。

心臓がそれほど痛んでいない時期に手術を行った場合は、術後数年で終診となることもあるが、不整脈や心不全が残存している場合には終生、定期通院が必要になることもある。

治療の展望と予後

小児期の多くでは手術により根治可能だが、成人になり病状が進行すると不整脈や心不全に対しても治療が必要になる場合がある。
末期になり穴を右心房から左心房側に血流が通過する状態(アイゼンメンジャー症候群)になった場合には閉鎖手術はおこなえない。

発症しやすい年代と性差

先天性心疾患(生まれつき心臓に何らかの異常がある)は概ね100人に1人。
心房中隔欠損症はそのうちの7~10%ぐらいとされる。

生まれつきの病気だが成人まで見逃される場合も多い。
2:1の割合で女性に多い。

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