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あとぴーせいはくないしょうアトピー性白内障

更新日:2022/08/16 公開日:2019/02/05 view数:6,297

アトピー性白内障とは?

アトピー性皮膚炎が原因で起こる白内障のことを言い、重度の視力障害を及ぼすこともあります。

顔の皮膚の炎症が重症であったり、それが長期間継続している場合は、発症する確率が高まります。

加齢による白内障の場合は、目の中心部にある「水晶体」の周りにある「皮質」から症状が出始めますが、アトピー性白内障の場合は、水晶体を包む「水晶体嚢(すいしょうたいのう)」から発症するのが特徴です。水晶体嚢の前方に発症すれば「前嚢下白内障(ぜんのうかはくないしょう)」、後方に発症すれば「後嚢下白内障(こうのうかはくないしょう)」とされます。

目次
  1. アトピー性白内障の症状
  2. アトピー性白内障の診療科目・検査方法
  3. アトピー性白内障の原因
  4. アトピー性白内障の予防・治療方法・治療期間
  5. アトピー性白内障の治療経過(合併症・後遺症)
  6. アトピー性白内障になりやすい年齢や性別

アトピー性白内障の症状

目の中心部にある水晶体から発症し濁りだすため、初期には早々に症状を自覚できます。水晶体の周りの皮質が溶けやすいため、発症からほんの数週間〜数ヶ月で急激に悪化してしまうほど、アトピー性白内障は、とても進行が早い点が特徴です。

両目ではなく、片目にだけ症状が現れた場合には気が付きにくく、見え方に違和感があるなどという現れ方をする場合があります。それ故に、顔の皮膚の炎症が重い期間が続いているといった場合には、片目を閉じ、片目だけで見てみるなどのセルフチェックも必要です。

主な症状には、眩しさを感じやすい、明るい場所では見えにくい、急激な視力の低下、物がかすんで見える、物が二重に見えるなどがあります。

アトピー性白内障の診療科目・検査方法

白内障であると確定するために行われる検査は、「細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)」という、眼球の奥や眼球の断面を診ることができる機器を使った検査や、網膜電図検査、超音波エコー検査による眼底の診察などが挙げられます。

診療科目は、アトピー性皮膚炎の診察は皮膚科白内障の診察は眼科とそれぞれで受診しましょう。

長い年月をかけて進行していく加齢性の白内障と比べ、とても早いスピードで進行していくため、違和感があれば早期に医療機関を受診する必要があります。

症状が進むと水晶体が膨らみ、治療が難しくなるケースもあります。


アトピー性白内障の原因

現在のところ、アトピー性皮膚炎から白内障に進むメカニズムは、まだ判明していません。

疑われている原因としては、目、瞼、その周りの痒みのために、目を強くこする、叩く、掻きむしるといった行為による皮膚炎の悪化や、アトピー性皮膚炎の治療に副腎皮質ステロイドホルモン剤が用いられることが原因としてあげられています。

しかし、副腎皮質ステロイドホルモン剤を使用していない患者でも白内障を併発することもあります。

アトピー性白内障の予防・治療方法・治療期間

現在、白内障を治せる治療は手術のみになります。

手術では、発症した水晶体を取り除き、「眼内レンズ」という人工の水晶体を移植します。

アトピー性白内障の進行は早いため、早期での手術が望ましいですが、他の合併症や患部の状態によっては手術をしない方が良いと判断されることもあります。

手術は1時間弱で終わります。

ほかに疾病がなく、早い改善が見られるようであれば、入院せずに帰宅できることも可能です。

アトピー性白内障の治療経過(合併症・後遺症)

手術後は、視力の改善が期待できます。しかし、瞼に皮膚炎がある場合は、細菌感染へのリスクが高まります。

また、痒みのために目を叩く、強くこするなどすると、移植した眼内レンズの位置がずれてしまう可能性があるため、そのような行為は禁止する必要があります。

 

アトピー性白内障になりやすい年齢や性別

加齢による白内障とは異なり、アトピー性白内障の場合は、若年層でも発症します。

この手術を受ける患者の年齢は、30歳前後が最も多いです。もっと若い10代や20代でも手術を受けなければならない状態である人もいます。

執筆・監修ドクター

山内 明子
山内 明子 医師 田町三田やまうち眼科 院長 担当科目 眼科

経歴東京医科大学眼科学教室入局、蕨市立病院眼科勤務、高野眼科医院勤務。
2015年 田町三田やまうち眼科開業。

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