エコノミークラス症候群の疑い!危険な症状とは?原因や治療法について

エコノミークラス症候群は、飛行機での長時間のフライト後などにかかることの多い病気です。
症状は、軽い初期症状から、命にかかわる重篤な症状まで、さまざまです。
この記事では、エコノミークラス症候群の症状や、発症する原因、治療法について解説します。
エコノミークラス症候群の症状

1.初期症状
エコノミークラス症候群にかかると、初期症状として『なんとなく胸が痛い』、『呼吸がしづらい気がする』、『息苦しい』といった症状があらわれます。
そのほかに、『体がだるい』、『冷や汗』、『動悸』などの症状を自覚することもあります。
2.重症化したときの症状
エコノミークラス症候群が重症化したときの症状は、『呼吸困難』です。エコノミークラス症候群にかかると、大半は呼吸困難を生じます。
初期症状をほとんど感じず、突然息が苦しくなったと思ったら、呼吸困難に陥ることもあります。
症状は、血栓がどの血管に詰まるかによっても異なります。『肺動脈』に血栓が詰まった場合は、全く血が流れなくなるため、『失神』や血圧が下がって生命に危険が及ぶ 『ショック状態』に陥ることもあります。

3.病院へ行くべき症状とは?自己判断は難しい…
自覚症状でエコノミークラス症候群だと判断するのは困難です。
初期症状は、普段の生活のなかでもみられるような、ささいな不調にも似ています。ただ、長時間飛行機に乗るなど同じ姿勢を続けたあとに、気になる症状があらわれたら、病院で相談することをおすすめします。
そもそも…エコノミークラス症候群ってどんな病気?

1.エコノミークラス症候群って?発症のタイミングは?
血栓ができ、肺などの血管に詰まる病気
『エコノミークラス症候群』は、足の静脈の血が流れにくくなることで『血栓』ができ、肺などに詰まりを起こす病気です。
医学的には、『急性肺血栓塞栓症』といいます。「エコノミークラス症候群」と呼ばれるようになったのは、飛行機のエコノミークラスに搭乗した人が体調を崩して死亡する事故などが相次いだことがきっかけだといわれています。
フライト後、どれくらいで発症するの?
個人差はありますが、フライト後数週間は、エコノミークラス症候群を発症する可能性 があります。
飛行機を降りてから2時間後くらいに発症する方が多いですが、数週間後の方もいます。そのため、旅行先や帰宅した後に症状が出て、エコノミークラス症候群にかかっていたことを知る人も多いです。
2.飛行機以外も要注意!避難生活・バス・電車で発症することも

エコノミークラス症候群を発症するのは、何も飛行機のエコノミークラスに限った話ではありません。
自然災害などに遭い避難生活をしていると、自然と座っている時間が長くなり、発症しやすくなります。バスや電車でも、長時間座っていると発症する可能性があります。
また、飛行機でビジネスクラスやファーストクラスに乗っていても、エコノミークラス症候群を発症することはあります。
3.エコノミークラス症候群にかかる原因
原因は「運動不足」と「乾燥」
エコノミー症候群にかかる原因は、『長時間の運動不足』と『乾燥』だと考えられています。
十数時間に及ぶフライトでも、ずっと寝ていると、一度もトイレにすら立たない、ということもあります。また、飛行機の中は湿度が低く乾燥しているため、体の水分が失われ、血液が濃くなっていくことで、足に血栓ができやすくなります。
エコノミークラス症候群を発症するしくみ
血栓は、おもに足の裏側にできます。座った状態から、立ち上がったり動いたりすることで、血栓が血流に乗って流れ、肺などの器官へ到達して血液の流れを止めてしまうと、エコノミークラス症候群を発症します。
これが、エコノミークラス症候群を発症するしくみです。
エコノミークラス症候群の治療について

1.何科で相談する?
重症の場合は、すぐに救急車を!
呼吸困難や失神などの症状があらわれたら、すぐに救急車を呼びましょう。
自分自身が発症した場合はもちろんですが、周りの人が発症した場合も、素早く対応できるようにしてください。
軽い初期症状は、まず内科で相談
軽い初期症状を覚え、飛行機に搭乗したなど、エコノミークラス症候群が思い当たる場合は、まず近くの内科で相談しましょう。必要であれば、その後病院を紹介してもらうことも可能です。

2.エコノミークラス症候群の治療法
エコノミークラス症候群の治療には、『血栓を溶かす薬を投与』する方法と、血栓の度合いによっては『手術で直接取り除く 』方法があります。
軽い初期症状の場合、血栓が大きくなるのを防ぎ、血液が固まらないようにする薬を用いて、経過観察をおこなうケースもあります。肺は比較的血栓が溶けやすいため、順調に経過すれば、1週間ほどで血栓が自然に溶けてきます。
まとめ
エコノミークラス症候群は、飛行機に乗った時などにかかりやすい病気です。
血栓ができ、それが体の中心部の血管をふさぐと、呼吸困難や失神、心停止など命にかかわる症状があらわれることもあります。
そのような場合は、一刻も早く治療することが大切です。すぐに救急車を呼びましょう。
執筆・監修ドクター
経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業
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