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低血圧を引き起こす病気とは?種類ごとの原因と改善する方法について

更新日:2017/10/19 公開日:2017/10/19 view数:619
低血圧 病気

『低血圧』は、疲れやすい、体がだるい、めまいや立ちくらみといった症状を引き起こすことがあります。

普段の生活を見直し、早めに改善に取り組みましょう。

この記事では、低血圧の原因や低血圧を引き起こす病気などについて解説します。

目次
  1. 低血圧について
  2. 低血圧の種類と原因
  3. 低血圧と病気の関連性と対処法
  4. まとめ

低血圧について

1.低血圧は高血圧にくらべて基準がはっきりしていない

低血圧の基準

厚生労働省では、最高血圧が90mmHg以下である状態を『低血圧』としています。

しかし、世界基準が厳しい高血圧に比べ、基準がはっきりしていないのが現状です。

おもな自覚症状としては、めまい・ふらつき・立ちくらみなどがあるでしょう。

2.一般的な低血圧の基準は?

一般的には、収縮期血圧100〜110mmHg以下拡張期血圧50〜60mmHg以下の場合が低血圧とされています。

※収縮期血圧とは、心臓が収縮して血液を送り出したときの血圧のこと。

拡張期血圧とは、全身から血液が戻ってきて心臓が拡張しているときの血圧のこと。

低血圧の種類と原因

めまいや立ちくらみ

 1.本態性低血圧

『本態性低血圧』は、低血圧の約80%にあたり、遺伝や体質により日常的に血圧が低い状態です。

検査をしても異常はない?

本態性低血圧の場合、検査をしても異常はありません。

身体が冷えて血流が低下したときに疲れやすくなるほか、めまいや立ちくらみなどを起こします。

症状がひどい場合は生活習慣の改善や精神療法も

特別な治療が必要なわけではありませんが、症状がひどい場合は生活習慣の改善や精神療法をおこないます。

それでも効果が得られない場合は薬を用いることもあります。

2.起立性低血圧

寝た状態から起き上がるとき

『起立性低血圧』は、体の向きや姿勢を変えた時に生じる、血圧低下のことです。

立ち上がったときに症状が出やすくなる

とくに、寝た状態や座った状態から立ち上がったときに血圧が下がりやすくなり、横になると正常に戻るのが特徴です。

めまいや動悸、視野がかすむなどの症状が起こります。

『起立性低血圧』の3つの原因

・自律神経失調にともなって起こる『一次性』

・加齢や中枢神経系の感染、糖尿病・肥満症などの代謝疾患による『二次性』

・薬が原因の『薬剤性』

起立性低血圧の治療は、食事や運動などを含めた一般療法や薬の服用が基本です。

3.症候性低血圧

症候性低血圧

『症候性低血圧』は、何らかの病気や薬によって起こる低血圧です。

『症候性低血圧』の原因

心臓の病気、血液量の低下、内分泌疾患、神経疾患、代謝性疾患、感染・中毒、薬物性などが考えられます。

症候性低血圧では、まず原因を特定してから治療をおこないます。

低血圧と病気の関連性と対処法

低血圧と病気の関連

1.低血圧が原因で、病気になる?

血圧が低いだけでは、病気の原因になるとはいえません。

しかし、低血圧はだるさや疲れを感じやすくめまいや立ちくらみも多いため、日ごろから注意が必要です。

2.低血圧を改善する方法。生活習慣を見直そう

低血圧改善のための対処法

生活習慣の改善

自律神経の働きを整えるには、規則正しい生活を続けることです。

じゅうぶんな睡眠や休息をとることも意識しましょう。

適度な運動

運動をすることで血液の循環が良くなり、ストレスの解消や筋肉量のアップにもつながります。

食事生活の見直し

偏った食事は避け、バランスの良い食事を心がけましょう。

食事のバランスを整えると、栄養もしっかりと補給されます。

3.病院へ行くべき低血圧の症状

低血圧は、原因や症状により対策が異なります。

「低血圧の症状が出やすい」ときや、「自分がどの低血圧のタイプかわからない」ときは病院を受診しましょう。

原因がわかれば、対策がしやすく症状もやわらぎます。

4.低血圧を引き起こす病気

低血圧を引き起こす病気

熱中症

『熱中症』により脱水や大量出血、激しい下痢や嘔吐などが起こると、血液や体液が急速に体内から失われます。

心筋梗塞、大動脈弁狭窄症、不整脈

『心筋梗塞』や『大動脈弁狭窄症』、『不整脈』などによって心拍が低下すると、それにともなって血圧も低下します。

血圧は、『心拍出量×末梢血管抵抗』によって算出されます。

そのため、心拍出量が減ることで血圧が下がります。

※『心拍出量』とは、1分間あたりの心臓の動く数値のこと。

『末梢血管抵抗』とは、血管の収縮・血液の粘性・血管の弾性のこと。

そのほか、敗血症や蜂にさされたときは要注意!

アナフィラキシーショック

敗血症による『エンドトキシンショック』や、蜂に刺されたときなどに起こる『アナフィラキシーショック』には注意が必要です。

これらは、血管が固まり狭くなってしまい、末梢血管抵抗が高まることで血圧が低下します。

万が一、蜂に刺されたら、早めに病院を受診しましょう。

まとめ

高血圧ほど心配ではないものの、低血圧も健康のためには早めに改善したいものです。

低血圧かな?と思ったら、まずは早めに診療機関を受診しましょう。原因と対策を知ることが、健康な身体づくりへの一歩になります。

今のうちから、食事や運動など、生活習慣を見直していくのもいいですね。

執筆・監修ドクター

岡村 信良
岡村 信良 医師 久野銀座クリニック 理事長 担当科目 消化器内科

経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業

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