左の腹痛を起こす病気は?腸炎や尿管結石など。血便が出たら病院へ!

腹痛の症状は、左右のどちらか強く出る場合があります。
とくに左側が痛むときには、『急性腸炎』や『潰瘍性大腸炎』、左の尿管に起こる『尿管結石』などの病気が考えられます。
また、性別によっても考えられる病気は変わります。
この記事では、『左側の腹痛』に考えられる病気やその原因・症状について解説します。
左側の腹痛から考えられるおもな病気
1.急性腸炎

腸管に炎症が起きた状態のことを『腸炎』といい、症状には下痢、嘔吐、吐き気、腹痛などがあります。
程度の軽いものであれば、腹痛や下痢などは半日から1日で治りますが、重症化すると数日から1週間程度症状が続くことがあります。
腸炎で左側に腹痛が起こるのはなぜ?
左側の器官が炎症を起こしているためです。
急性腸炎の原因はさまざま
急性腸炎には、おもに次のような原因でかかります。
- ウイルスや細菌に感染した場合
- ストレスなど精神的な負担がある場合
- 辛い物や刺激の強い食べ物を食べた場合
- 小さい子どもが身体に合わないものを食べた場合 (アレルギー、食あたり、消化不良など)
- 風邪の悪化によって起こる場合
日常の行動から、急性腸炎を引き起こすことも!
ストレスがたまっていたり無理な運動や姿勢を続けていたりと、日常の行動 から急性腸炎を引き起こすことも多々あります。
思い当たる原因や気になる症状がある方ははやめに病院を受診するようにしてください。
2.潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜に慢性的な炎症を起こす病気で、難病に指摘されています。
自分自身の免疫細胞が、大腸の粘膜を攻撃することで炎症が起こります。粘膜がただれ、大腸に「穴=潰瘍」ができてしまいます。
潰瘍性大腸炎は、良くなったと思ったらすぐに悪化してしまうなど、一進一退をくり返すのも特徴的です。
症状としては、便の状態に変化が!
左下あたりの腹痛以外は、炎症を起こす位置によって症状も異なります。
排便時にゼリー状の粘液が混じっている場合や、下痢や血便の症状が出たりする場合もあります。
人や度合いによって症状はさまざまで、いくつかの症状が同時に出ることもあります。
左側に腹痛が起きるのはなぜ?
潰瘍性大腸炎には進行具合によって直腸炎型、左側大腸炎型、全大腸炎型があります。
この3つの中で1番軽度である直腸炎型から進行すると左側大腸炎型、さらに進行すると全大腸炎型になります。
炎症は身体の左側から進んでいくため、左側に痛みを感じやすいです。
3.左の尿路結石または尿管結石

尿路結石は尿の通り道に石ができることです。尿管結石は腎臓と膀胱をつないでいる管に石ができることです。
尿管結石は男性に多いとされていますが、女性が発症することもあります
左側に腹痛が起きるのはなぜ?
尿管は左右にあるため、左側が痛む場合は、左の尿管に異常があることが考えられます。
そのため、右側が痛む場合は、右の尿管に異常がある可能性があります。
- 原因は食習慣?以下の人は要注意!
- 動物性たんぱく質や脂肪分を取りすぎている
- アルコールをよく飲む人
- 水分補給が足りていない人
突然、激痛がやってくるのが特徴です!
突然、腹部に激痛が走ることがあります。ほかにも、血尿や吐き気などの症状を併発することがあるので、注意してください。
お腹の左側が痛む場合の対処法・予防法
病院へ行くべき症状や、腹痛を予防する方法について解説します。
1.病院へ行くべき症状は?

耐えられないような激痛に襲われたときや、ひどい痛みが続いて治らないときは、すぐに病院へ行きましょう。
耐えられる程度の痛みであっても定期的に痛みを感じる、長期的である、血便が出た、などの場合も病院を受診してください。
気になることがあれば早めに受診するのがおすすめです。
2.病院で受ける検査や治療って?

症状にもよりますが、採血・レントゲン・腹部エコー、場合によっては大腸内視鏡などをおこないます。
尿や便に問題がありそうだと判断された場合は、検便や検尿を行うこともあります。
3.自宅での対処法は?

激痛がある場合はすぐに病院へ行くべきですが、そうでない場合にはまずは安静にしましょう。
それでも症状が改善しない場合や、血便が出る場合には医療機関を受診してください。
4.腹痛を予防するために

身体を冷やすと腹痛が起きやすくなります!
腹痛は体の冷えによっても起こりやすくなります。あまり薄着をせず、寝るときには腹巻を巻いて寝るなどの工夫も必要です。
冷たいものやアルコールの摂りすぎで、腹痛や病気を引き起こすこともあります。
食べすぎに注意!適度な量を心がけて
食べすぎも腸にとっては負担となり、腹痛の原因になります。しっかりとよく噛んで食べることで暴飲暴食を防ぎましょう。
食欲がないときは無理をして食べないこと
一方で、体調がすぐれず食べられないときは、無理して食べる必要はありません。
できるだけ温かいものを口にして、身体を冷やさず安静にすることが大切です。
まとめ
左の腹痛は、左側にある臓器や器官の異常かも!?
左側のお腹が痛む場合は、左側にある臓器や器官に何かしらの異常を生じている可能性があります。
考えられる病気としては、急性腸炎・潰瘍性大腸炎・左の尿管に起こる尿管結石などがあります。
しかし、男性や女性によっても症状はさまざまで、考えられる病気にも差があります。
痛みの程度は?
動けないほどの激痛の場合には、『虫垂炎』や『尿管結石』の可能性が高いため、一刻も早く病院へ行く必要があります。
耐えられる程度であれば、安静にしてお腹を温めることで痛みが軽くなることもあります。
ただし、それは一時的なものにすぎません。気になることがあれば必ず病院を受診するようにしてください。
執筆・監修ドクター
経歴2006年 北里大学大学院卒、
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任。
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業
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