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耳を引っ張る女性

耳にできものがある!放っておいて大丈夫?

更新日: 公開日:
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目次
  1. 皮膚にできるものは耳にもできる
  2. 外傷や手術が原因のこともある
  3. 骨に原因があることもある
  4. 耳の前に生まれつきの原因がある場合も
  5. 耳の下や後ろの腫れ
  6. すぐ受診するべき症状と経過観察でいいもの
  7. 診療は耳鼻いんこう科へ!皮膚科や形成外科で対応可能なものも

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何気なく耳を触っていて、耳の「できもの」に気づくことがあります。痛みや、かゆみなどの症状がなければついそのままにしてしまうかもしれません。しかし、なかには次第に大きくなって邪魔になったり、危険な病気の前触れであったりすることもあります。

ここでは耳そのものや、耳のまわりにできる「できもの」と認識される病気のうち、代表的なものを解説します。

耳の「できもの」の種類はさまざま

「できもの」とはいいますが、その多くは腫瘍(しゅよう)ではなく、さまざまな種類と原因があります。違いは、硬さや周辺の皮膚との境界などの違いだけではありません。腫れに伴う症状、つまり痛みやかゆみ、あるいは膿(うみ)などがあるのかといったことも異なります。

皮膚にできるものは耳にもできる

当たり前ですが、耳の表面は皮膚に覆われています。そのため皮膚にできる「できもの」は耳にも同じように発生することがあります。

比較的おこりやすいできものには「粉瘤(ふんりゅう)」があります。粉瘤は類表皮嚢腫(るいひょうひのうしゅ)やアテロームという呼ばれることもあります。これは触ると弾力性のある袋状のしこりが皮下にできる病気です。しこりの中心部には開口部である黒い点があり、強く押すとおから状の臭気を伴う内容物が押し出されます。
袋が残っているならば、中に入っている内容物が出てきても、それで治るというわけではありません。むしろ細菌などが入り込んで、その後に腫れが大きくなることがあります。急に大きくなってきた場合などには抗生物質などで腫れを抑えますが、しっかり治すためには手術で袋ごと取りのぞく必要があります。

「脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)」も高齢の患者さんの耳によく見かけます。脂漏性角化症は紫外線の影響など、皮膚の老化が原因でおこる病気です。高齢者の顔などによく見られる少し盛り上がった茶色や黒色の表面が少しざらついたできものです。耳の穴のまわりにある突き出た部分である耳介(じかい)は日焼けしやすいため、耳介の上部にもよくできることがあります。

同じく、皮膚によくできるできものの原因である、よくイボとよばれる「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」や、母斑(ぼはん)や血管腫(けっかんしゅ)などのホクロも耳にできることがあります。こうしたものが外耳道をふさぐように飛び出すと自然な耳垢の排出を邪魔して困ることがあります。耳垢が耳をふさぐほどたまったり、耳介で目立つほどの大きさになり美容上の問題になったりするようであれば手術で取りのぞくこともあります。

このほかにも、皮膚や、皮膚にある毛穴や外分泌腺などの皮膚付属器に細菌が入り込むことがあります。こうした部位に膿を伴って腫れる感染症の「おでき」や「にきび」に相当するものが耳にできることもよくあります。膿や痛みがひどいようであれば、抗生物質で治療します。


外傷や手術が原因のこともある

できものが赤く、じくじくした滲出液を伴っている場合、それは「肉芽(にくげ)」かもしれません。これはなんらかの外傷や炎症で皮膚組織が傷ついて、それを修復しようとする過程でできるものです。慢性中耳炎などの耳だれが原因となることもあります。

こうした滲出液がなくても、治った傷あとが1~2か月して盛り上がってくることがあります。これを「ケロイド」と呼びます。ケロイドは傷の治る過程が過剰におこっている状態とされています。特に耳の後ろの手術をした痕にできることがあります。最近多いのはピアス穴に由来するケロイドで、美容のためにあけた穴がかえって耳の変形の原因になることがあります。

耳介には比較的薄い皮膚の下に耳介軟骨(じかいなんこつ)があります。例えば柔道やレスリングなどで、耳介に強い力が加えられると皮膚と軟骨の間に血性の液体がたまって膨れ上がることがあり、耳介血種と呼ばれる状態になることがあります。針を刺したり、切開したりして、血を抜き取るなどの治療をします。しかし、すぐに再発することも多く、圧迫固定して安静にすることが大切です。液がたまって時間がたつと、その形から「カリフラワー耳」とも呼ばれる耳介が変形する原因になります。


骨に原因があることもある

耳の穴の中は、骨部外耳道(こつぶがいじどう)というごく薄い皮膚の下に骨があります。また、耳の後ろには比較的薄い皮膚の下に骨の乳様突起(にゅうようとっき)があります。こうした骨に由来するできものが耳の穴の中や、耳の後ろにできることがあります。

「外骨腫(がいこつしゅ)」や、「線維性骨異形成症(せんいせいこついけいせいしょう)」などの病気がおこることがあり、いずれの場合にも非常に硬い、触っても動かない塊ができます。

長年、サーフィン愛好家を続けていて冷たい水の刺激が慢性的に耳に流れ込んでくるような人には、サーファーの耳を意味する「サーファーズイヤー」と呼ばれる骨の突出が耳の穴の中にできることがあります。

耳の前に生まれつきの原因がある場合も

耳瘻孔(じろうこう)は耳の付け根付近にある生まれつきある穴のことです。通常はなにも症状はありません。しかし、穴から細菌などが侵入して、中に入っている老廃物に感染をおこすと、腫れて痛むことがあります。感染の急性期には抗生物質を使って治療しますが、再発を繰り返すなら手術で袋ごと取り出す必要があります。

生まれたばかりの赤ちゃんの耳の前にやわらかい突起があるときには副耳(ふくじ)の可能性があります。副耳は、皮膚だけのこともありますが軟骨を含むこともあり、副耳と耳の軟骨が深い部分でつながっているようなこともあります。皮膚だけの副耳であれば根元を糸でくくるなどの方法で取れることもあります。しかし、軟骨が耳とつながっているようであれば手術が必要です。

先天性というとびっくりするかもしれませんが、どちらも100人に1人くらいにあらわれるよく見かける病気です。


耳の下や後ろの腫れ

耳の下や、後ろに「できもの」が触れる感覚があり、それが耳下腺腫瘍であることもよく経験します。

ほおから耳の下を回り込むような場所にあって、口の中に唾液を分泌する「耳下腺」に発生する腫瘍です。これには多形腺腫や、ワルチン腫瘍などさまざまなタイプがあります。
また、乳様突起は皮膚が比較的薄いため、ここにあるリンパ節が腫れてくると目立つ場合があります。麻疹などのウイルスによる病気によっておこるリンパ節腫脹がよく知られています。頭皮に傷がある場合などに腫れてくることもあります。

すぐ受診するべき症状と経過観察でいいもの

耳にできるどんな「できもの」でも、だんだん大きくなったり、痛みが強くなったりするようなら耳鼻いんこう科を受診しましょう。

粉瘤や先天性耳瘻孔など、痛みがなく発赤もなければ、しばらく経過観察でいいものもあります。ただ、こうしたものでも経過中に急に炎症をおこして、突然、腫れや痛みを伴ってくる場合もあります。こうした場合は、自然になくなることは期待できません。炎症を繰り返すようなら手術などで取りのぞいた方が、傷あとも目立たずにすみます。

もちろん一部の耳下腺腫瘍や、外耳や耳介の腫瘍は、まれに悪性である可能性もあります。、痛みや顔面麻痺(がんめんまひ)などの症状や、急に目立つようになることがあれば、なるべく早いタイミングでの受診が必要です。

診療は耳鼻いんこう科へ!皮膚科や形成外科で対応可能なものも

耳にできる「できもの」にもさまざまな種類があることがおわかりいただけたでしょうか。

耳には皮膚、軟骨、骨があるので、「できもの」の治療には耳鼻いんこう科か皮膚科か迷うところです。耳にできたできものだけでなく、耳の周囲であれば、耳鼻いんこう科で診てもらいましょう。耳下腺の症状についても耳鼻いんこう科で診察ができます。また、なかには粉瘤や耳介血腫など、皮膚科や形成外科で診てもらえるものもあります。

粉瘤や耳瘻孔などに対して自己流の治療をすると病気の悪化を招くこともあります。小さな「できもの」と考えず、医療機関を受診して原因にあわせた対処を心がけましょう。

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