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粉瘤の治療法は?放置しても治らない!手術や術後の痛み・傷について

更新日:2018/03/08 公開日:2018/03/08 view数:2,163
粉瘤 治療

『粉瘤』は、皮膚にできる良性腫瘍のひとつです。

「ニキビ」や「おでき」と間違えやすいですが、自然に治ることはなく、放っておくと巨大化し炎症を起こします。また自分でつぶしてしまうと細菌感染を起こして悪化することもあります。

粉瘤の治療は、ほとんどの場合手術が必要になります。

この記事では、粉瘤は放っておいても良いかや、治療法などについて解説します。

目次
  1. 粉瘤は自然に治る?治療が必要?
  2. 病院で受ける粉瘤治療について
  3. まとめ

粉瘤は自然に治る?治療が必要?

1.粉瘤は、皮膚にできる良性の腫瘍のこと

顔を触る女性の写真

粉瘤とは、通常は肌の新陳代謝によってはがれ落ちるはずの、「古い角質」や「皮脂」が皮膚の下にできた袋の中に溜まることでできる良性の腫瘍です。

2.粉瘤ができる原因は不明…

原因

粉瘤のほとんどは、毛穴の出口付近の皮膚がめくりかえることで袋ができるといわれています。

しかし、なぜ皮膚がめくりかえるのか、詳しい原因は不明です。発症する部分の多くは、擦れやすいところだといわれています。

3.粉瘤は自然には治らない?

治療

粉瘤は、自然に治ることは考えにくいとされています。まれに粉瘤がつぶれて袋ごと溜まっていた内容物が排出されることはあります。

しかし、粉瘤の内部にある袋を取り除かない限りは完治むずかしいといわれています。

4.粉瘤を放置するとどうなる?

放置

粉瘤は大きくなると炎症を起こすことも…

粉瘤は痛みやかゆみもない場合が多いので、そのまま放置される方も多いです。

袋が小さいままであればとくに問題はありませんが、大きくなると炎症を起こすことがあります。

炎症を起こすと、膿みがたまって痛みや腫れも

炎症(炎症性粉瘤)を起こしてしまうと、膿がたまり、痛みが出たり赤く腫れたりするようになります。

小さいから大丈夫と思わずに、皮膚科を受診してできるだけ小さいうちに処置をしてもらいましょう。

5.粉瘤の治療は病院でおこないましょう

病院

自分で無理に取り除くのはキケン!

粉瘤の中には、膿が入っている場合があります。

そのため、自分で無理に取り除こうとすると、袋の中にたまっている膿が流れ出し、腐敗したような臭いがします。

また、細菌に感染して、痛みが出たり悪化してしまったりする可能性があります

傷跡ができる可能性も…

粉瘤の袋が周囲の皮膚と癒着する(くっつきやすくなる) ため、傷痕がきれいに治りにくくなります。

膿を外に出すだけでは、粉瘤は完治しないといわれています。まずは、病院で適切な処置をしてもらいましょう。

病院で受ける粉瘤治療について

1.何科を受診したらいいの?

診察

粉瘤の治療は、『皮膚科』か『形成外科』を受診しましょう。

多くは皮膚科を受診して、手術が必要と診断された場合は形成外科を紹介してもらう流れになります。

2.病院での治療方法について

根本的には手術が必要です

治療

粉瘤の根本的な治療方法は、粉瘤の袋を取り除く、『外科的手術』です。粉瘤の袋を取り除かなければ、一時的に治っただけで再発しやすくなってしまいます

強い炎症がある場合

強い炎症があれば、切開をおこない、皮膚の表面を少し切って膿を出すようにします。

赤みや痛みがとくにない場合

粉瘤の表面の皮膚ごと切り取り、縫合する『外科的切除手術』(小切開摘出術)をおこないます。

短時間で除去したい場合

へそ抜き法 (くり抜き法)といって、特殊なパンチで粉瘤に穴を開けて内容物をもみ出してから、しぼんだ袋もすべてかき出す方法です。

切除手術にくらべて短時間でできますが、傷口を縫合しないため完治までには時間がかかります

3.手術でどこまで切除するかを選ぶ

手術

袋を残すと傷跡は目立たなくなります

粉瘤の手術は、手術跡が残ってしまいます。袋を残して、皮膚の下の粉瘤のみを摘出することで、傷跡を目立たなくすることはできます。

良性腫瘍であるため、袋ごと切除するかは本人の判断になります。

袋を残しておくとどうなる…?

皮膚の下にできた袋をそのままにしておくと、炎症を起こしたり、巨大化したりするリスクがあります。

手術の跡をなるべく残さないためにも、粉瘤の疑いがあれば早めに病院を受診し、治療を受けるようにしましょう。

4.手術について。日帰り?保険は適応?

注意点

基本的には日帰り手術です

手術は、局所麻酔を使用し、日帰りでもおこなえます。ただし、数日間通院する必要があります。粉瘤が巨大なものであれば、入院が必要になることもあるでしょう。

手術は保険適応?

『皮膚皮下腫瘍摘出術』は保険適応になります。治療費は、粉瘤の大きさによって異なるので、事前に病院に確認してみるとよいでしょう。

 

5.手術後に気をつけること

注意点

手術当日の注意点

手術当日は、入浴や運動をひかえ、傷口が大きい場合は飲酒も避けましょう 。

これらは血行を促進するため、傷口がふさがりにくくなり炎症が進む恐れがあります。また、患部から出血しないよう注意しましょう 。

手術の翌日までは少し痛みが残ります

手術後は、麻酔が切れてから翌日ぐらいまで、痛みが残ります。

痛みは我慢できる程度であることが多いですが、我慢できない方は鎮静剤を服用することもあります。

お風呂やプールはしばらく避けましょう

皮膚を縫合した場合は1週間程度で抜糸できますが、縫合しなかった場合は2~3週間ほど時間がかかります。

抜糸しても傷が治るまでお風呂やプールは避ける方が望ましいですが、入浴を避けるのは難しいので 最低限患部が濡れないように注意しましょう

しばらくは運動をひかえましょう

粉瘤のできた場所や大きさ によっては、しばらく運動をひかえて 、安静が必要になることもあります。

まとめ

『粉瘤』は徐々に大きくなっていくもの

粉瘤とは、皮膚の下に袋ができることによって、本来なら皮膚から剥げ落ちるはずの古い角質や皮脂が袋の中にたまったものです。

これらの老廃物は、袋の中にたまると外には出られないため、大きさも徐々に大きくなります。

自分で取り出さず、病院での治療を!

自分で無理に粉瘤を取り出そうとすると、細菌感染を起こし、痛みが出るなど症状が悪化することもあります。

粉瘤は自然には治らないといわれています。小さいうちに早めに皮膚科や形成外科を受診して、治療を受けましょう。

執筆・監修ドクター

長谷川 佳子
長谷川 佳子 医師 ルサンククリニック銀座院 院長 担当科目 形成外科/皮膚科/内科

経歴北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任

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