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膀胱炎の治療方法を解説。自然に治る?かかる期間はどれくらい?

更新日:2022/12/01 公開日:2018/02/08 view数:2,672
膀胱炎 治療

膀胱炎は、一日のうちに何回もトイレに行きたくなる、尿を出すと痛いなどの症状があり、一般的には男性よりも女性の方がなりやすいといわれています。

膀胱炎は、その症状からなかなか病院に行きづらいと考える人も少なくありませんが、我慢していると悪化し、腎臓の病気を引き起こす可能性もあります。

この記事では、膀胱炎の原因や症状、治療について紹介します。

目次
  1. 膀胱炎にかかる原因
  2. 膀胱炎の治療方法とかかる期間
  3. 自宅でできる対処法。自然に治る?
  4. まとめ

膀胱炎にかかる原因

1.膀胱炎の原因

細菌感染

尿を排泄する外尿道口(がいにょうどうこう)から侵入した細菌が尿路に感染することで起こる病気です。女性は男性より尿道が短く、尿路感染症を起こしやすいと言われています。

細菌感染による膀胱炎には急性膀胱炎と慢性膀胱炎がある他、薬剤や治療など細菌感染以外の原因による膀胱炎もあります。

2.細菌感染による膀胱炎

急性膀胱炎

一般に、膀胱炎は急性膀胱炎を指しています。尿道から侵入する細菌の多くは大腸菌が原因で起こります。女性は、肛門や膣が尿道から近いところにあるため、細菌が侵入しやすい特徴があります。

慢性膀胱炎

急性膀胱炎の炎症が持続する状態が慢性膀胱炎です。どちらも細菌感染により膀胱が炎症している状態です。

細菌感染を引き起こす要因

膀胱炎の引き金となる要因は以下です。

・長時間トイレを我慢してしまう
・性行為
・過労による抵抗力の低下
・ストレス

3.細菌感染以外の原因の膀胱炎

出血性膀胱炎

ウイルスや細菌、薬剤、放射線などが原因として、「出血性膀胱炎」にかかることがあります。

薬剤が原因の場合、『抗がん剤』や『免疫抑制薬』などの薬であることが多いです。また、『抗アレルギー薬』や『抗生物質』、『漢方薬』などでも起こることがあります。症状としては膀胱炎と同じように排尿時の痛みや、血尿などがあります。

放射線性出血性膀胱炎

放射線治療により、膀胱の粘膜に炎症が起こる人もいます。

関質性膀胱炎

膀胱炎と症状は同じですが、細菌感染によるものではなく、抗生剤も効きません。原因ははっきりと分かっていません。

膀胱炎の治療方法とかかる期間

1.膀胱炎の診断までにおこなわれる、問診と検査

尿検査

膀胱炎の問診では、いつから症状があるのか、一日の排尿回数や量、痛みや残尿感の有無などを聞かれます。

尿検査では、尿中に白血球が認められた場合は膀胱炎の治療を行います。

2.膀胱炎の治療薬

抗生物質が処方されます

抗生物質

膀胱炎の治療には、主に抗生物質(抗菌薬)が処方されます。女性は肛門と膣が近いことから、膀胱炎の原因菌は大腸菌が最も多いという特徴があります。

ですから多くの場合、大腸菌に効果のある抗生物質が処方されます。

効果がない場合は、抗生物質を変えることも

抗生物質が効かない場合は、尿細菌培養検査を行い、原因菌を特定し、適切な抗生物質が処方されます。

ほとんどは内服薬で処方されますが、重篤な場合は注射や点滴で投与されることもあります。

3.治療期間や費用について

カレンダー

急性膀胱炎の場合、薬の服用を始めて、早ければ1~2日で症状が治まります。治療期間は5~7日程度で、抗生剤を変更した場合でも2週間程度で治ることがほとんどです。

4.妊娠中の膀胱炎治療

妊娠中は膀胱炎になりやすい

妊婦

妊娠中は、女性ホルモンであるエストロゲンが増えることや、大きくなった子宮の圧迫により尿路の拡張や膀胱にたまった尿が尿管や腎臓に逆戻りするなど体の変化が起こることによって、尿路感染症を起こしやすくなります。

お腹が大きくなってくると頻尿になる

妊娠中は、お腹が大きくなってくることで、尿がたまる膀胱を子宮が圧迫するようになり、頻尿になります。

排尿しても、全部出し切れず残尿感を感じるようになりますが、残尿感が続く、痛みがあるときは膀胱炎の可能性がありますので早めに病院を受診しましょう。

何科にかかればいい?

病院は、妊娠中の場合は、胎児への影響を考えて、飲む薬や薬を飲む期間を選択する必要があります。

そのため、妊娠中は、いつもと違う排尿の残尿感や痛み、尿の色やにおいに気付いたら、早めに通院している泌尿器科を受診しましょう。

放置すると、膀胱炎から腎盂炎を起こすことも

膀胱炎は、治療を早く始めることが大切です。膀胱炎から細菌が侵入し、腎臓まで上がってくると腎盂腎炎をおこしてしまいます。

妊娠中に起こる急性の腎盂腎炎は重症化しやすいため、早急な抗菌薬治療が必要です。

自宅でできる対処法。自然に治る?

1.膀胱炎は自然に治る?

軽い症状ならば自然治癒も

水

頻尿や排尿時の痛みなど、膀胱炎の症状が軽いようなら自然治癒も可能です。水をたくさん飲み、トイレにこまめに行くなど、膀胱に尿がたまる時間を短くし、細菌を早く外へ排出することや、睡眠をしっかりとり疲れをためないことで、薬を服用しなくても治る場合もあります。

2.日常生活において気をつけること

膀胱炎になってしまったら、薬をきちんと服用し、治るまでしっかり治療を続けましょう膀胱炎は日常生活に気をつけて行動することで、予防することができます。

水分を多めに取り、尿を出す

日頃からトイレに行くことを我慢しないようにします。

トイレでの拭き方に注意する

トイレで拭く時は、必ず手前から後方(尿道から肛門へ)に拭くようにし、逆の方向から拭かないようにします。

症状がある間は、性行為は控える

ハート

症状がある時はなるべく性行為は控え、性行為をする場合であっても会陰部を清潔にすることや、性行為後はできるだけ早く排尿するなど、感染を拡げないように気を配ります。

身体の免疫力を高める

膀胱炎は身体の免疫力が弱まるとかかりやすくなります。下半身を冷やさないように温めたり、疲れをためないように休息をしっかりとるなど身体の免疫力を高める生活を心がけましょう。

バランスの良い食生活

野菜スープ

免疫力を高めるためには、バランスの良い食事をしっかりとることも大切です。ビタミンCは冷えを予防し、免疫力を高めてくれます。果物や野菜でも取れますが、野菜たっぷりの温かいスープにすると、野菜の量も取りやすくなります。また、乳酸菌は免疫力を高めてくれるので、ヨーグルトなどで取ることもおすすめです。

香辛料やアルコールは、尿路を充血させるのでなるべく控えましょう。

まとめ

膀胱炎は、初期の軽い症状であれば、睡眠を十分にとり、水分を普段より多めにとることで、細菌の排泄を促し、自然治癒することもあります。しかし、痛みなどの症状を我慢していると、細菌が腎臓にまでおよび悪化してしまいます。少しでも気になる症状があれば、早めに泌尿器科を受診することをおすすめします。

執筆・監修ドクター

陶山 俊輔
陶山 俊輔 医師 陶山クリニック 院長 担当科目 泌尿器科

経歴2005年3月  久留米大学病院医学部 卒業
2005年4月  福岡新水巻病院 初期研修
2007年4月  久留米大学病院 泌尿器科 入局
       久留米大学病院 泌尿器科 助教
2008年10月 大牟田市立病院 泌尿器科 医員
2010年4月  久留米第一病院 泌尿器科 医員
2010年10月 久留米第一病院 泌尿器科 医長
2013年4月  久留米大学病院 泌尿器科 助教、教育連絡主任
2015年4月  久留米大学病院 泌尿器科 助教、外来医長
2018年5月  陶山クリニック開院

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