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「腰が痛い!」と受診したのに原因不明。どういうこと?

更新日:2022/09/26 公開日:2020/03/03 view数:32,729

「腰が痛い」と感じて病院へいっても、原因を特定してもらえなかったりすることがあります。

安心したくて受診したのに、原因不明と言われたのではかえって不安になってしまうこともあるでしょう。

どうしてこのようなことがおこるのか考えてみたいと思います。

体の不調をかかえた人が病院へいくのには、いくつかの理由があります。

もちろん、治療を受けて、早く楽になりたいというのが一番の理由でしょう。

一方で、自分の体に何がおこっているのかを知る、つまり、病名や原因を医師に特定してもらうことで、安心したいというのも大きな理由の一つと考えられます。

しかし、「腰が痛い!」と感じて病院へいっても、「原因不明」という診断だったり、「○○か、××が原因ではないかと考えられます」といった程度で、原因を特定してもらえなかったりすることがよくあります。

安心したくて受診したのに、原因不明と言われたのではかえって不安になってしまうこともあるでしょう。

どうしてこのようなことがおこるのか、考えてみたいと思います。

目次
  1. 原因不明は珍しくない!?
  2. より効果的な治療を受けるためには?
  3. 変化があれば、すぐに相談!
  4. セルフケアーは医師に相談してから
  5. 病院を転々とするのは控えて
  6. まとめ

原因不明は珍しくない!?

実は、腰の痛みで整形外科を受診しても、原因が特定されないことは珍しくありません。

むしろ、特定されないことの方が多いくらいです。特定されないのには、いくつかの事情があります。

レントゲン検査では見つかりません

通常、体の痛みを調べる場合、レントゲン検査(X線検査)がよくおこなわれます。

レントゲン検査とは、体にX線という特殊な光を当てることで、骨や関節の状態を透かして見る検査のことです。

腰の痛みの原因が、高齢の方に多い「いつのまにか骨折」などとよばれる圧迫骨折や、骨や関節の異常であれば、レントゲン検査で特定することができます。

しかし、腰の痛みの原因の多くをしめる神経や筋肉の異常は、レントゲン検査では見つけることができないのです。

特定するには大きな負担が……

とはいえ、腰の痛みの原因を特定する方法がまったくないわけではありません。一

例を挙げると、薬を使って、腰の一部分の神経をまひさせ、痛みがなくなるかどうかを確かめるということを何箇所も繰り返せば、特定できることもあります。

ただし、患者さんにとっての負担が大きいだけでなく、多くの場合、原因が細かく特定できたとしても、治療の方針が大きくは変わることはありません。

そのため、特に症状が重いといった場合を除いて、あまりおこなわれることはないのです。

まずは痛みを和らげる治療が試されます

このような事情から、腰の痛みに対しては、原因を細かく特定するよりも、まずは、痛みを和らげる治療を始めてみることが一般的になっているのです。

原因不明と言われたからといって、無闇に不安を感じることはありません。

より効果的な治療を受けるためには?

それでは、腰の痛みで病院にかかるとき、より適切で、効果的な治療を受けるには、どのようなことを心がければよいのでしょうか。

必要な情報を整理しておきましょう

医師は、検査の結果や、患者さん話などから、原因や、どのような痛みなのかを「推定」して、治療の方針を決めます。

ですから、推定の材料になる情報が多く、正確であれば、より的確な判断ができるのです。

そのために患者さんができることは、自分の状態や、痛みについて、できる限り正確に伝えることです。

具体的には、

・いつ頃から痛むのか
・腰のどのあたりが痛むのか
・どういった場面で痛むのか
・どのような痛みがあるのか
・腰の痛み以外の症状があるか

といったことが求められます。

とはいえ、難しく考える必要はありません。医師は患者さんの話を聞くプロでもあります。

患者さんには順を追って尋ねていきますので、スムーズに答えられるよう、頭のなかで整理しておくだけで構いません。

診察のときに慌てたり、要望を伝え忘れたりするのを防ぐために、簡単なメモを用意しておくのもよいでしょう。

お子様や高齢の方にはサポートを

患者さんがお子様や、高齢の方であれば、必要な情報を医師へ正確に伝えられないこともあります。

そのような場合は、普段、お世話をされている方が、どんなとき、どのように痛がっていたかを記録しておき、診察の際、医師に伝えてあげてください。

また、症状が重くなってから見つかるようなことを防ぐために、腰の具合が普段と違うとき、違和感のあるときには、早めに周囲の方へ伝えるよう、普段から言い聞かせておくことも大切です。

変化があれば、すぐに相談!

腰痛の治療は、検査や診察によって推定された原因に基づいておこなわれます。

そのため、経過を確かめながら、方針を見直したり、新しい治療法を試したりすることがよくあります。

受診したあと、痛みが増したり、腰の痛み以外の症状もあらわれたりといった変化があったときには、すぐ医師に相談するようにしてください。

場合によっては、予定を前倒しても、再度、受診することを検討しましょう。

痛みが増しているのに、ガマンしたり、ご自身の判断で薬を飲むことや湿布を貼ることなど医師の指示から逸脱するのはよくありません。

セルフケアーは医師に相談してから

少しでも早く腰の痛みから解放されたいという想いは誰にでもあります。

そうした想いに応えるように、インターネットなどには、腰の痛みを改善する体操やストレッチ、マッサージ、歩き方、姿勢のとり方の工夫といったことが数多く紹介されています。

また、腰の痛みの改善に効果があるとされるサポーター、サプリメントなども販売されています。

こうしたセルフケアーを試してみたい場合、事前に医師へ相談するようにしましょう。

症状や、そのときの状態に合っていないと、効果がないばかりか、余計に悪くしてしまう恐れもあるからです。

判断に迷う場合は、取り急ぎ、医師から指示されていることだけにとどめておくのが無難です。

病院を転々とするのは控えて

通院し、治療を続けていても、なかなか症状が改善しないと、「ほかの病院にかかった方が、もっと早く治るのでは……」と思ってしまうことがあります。

もちろん、病院や、医師を変えてみることも一つの方法ではあります。

ただし、腰痛に限らず、診断、治療は、どこの病院でも同じ指針に基づいておこなわれています。

ですから、病院を変えたからといって、まったく違った治療が受けられるというものでもありません。

また、腰の痛みの治療には、ある程度、まとまった期間を要することも多くあります。

そのため、漠然とした不満や不安で、病院、医師を転々とすることは、あまりおすすめしません。

同じような診察、検査を繰り返し受けることで、身体的、金銭的な負担が増したり、治療の一貫性が途切れることによって、治るまでにかえって時間がかかったりする恐れもあります。

治療に不満、不安が生じたときには、まず、現在かかっている医師に納得のいくまで質問して、解消に努めてみましょう。

そのうえで、ほかの医師にも相談したい場合には、そのことを現在かかっている医師に伝え、必要に応じて、紹介状、診断書などを用意してもらってください。

新たに相談する医師と情報の共有ができるため、連携がスムーズになります。

まとめ

腰の痛みで受診した場合、原因が不明であったり、特定されなかったりすることは、特に珍しいことではありません。

まずは、医師の診断、指示に従って、治療を始めてみましょう。痛みが増すなど、状態に変化があったときには、すぐ医師に相談してください。

また、体操、サポーターなどのセルフケアーは医師に相談してから試してみることをおすすめします。

治療を続けていくうえで、ほかの医師の意見も聞きたいと思ったときは、まず、現在かかっている医師に伝えて、スムーズに連携できる方法を一緒に検討してください。

執筆・監修ドクター

國重 義文
國重 義文 医師 くにしげクリニック 院長 担当科目 整形外科/形成外科

経歴1978年 奈良県立医科大学卒業
1978年 同整形外科入局
1980年 北里大学形成外科

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