子宮頸がんのワクチンの効果は?費用や回数について。何歳でもOK?

子宮頸がんは、予防ワクチンの接種によって、ある程度予防することができるようになっています。
日本では、2009年末に子宮頸がんの予防ワクチンが認可されました。
この記事では、子宮頸がん予防ワクチンの効果や受けられる年齢、効果が持続する期間について解説します。
子宮頸がんの原因と発がんについて
1.子宮頸がんの原因
『子宮頸(けい)がん』を発がんする原因は、『ヒトパピローマウイルス(HPV)』 の感染です。HPVは、セックスによって、『子宮頸部』に感染します。

2.HPVウイルスは、多くの女性が一生に一度はかかる!?
HPVは、何も一部の人だけが感染する、珍しいウイルスではありません。多くの女性が一生のうち一度は感染するといわれている、ごくありふれたウイルスです。
そのため、セックスをしたことがあれば、若い女性でも発がん性HPVに感染し、子宮頸がんにかかるリスクがあります。
実際に、10代で子宮頸がんにかかるケースもあります。また厚生労働省の統計によると、子宮頸がんは20~30代の女性で最も発症率が高いがんでもあります。
3. HPVウイルスに感染したら、必ず子宮頸がんになるの?

発がん性HPVに感染しても、多くの場合は自然にウイルスが排除されます。つまりは、感染しても自然に治ることが多いのです。
ただ、このとき、体の中で発がん性HPVへの『免疫』は作られません。そのため、一度感染して自然に排除したとしても、セックスをする限りは、何度も感染をくり返す可能性があります。
こうして、感染した状態が長い間続く『持続感染』の状態になると、子宮頸がんを発症することがあります。長いと感染してから発がんまでに、十数年かかります。
予防ワクチンの効果と、受けられる年齢
1.子宮頸がんの予防効果について

現状、予防効果は100%ではない
先に申しておきますと、子宮頸がんのワクチンによる予防効果は100%ではありません。
というのも、子宮頸がんの予防ワクチンを受けることで、感染を予防できるHPVの種類は、『HPV16型』、『HPV18型』の2種類だからです。発がん性HPVには、そのほかにも種類があります。
HPV16型、18型は患者の80~90%に検出される
しかし、日本の20~30代の子宮頸がん患者のうち、80~90%から検出されるのが、HPV16型、HPV18型のウイルスです。
そのため、この2種類のウイルスに対する抗体を体の中に作り、感染を防ぐことで、一定の効果が見込まれます。
2.感染・発症している場合は効果がない
子宮頸がん予防ワクチンの効果は、あくまで『予防』についてです。
すでにHPVに感染している場合や、子宮頸がんを発病している場合、それらを治療する効果はありません。
しかし、以前感染したことがあっても、自然と排出され、現在感染していない状態であれば、今後の感染予防になります。
3.予防ワクチンは何歳でも受けられる

「10代しか効果がない」は誤解!
子宮頸がんの予防ワクチンの接種は、何歳でも可能です。そして、今後性行為をする可能性があれば年齢にかかわらず、効果が見込まれます。
しかしながら、「10代しか受けられない」「セックスをしたことのない人にしか効果がない」と誤解している人が多くいます。
助成金を10代前半に出す自治体が多い
こうした誤解が生まれた背景には、テレビやニュースによる、子宮頸がん予防ワクチンの『助成金』に関する報道が、ひとつとしてあると思われます。
自治体によって、対象となる年齢や、助成金の有無は異なりますが、子宮頸がん予防ワクチンの助成金対象を「10歳から15歳の少女」としている自治体は多いです。
これは、セックスを経験する前に予防接種をし、その後毎年子宮頸がん検査を実施することで、かなり高い確率で子宮頸がんの発症を予防できる、という理由に基づいています。
子宮頸がん予防ワクチンを受けるにあたって
1.何科で予防ワクチンは受けられる?

子宮頸がんのワクチンを接種する場合は、産婦人科を受診しましょう。
2.子宮頸がんのワクチンの副反応について
副反応として、ワクチンを接種した部分の『痛み』や『腫れ』、『発熱』などが生じることがあります。
また、注射への恐怖、興奮などをきっかけに失神を起こした例もあります。
※その他にも様々な副反応としての症状が出る場合があります。
3.ワクチン接種にかかる費用と、受ける回数
子宮頸がんのワクチンは、3回接種することで、その効果を発揮します。
かかる費用は、医療施設によっても多少差はありますが、3回の合計で5万円から6万円ほどに設定している施設が多いです。
4.予防ワクチンの効果が持続する期間

子宮頸がんの予防ワクチンの効果は、約20年間継続するといわれています。
予防ワクチンの接種により、体の中にHPV16型、HPV18型に対する抗体が大量にできるため、約20年間は効果が継続すると推計されています。
さいごに
子宮頸がんの予防ワクチンは、ここ10年で飛躍的に進歩した、新しい医療の選択肢です。そのため、詳しい知識や情報がまだ普及していないのが実情です。
子宮頸がんの予防ワクチンについてきちんと知った上で、接種について考えてみましょう。
執筆・監修ドクター
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