矢崎 裕久先生(日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医)にインタビュー
勤務医時代に得た知識や経験を生かし、疾患の原因究明に尽力
また、難聴を放置すると認知症になるリスクが上がると言われているため、患者さまご本人にはもちろん、ご家族の方にも治療をすることの重要性を丁寧に説明するようにしています。勤務医時代から難聴の患者さまを診てきた経験と、そこで培った診断力を生かし、患者さまにとってより良い治療方法をご提案いたします。
花粉症などのアレルギー性鼻炎は、くしゃみや鼻水など身近な症状なだけに、市販薬で済まそうとする方も少なくないかと思います。しかし、こうした症状は、花粉やハウスダスト以外に、鼻の構造などが原因となって長引いているケースも考えられます。耳鼻咽喉科をきちんと受診していただくことで、さまざまな可能性を考慮したうえで診療することができます。「日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医」として、副作用の少ないお薬を取り入れたりもしているので、まずは一度ご相談いただけるとうれしいですね。
治療としては、重篤な場合を除いて、運動療法をご提案しています。あえてめまいがする動きを取り入れて、負荷がかかる状況を繰り返すことで、お薬を使用しなくても症状の解消が期待できます。ただし、症状が出なくなってきたからと言って体操をやめてしまうと再発する可能性があるので、しっかり継続していただけるようお声がけは欠かさず行っています。
耳鼻咽喉科の医師だった父の姿に憧れ、地域ニーズに幅広く対応
治療は、お薬の服用や鼻から耳に空気を送る処置などをご提案します。また、鼻水などを放置すると、細菌やウイルスなどが中耳に入って炎症を起こし、痛みのある急性中耳炎になってしまう場合もあります。ですから、そうなる前の鼻水などの段階でしっかりと治療することが重要です。
診断を付けて不安を解消するためにも、隠れた疾患を早期に発見するためにも、のどが痛い、声を出しづらい、呼吸がしにくい、口が開けられないという症状があるときはお早めにご相談いただきたいと思っています。
当院を継承してからは、より詳細な検査や専門的な治療を提供できるようにと、検査設備や医療機器の拡充に努めました。今後も、勤務医としてめまいや難聴について診療した経験、がんがあるのかないのか、早期の治療が必要かどうかなどを見極めるために培った知識を生かし、さまざまなニーズにお応えしていく所存です。
情報のアップデートに尽力。医療の窓口として、他科の医師とも連携
また、大学病院では専門性が求められますが、当院のようなクリニックでは身近な病気のご相談が多いです。その中で正しい判断をして、緊急性がある疾患がどうかを見極めることは、地域のクリニックとして重要な役割だと感じています。
私は、患者さまとコミュニケーションを密に取りながら、あらゆる疾患に対して早期発見・早期治療ができるよう取り組んでいます。また、「日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医」として専門性を生かした診断はもちろんのこと、新しい治療やお薬を取り入れ、より良い医療を提供できるよう尽力しています。耳・鼻・のどに関して、気になる症状、わからないことなどがあれば気兼ねなくご相談にいらしてください。