![ナルケンキッズクリニック 河辺駅_専門医インタビュー(成井 研治先生)の写真](https://fdoc.jp/images/material/s3088643_52.jpg)
成井 研治先生(日本小児科学会認定 小児科専門医)にインタビュー
症状の原因だけでなく、家庭環境なども考慮して治療方法を提案
治療は生活習慣の指導から行います。具体的には、夕食には利尿作用が強い食事は控える、夕食から就寝までの時間を2~3時間ほど空ける、夕食以降は水分を摂らないようにする、寝る前にトイレに行くなどです。利尿作用が強い食事とは、カリウムの多い野菜や果物、塩分の多いお鍋やラーメンのスープ等が挙げられます。 でも、野菜の入った冬のお鍋はやめられませんよね。
生活指導で改善しなければ、薬物療法など本人やご家庭にあった治療を行います。ただし、お子さまやご家庭によって、できること・できないことは異なりますから、「無理なく継続できるオーダーメイドの治療」を行うようにしています。
もちろん、ご家庭や学校によってそれぞれの考え方があるかと思いますし、開示される医療情報は変わっていきます。さまざまな情報がある中で、医師という立場からアドバイスをすることが、皆さまの不安を軽減する手助けになればと考えています。
また、0歳から3歳頃のお子さまは、咳や鼻水などのかぜ症状のあとに中耳炎を併発するケースも少なくありません。発熱が続いていたり、粘り気のある鼻水や目やにが多かったりする場合には診察時に耳を診させていただき、中耳炎の有無を確認した上で、症状に合った治療を行います。
幅広い疾患を診療できる点に魅力を感じ、小児科の医師の道へ
特に、夜間での診療となると、切羽詰まった状況のお子さまや親御さまがいらっしゃることが多いので、素早い判断が求められます。普段だと上司がいるので相談できますが、当直だと私しかいませんから、限られた知識や情報の中でどうやってお子さまを救うかを考える環境を経験できたことは、開業医として働く現在に生きているなと感じています。整形外科の先生に肘内障に対する整復の方法を伺うなど、他科の先生方との連携もいい経験になりました。
開業医として、これまでの経験を生かして診療ができていること、地域医療に貢献できていることを、とてもありがたく感じています。また、勤務医時代は当直ばかりしていたので、開業して自分の時間、子育てをする時間をとることができたのも、開業して良かったことですね。
地域のかかりつけとしてニーズをくみ取り、一人ひとりに合った診療を提供
このように、幅広く診られる「日本小児科学会認定 小児科専門医」だからこそ、地域の皆さまのニーズをくみ取り、より多くのお子さまや親御さまのサポートができればと考えています。