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ダニの虫刺されの症状は?激しい痒みが続く!病院へ行くべき?

更新日:2022/07/27 公開日:2020/12/16 view数:14,932

【医師監修】

ダニによる虫刺されは蚊などと違ってかゆみが強く、改善するまでに時間がかかるという特徴があります。

虫刺されはかゆみや痛みを引き起こし、人間の皮膚にダメージを与えます。

どの虫に刺されるかによって症状も違うので、症状に合った対処が必要となります。

この記事では、ダニによる虫刺されの症状や対処法、ダニの種類とその特徴について解説します。

また肌が露出していない部分を刺されることもあるので、室内でダニの繁殖を抑えることが最も重要です。

目次
  1. ダニによる虫さされの特徴は?
  2. ダニの種類とそれぞれの特徴
  3. ダニに刺されたときの対処法
  4. ダニに刺されないための予防法は?
  5. まとめ

ダニによる虫さされの特徴は?

虫さされ

ダニは皮膚の柔らかい部分を刺して、体液や血液を吸う虫です。

1.ダニに刺されたときの症状

特に腕の内側・わき腹・下腹部・太ももなどが刺されやすく、刺されると赤い発疹があらわれます。

肌が露出していない部分を刺すことも多く、ほとんどの場合激しいかゆみが1週間~10日程度続きます

2.かきむしると二次感染を起こすことも

刺されたところをかき壊して傷ができると、そこから細菌が侵入し二次感染を起こすことがあります。

そのため、かゆくてもかかないようにしなくてはなりません。

3.マダニの場合は命に関わることも

マダニの場合、その細菌やウイルスによって全身性の感染症を引き起こすことがあります。

刺されると10~14日間の潜伏期間の後、悪寒があらわれ38~40度の高熱が出ます。

頭痛・筋肉痛・全身倦怠感がみられるほか、全身に1~2㎝の紅斑や紫斑があらわれることもあります。

治療が遅れると脳炎や肺炎、心不全を起こし命に関わるため大変危険です

マダニは室内には生息しない

屋外

マダニは室内には生息しませんが草むらにいることが多いため、畑仕事やハイキングなどをする方は、ふくらはぎなど露出している部分を刺されないよう注意が必要です。

4.ほかの虫刺されとダニの違いは?

ダニによる虫刺されは蚊などと違ってかゆみがひどく、改善するまでに長い期間がかかるのが特徴です。

早めに症状に合わせた対処をしないと、刺された跡が残ることもあります。

特に幼児の場合はかゆみを我慢できずにかき壊すことで、細菌感染して「とびひ(伝染性膿痂疹)」を引き起こす可能性があります。

ダニの種類とそれぞれの特徴

ダニの種類

 

虫刺されの症状が起こるのは、主にイエダニ・ツメダニ・ヒョウダニなど室内で生息するタイプのダニです。

これらのダニは気温20~30℃、湿度60~80%ほどの高温多湿の環境を好みます。

また体長は0.3㎜~1㎜なので肉眼で見つけるのは難しく、絨毯・畳・寝具・ソファー・ぬいぐるみ・クッションの裏など、ものに隠れる性質があります。

1.イエダニ

野鳥やネズミに住み着くダニですが、人の血を吸うこともあります。

太ももなど柔らかい部分を噛まれることが多いです。

2.ツメダニ

家の中で虫に刺された場合、ツメダニが原因であることがほとんどです。

6~9月の時期に大量に繁殖する特徴を持ちます。

3.ヒョウダニ

ハウスダストの中にも生息しているダニです。

フケやカビなどをエサにしており、ほとんどの家に生息しています。

このダニの死がいやフンによって、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状が起きることもあります。

4.マダニ

体長は2~30㎜と大きく公園などの屋外に生息します。

特に春から秋にかけて多くみられ、小鳥ヤネズミなどの小動物からウサギなどの中動物、そして鹿などの大動物へと移動しながら寄生する特徴があります

そのため寄生した動物と接触したときに、マダニに刺されることがあります。

ダニに刺されたときの対処法

対処

1.自分でできる処置

室内でダニに刺されたら、まず患部を洗い流します。

その後、虫刺され用の薬やかゆみ止めの成分が入った市販薬を塗って様子をみましょう。

屋外に生息するマダニに刺された場合、感染症を起こすことがあるので速やかに病院へ行きます。

2.病院へ行くべき?治療法は?

症状がひどかったり、市販薬を使用しても症状が治まらなかったりする場合は皮膚科を受診しましょう。

ステロイド入りや抗ヒスタミン入りの塗り薬が処方されます。

これらは適量を短期間使用すれば、1週間~10ほどで痕を残さずに速やかに治すことができます

かき壊してしまうと症状が長引いて改善するまでに時間がかかるので、かかないよう注意が必要です。

マダニの場合

マダニは1~2週間皮膚にとどまって血を吸うため、無理に引っ張ると頭部が皮膚に残ることがあります。

マダニに噛まれるケースは滅多になく、病院や医師によって対処法はさまざまですが、まずダニ自体を除去するという処置は共通しているようです。

ダニに刺されないための予防法は?

処置

ダニによる虫刺されを防ぐには、室内のダニを繁殖させないことが大切です。次のようなことを意識してみましょう。

1.部屋の湿度を下げる

晴れた日には換気を行い、湿度が高いときには除湿機などを用いて部屋の湿度を下げましょう。

2.こまめに掃除をする

ヒョウダニの場合、床に落ちているフケやはがれた皮膚、食べこぼしをエサとして増殖します。

そのため室内の掃除をこまめに行うことが大切です。

3.寝具を丸洗いする

布団や枕などの寝具はダニが繁殖しやすいので、可能であれば定期的に丸洗いしましょう。

丸洗いが難しい場合は掃除機をかけ、表面にいるダニを減らします。

またソファーやクッションカバー、ぬいぐるみなども同様に常に清潔にしておくことが大切です。

4.マダニの予防法

マダニに関しては長袖と長ズボンで肌の露出を避け、防虫スプレーなどを使用します。

屋外から戻ったら早めに入浴して、肌にマダニがついていないかチェックしましょう。

まとめ

ダニは家のいろいろな場所に生息しています。

ダニによる虫刺されを予防するには、とにかく室内でダニを繁殖させないことが重要です。

日頃からこまめに掃除や換気などを行い、寝具やクッションなどダニが住み着くものは、定期的に干したり洗ったりしてみてください。

室内でダニに刺されたときは市販薬で様子をみて、改善しなければ皮膚科を受診しましょう。

執筆・監修ドクター

長谷川 佳子
長谷川 佳子 医師 ルサンククリニック銀座院 院長 担当科目 形成外科/皮膚科/内科

経歴北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任

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