山野 剛先生(日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡専門医)にインタビュー
身体の悩みはなんでも相談できる医師でありたいと考え、内科を専攻しました
現在は内視鏡の検査に力を入れていますが、私はもともと一つの分野の理解を深めたいというよりも、幅広くなんでも診られる医師でありたいという思いがありました。そうした思いもあって大学卒業後に大阪医科大学付属病院の中でも幅広く診療に携わることのできる第1内科へと入局し3年ほどの研修期間を経て、血液内科に勤務しました。
血液内科では白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの疾患に対応しており、患者さまを看取る機会も少なくありませんでした。その時の経験から、治療するだけではなく患者さまの心身に寄り添った診療をすることが大切だと感じるようになりました。この思いは現在の診療の基礎になっていると言っても過言ではありませんね。
このときの経験のおかげで、血液内科の疾患だけでなく、消化器内科や胃腸内科の疾患にも対応できるようになりました。体全体を診ていきたいと思っていたので、消化器疾患に対しての内視鏡を中心とした検査・治療の経験を積めたことは、今のクリニックでもとても生かされていると感じます。ニーズの高い胃や腸に対する内視鏡検査に、現在も力を入れて取り組むことが出来ているのもやはりこのときの経験があってこそだと思います。
鎮静剤を使用し苦痛の少ない内視鏡検査を提供。病気の早期発見に尽力
当クリニックでこれまでに使用していた鎮静剤でも、ウトウトと眠った状態になり、苦痛を軽減することはできていましたが、現在新しく採用している鎮静剤を使用すると、ほぼ寝ているような状態で検査を受けていただくことができます。眠りから覚めたら検査が終わっている、というような感じですね。この鎮静剤は検査前に素早く作用する一方で、検査後は早期に体内から消失します。麻酔から覚めた後のだるさや眠気などが残りにくいのも特徴の一つなので、日々お忙しい患者さまにも受けていただきやすいかと思います。
必要な検査を苦しいからという理由で遠ざけられてしまわないように、極力「苦しくなく、受けやすい検査」を目指して日々の検査に当たっています。これまで内視鏡検査が怖くて一度も受けたことが無い方や、以前受けたときに苦しい思いをして苦手意識がある、という方にもぜひ一度ご相談していただきたいですね。