目の治療について、診断から手術に至るまで一貫して対応しています
院長
望月 泰敬
取材日:2023年2月3日
望月 泰敬先生(日本眼科学会認定 眼科専門医)にインタビュー
白内障や眼瞼下垂の手術など、外科的処置も院内にて対応
白内障手術とはどのようなものでしょうか?また、院内で受けられますか?
白内障手術は、濁ってしまった水晶体を取り除き、眼内レンズを入れることで視力を改善する手術です。保険適用の「単焦点眼内レンズ」と自由診療の「多焦点眼内レンズ(※)」があります。保険適用の「単焦点眼内レンズ」は遠距離または近距離のどちらか一方にピントを合わせます。自由診療の「多焦点眼内レンズ」は遠くから近方にかけてピントを合わせることができます。
当院にて白内障手術の対応は可能ですが、私の診療方針として、無理に手術をすすめないように気をつけています。と言うのも、患者さまの中には「症状はあるけど、手術するほど困っていない」という方もいらっしゃいますので、そういった場合は経過観察などで対応します。逆に「視力に問題があって生活にも支障が出ている」という方には、手術の詳細やリスクを分かりやすく説明し、ご納得いただけた上で手術を行います。
(※)自由診療の費用につきましては料金表をご確認ください。
当院にて白内障手術の対応は可能ですが、私の診療方針として、無理に手術をすすめないように気をつけています。と言うのも、患者さまの中には「症状はあるけど、手術するほど困っていない」という方もいらっしゃいますので、そういった場合は経過観察などで対応します。逆に「視力に問題があって生活にも支障が出ている」という方には、手術の詳細やリスクを分かりやすく説明し、ご納得いただけた上で手術を行います。
(※)自由診療の費用につきましては料金表をご確認ください。
多焦点眼内レンズはどのような時に提案していますか?
一例を挙げると、患者さまが術後、眼鏡を使わずに生活したいと希望した時です。多焦点眼内レンズは遠距離・近距離両方のものが見えやすくなり、眼鏡の使用頻度を減らすことが期待できます。
治療計画を立てる際は、まず患者さまのご希望をお伺いし、把握します。その結果、私が考えた患者さまに合った治療法についてメリット・デメリットなどを説明し、ご納得いただけるように進めていきます。多焦点眼内レンズは、数ある選択肢の一つに過ぎず、患者さまが希望されない・納得されない治療を無理に勧めたりはしません。また、費用に不安がある場合には、保険診療の単焦点眼内レンズという選択肢もありますので、まずは気兼ねなくご相談ください。
治療計画を立てる際は、まず患者さまのご希望をお伺いし、把握します。その結果、私が考えた患者さまに合った治療法についてメリット・デメリットなどを説明し、ご納得いただけるように進めていきます。多焦点眼内レンズは、数ある選択肢の一つに過ぎず、患者さまが希望されない・納得されない治療を無理に勧めたりはしません。また、費用に不安がある場合には、保険診療の単焦点眼内レンズという選択肢もありますので、まずは気兼ねなくご相談ください。
眼瞼下垂とはどのような病気なのでしょう?手術が必要になりますか?
眼瞼下垂は、まぶたが下がることで視界に支障が生じる目のトラブルです。加齢に伴いまぶたを支える筋力が低下したり、皮膚がたるんだりすることで起こるため、ご年配の方に多いとされています。また、コンタクトレンズの長期装用が原因で発症する場合もあり、若年層の方もある一定数いらっしゃいます。主な症状は「視野の狭窄」「眼精疲労」「外見の悪化」などであり、原因や状態をしっかりと見極めた上で、より良い治療方針を立てるように努めています。
手術に対して、恐怖心や抵抗感を持つ方がいらっしゃるため、私は手術自体の詳細や術後のケアについて写真を用いて説明しています。手術時には、痛みや緊張の負担を軽減するために笑気麻酔を使用するなどの工夫を行っています。不安なことや疑問点などがある場合は、遠慮なくご質問ください。
手術に対して、恐怖心や抵抗感を持つ方がいらっしゃるため、私は手術自体の詳細や術後のケアについて写真を用いて説明しています。手術時には、痛みや緊張の負担を軽減するために笑気麻酔を使用するなどの工夫を行っています。不安なことや疑問点などがある場合は、遠慮なくご質問ください。
診断から外科処置まで一貫して対応できることに魅力を感じ、眼科の道へ
どのような部分に魅力を感じて、眼科の道に進もうと思われたのでしょうか?
内科的な部分から外科的な部分まで、一貫して診療できるところです。学生の時から顕微鏡を用いた細かい手術に興味を持っておりました。特に網膜硝子体手術は様々な器具や器械を用いて行われる手術です。医師らがそれらを手際よく、かつ慎重に使用し、とても細かい手術を行っていることに感銘を受けました。
当時は、網膜硝子体手術が今ほど知られた手術ではありませんでした。その後新しい技術や設備が充実し、治療可能な病気の範囲が広がっていきました。このような硝子体手術の黎明期から学べたことは、今でもいい経験だったと思っています。
やりがいを感じるのは、やはり患者さまの視力がよくなった時です。患者さまから見える喜びを伝えられると、私も元気をいただけます。特に視力は生活の質に直結しますので、患者さまの生活を助けられたという実感をより強く得られることも、眼科の魅力だと思います。
当時は、網膜硝子体手術が今ほど知られた手術ではありませんでした。その後新しい技術や設備が充実し、治療可能な病気の範囲が広がっていきました。このような硝子体手術の黎明期から学べたことは、今でもいい経験だったと思っています。
やりがいを感じるのは、やはり患者さまの視力がよくなった時です。患者さまから見える喜びを伝えられると、私も元気をいただけます。特に視力は生活の質に直結しますので、患者さまの生活を助けられたという実感をより強く得られることも、眼科の魅力だと思います。
勤務医時代はどのような診療に取り組まれていたか、教えてください。
先ほども述べた通り、勤務医時代は網膜硝子体手術を中心に取り組んでいました。
私は元々、外科分野に関心があったのですが、当時は網膜硝子体手術を地域のクリニックで行っているところは少なかった時代でした。それに伴って、手術は大きな大学病院などが対応しているケースが多く、私が勤めていた病院も例外ではありませんでした。
また、論文や研究発表を行ったり、新しい技術や知識を意欲的に学んでいましたので、今思い出しても忙しい日々でした。しかし同時に、刺激的でやりがいを感じる日々でもありました。
私は元々、外科分野に関心があったのですが、当時は網膜硝子体手術を地域のクリニックで行っているところは少なかった時代でした。それに伴って、手術は大きな大学病院などが対応しているケースが多く、私が勤めていた病院も例外ではありませんでした。
また、論文や研究発表を行ったり、新しい技術や知識を意欲的に学んでいましたので、今思い出しても忙しい日々でした。しかし同時に、刺激的でやりがいを感じる日々でもありました。
開業時のエピソードについて、きっかけや思いなどを詳しくお聞かせください。
私は「今まで培った技術・経験を、地域医療に役立てたい」という思いがありました。
開業してからは、目に関するお悩みを持った患者さまがダイレクトにお越しくださるようになったので、早期発見・早期治療がよりしやすくなったと感じています。目に限った話ではありませんが、大半の病気は早く対応するに越したことはありません。その点は、開業医としての利点ですよね。今後も患者さまが気兼ねなく目のお悩みを相談できる環境を作っていきたいと思っています。
開業してからは、目に関するお悩みを持った患者さまがダイレクトにお越しくださるようになったので、早期発見・早期治療がよりしやすくなったと感じています。目に限った話ではありませんが、大半の病気は早く対応するに越したことはありません。その点は、開業医としての利点ですよね。今後も患者さまが気兼ねなく目のお悩みを相談できる環境を作っていきたいと思っています。
目のお悩みに関して、地域の方々がどんなことでも相談できる場所を目指す
今後、このようなことに注力していきたいなどの展望はありますか?
勤務医時代から開業以降、多くの患者さまや目の症例に向き合ってきました。その中で培ってきた技術・経験を、今後もより良い治療を行うために役立てていきたいと考えています。
強いて注力したいことを挙げるなら、やはり白内障や眼瞼下垂などの手術です。院内で手術ができることは私どもの強みであると思っています。今後も患者さまが不安なく臨めるよう、丁寧な説明や処置を心がけていきたいと思います。
強いて注力したいことを挙げるなら、やはり白内障や眼瞼下垂などの手術です。院内で手術ができることは私どもの強みであると思っています。今後も患者さまが不安なく臨めるよう、丁寧な説明や処置を心がけていきたいと思います。
現在の診療において、重要視されていることがあればお聞かせください。
眼疾患に限らず、大半の病気は「早期発見・早期治療」で対応するに越したことはありません。しかし、患者さまからご相談いただかないことには、私たちも診療のしようがありません。そのため、何か症状や違和感に気付いた時に、気兼ねなくお越しいただける雰囲気や体制を作ることが重要だと思っています。現在もWEB問診や自動精算機を導入することで待ち時間を少しでも短くするなどして、通院しやすい環境作りに努めています。
診療面においては、緑内障の発見と早期治療が課題であると感じています。緑内障は進行することで失明するという大きなリスクがある一方で、自覚症状が少なく気付いた時には進行している…というケースがあります。症状が悪化する前に治療することで失明のリスクを下げられるため、目の異常に気付いた際はささいなことでも、なるべく早くにご相談いただきたいと思います。私も見落としがないよう問診や検査をしっかりと行ってまいります。
診療面においては、緑内障の発見と早期治療が課題であると感じています。緑内障は進行することで失明するという大きなリスクがある一方で、自覚症状が少なく気付いた時には進行している…というケースがあります。症状が悪化する前に治療することで失明のリスクを下げられるため、目の異常に気付いた際はささいなことでも、なるべく早くにご相談いただきたいと思います。私も見落としがないよう問診や検査をしっかりと行ってまいります。
最後に、患者さまへのメッセージなどがありましたらお願いいたします。
地域のかかりつけの医師として、一人ひとりの生活背景やご希望をしっかり把握した上で、ご納得いただける治療をご提案できるように尽力してまいります。病気の診断から外科手術まで、一通り対応できることが当院の強みですので、目や視界に異常や違和感がありましたら、まずは遠慮せずにご相談いただけますと幸いです。今後とも何とぞ、よろしくお願いいたします。