専門医インタビュー

専門医インタビュー(岩田 佳幸先生)|いわたレディースクリニック

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いわたレディースクリニック 高の原駅_専門医インタビュー(岩田 佳幸先生)の写真 培った知識と経験を生かし、婦人科疾患の予防と早期発見に努める医師
院長 岩田 佳幸
取材日:2021年10月20日

岩田 佳幸先生(日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医)にインタビュー

一人ひとりの患者さまに向き合い、病気を未然に防ぐ診療を目指して開業を決意

医師になることは、子どもの頃からの夢だったのでしょうか?
いわたレディースクリニック 高の原駅 医師になることは、子どもの頃からの夢だったのでしょうか?の写真
はい。漠然とですが「お医者さんになりたい」と小さな頃から思っていました。私自身が病気がちで、お医者さんにかかることが多かったため医師という職業に憧れるようになったのだと思います。その頃は、小児科の医師になりたいと思っていましたね。

産婦人科の医師を目指したのは、医学部に進んでからです。大学の実習で手術を経験し、手術もできる医師になりたいという思いが芽生えました。もともと小児科を志していたこともあり、お子さまの診療と手術のどちらにも関わることができる科を考えた結果、産婦人科であれば生まれてくる赤ちゃんがいますし、婦人科疾患の手術もあるということが産婦人科を選ぶ決め手となりました。
勤務医時代の経験で、記憶に残っていることや学びとなったことはありますか?
いわたレディースクリニック 高の原駅 勤務医時代の経験で、記憶に残っていることや学びとなったことはありますか?の写真
勤務医時代には、お産をはじめ、良性の子宮筋腫や卵巣嚢腫の手術、がんの手術など、一通りのことを経験させていただきました。中でも勉強になったと感じるのは、患者さんへのご説明の仕方です。手術に際し、どのようなリスクがあるかをきちんと理解してもらいつつ、不安にさせないように説明することの難しさ・重要性を学ぶことができました。

ほかの医師の方々と助け合いながら診療ができたこともいい思い出です。大学病院や総合病院は、当然ですがクリニックよりも患者さんの数が多く、その分重篤な症状を訴えてこられる方も多くいらっしゃいます。急患対応で人手が足りないと聞けば駆けつけて輸血の手配をしたり、麻酔の手伝いをしたりと、「医師同士が助け合いながら患者さんを助ける」という経験ができたことが、とてもよかったと感じています。
そのような経験をされる中で、開業に至った思いや経緯を教えてください。
いわたレディースクリニック 高の原駅 そのような経験をされる中で、開業に至った思いや経緯を教えてください。の写真
勤務医としてさまざまなことを経験し、医師としてできることが増えていく中で、興味を持てる分野が広がっていったことがきっかけです。例えば子宮頸がんであれば「検診で異常を早く見つけてあげられるようになりたい」、子宮内膜症であれば「月経困難症の症状を低用量ピルで軽くすることで、子宮内膜症の予防にもつなげたい」と考えるようになり、クリニックであれば「もっと予防に特化した医療が提供できるかな」という思いで開業を決めました。

現在は、生理痛や更年期障害でお悩みの方を中心に、たくさんの方にご来院いただいています。勤務医時代との違いは、一人ひとりの患者さんのお話をより深く掘り下げてお聞きすることができる点だと思います。毎回ゆっくりとお話をお聞きするのは難しいですが、できる限り時間をとることで、その訴えを診療に生かすことができると感じています。

患者さまの訴えに耳を傾け、ていねいにご説明し、納得の治療を提供する

力を入れている診療について、まずは子宮内膜症からお聞かせください。
いわたレディースクリニック 高の原駅 力を入れている診療について、まずは子宮内膜症からお聞かせください。の写真
子宮内膜症は、月経痛をはじめとした痛みと不妊が主な症状であり、進行すると卵巣がんにもつながる病気です。しかし、自覚のある症状が「月経時の痛み」のため、はじめは病気として認識されにくいという難点を持っています。「生理痛がつらい、ひどくなった」という方は子宮内膜症の可能性がありますので、早めに治療を開始することで進行を抑えていく必要があります。また、子宮内膜症は、10代から発症の可能性があります。不妊を防ぐためにも、中学生・高校生のうちから正しい知識を持っていただくことが必要だと感じています。

治療をする際に心がけているのは、患者さんに納得していただくことです。治療する意味やメリットを知っていただくことはもちろん、「不正出血が起こるかもしれないよ」といったデメリットもきちんとお話をし、理解と納得のもとで治療を進めるようにしています。
子宮頸がんの診療ではどのようなことを大切にしていらっしゃいますか?
いわたレディースクリニック 高の原駅 子宮頸がんの診療ではどのようなことを大切にしていらっしゃいますか?の写真
子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因で発症する病気です。早期の治療は、円錐切除術やレーザーを用いておこない、この場合は子宮を温存する選択が可能です。しかし、進行している場合には子宮や卵巣、リンパなどを摘出する必要も出てきます。そのため、「早いうちからワクチン接種や検診を受けることが大切」だと患者さんにはお伝えしています。

また、子宮頸がんには初期症状がほとんどありません。だからこそ、「何も症状がないから大丈夫」と思うのではなく、「何も症状がないうちから定期的に検診を受ける必要がある」と知っていただきたいと思っています。自治体の検診は2年に1度受けていただけますので、そういった情報を発信していくことで、子宮頸がんの予防・早期発見をサポートできればと思っています。
最後に、患者さまの数が多い更年期障害についてもお聞かせください。
いわたレディースクリニック 高の原駅 最後に、患者さまの数が多い更年期障害についてもお聞かせください。の写真
更年期障害でお悩みの方を診療する際に気を付けているのは、ほかの病気との見極めです。例えば、よく知られている症状として「のぼせ」「動悸」「息切れ」「不眠」「イライラ」「不安感」などがありますが、これらの症状は自律神経失調症の症状にも当てはまります。また、「だるさ」や「ほてり・発汗」「イライラ」などは、甲状腺疾患の可能性も考えられます。そのため治療をする際は、症状や生理周期をお聞きし、必要に応じて血液検査もすることで、正しく診断することを心がけています。

また、症状によってホルモン補充療法や漢方薬、プラセンタ療法など処方するお薬も変わってくるため、その点からも患者さんのお話をしっかり聞くことを大切にしています。更年期障害は、メンタル面の症状が出ることも多くあります。体調に変化がない場合は発症に気づきづらいかもしれませんが、日常生活に支障が出ているようであれば受診をご検討ください。「今よりも楽に」「少しでも症状を少なく」という思いで、よりよい治療法をご提案いたします。

ライフステージに合わせた診療の提供とともに、婦人科疾患の啓蒙にも注力

産婦人科領域において、今後力を入れていきたいことはありますか?
いわたレディースクリニック 高の原駅 産婦人科領域において、今後力を入れていきたいことはありますか?の写真
先ほども少しお話ししましたが、婦人科の病気について知っていただくこと、そして「ワクチンが予防につながる」「検診で早期発見ができる」と知っていただくことが、何よりも重要だと感じています。また、妊娠や性感染症は男女ともに責任があるものですが、やはり実際に自分の身に起こったときに身体の負担を大きく感じるのは女性の皆さまです。病気や性についての知識をしっかり持っていただくことで、自分の身を守っていく必要があると思います。産婦人科の医師として、その一助となれるよう啓蒙活動にも力を入れていきたいと思っています。
では、クリニックとしては今後どのような診療をしていきたいですか?
いわたレディースクリニック 高の原駅 では、クリニックとしては今後どのような診療をしていきたいですか?の写真
「一人ひとりの患者さんを大切に診ていく」ことを大事にしていきたいと思います。開業から年数がたち、長く通ってくださる方も多くなってきました。30代で妊娠を機にお越しになった方が今は更年期障害でお越しになっていたり、生理痛でお悩みだった10代の方が数年後に妊婦健診でお越しになったりというように、「点」ではなく「線」で診ていけることを、とてもありがたく思っています。

そのご期待に添えるよう、一人ひとりのライフステージに合わせて必要な情報提供をし、必要な診療をこれからも続けていきたいと思います。
最後に、読者の方や患者さまへのメッセージをお願いします。
いわたレディースクリニック 高の原駅 最後に、読者の方や患者さまへのメッセージをお願いします。の写真
「こんなことで受診してもいいのかな」と遠慮せずに、気兼ねなくお越しください。よく皆さまから「生理痛くらいで大げさかなと思ったんですけど…」や「ちょっと血が出たくらいで来てもよかったですか?」とお話しいただくのですが、遠慮する必要はありません。産婦人科の症状にはデリケートなものも多いため、人に相談するのは勇気がいるかもしれませんが、お一人で抱え込まずにまずは一度ご相談にお越しいただければと思います。

いわたレディースクリニックの基本情報

医院名 いわたレディースクリニック
診療科目 婦人科 内科
ネット受付
住所
アクセス
  • 近鉄京都線高の原駅 徒歩1分 
  • 近鉄京都線山田川駅 車5分 
  • 片町線(学研都市線)西木津駅 車8分 
  • 近鉄京都線木津川台駅 車12分 
  • 関西本線(大和路線)平城山駅 車9分 
  • 近鉄京都線平城駅 車11分 

駐車場有 ※ショッピングモール駐車場:約2000台

診療時間・休診日

休診日

木曜・日曜・祝日

土曜診療

10:00~13:00
15:00~17:00

【休診】 月曜午後、木曜、土曜午後、日曜、祝日

電話番号

0774-39-3999

特徴・設備

設備
  • 個室 駐車場
駐車場

駐車場有 ※ショッピングモール駐車場:約2000台

専門医
  • 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医

対応可能な症状・疾患など

症状・疾患
  • 更年期障害
治療
  • モーニングアフターピル(緊急避妊法)

掲載している情報についてのご注意

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