小児科
気兼ねなく自宅でお子さまを看護できるよう、十分な説明を心がけています
小児科では、「日本小児科学会認定 小児科専門医」の院長が診療しています。院長は大学時代にお世話になった教授の影響で、小児科の医師を目指しました。そして現在は、「小児科の医師として地域の子育て支援・医療に貢献する」というコンセプトで診療しています。
小児科に多くいらっしゃるのは、せきが出る、鼻水が出る、熱がある、下痢をしているなどの風邪の患者さまです。そのほかには、お子さまが夜尿症で悩まれている保護者の方も多くいらっしゃいます。
お子さまが不調のとき、ほとんどの保護者の方は不安になり、どうすればいいか困惑することでしょう。そんな保護者の方の不安を取り除いて帰っていただくのも、医師の仕事です。どんな症状も、治療してその場で改善するということはありません。だからこそ、「今どういう状態で」「どういうお薬を処方するのか」「大丈夫なのか」「どのくらいで快方に向かうのか」などをきちんと説明しています。
お子さまの状態を理解すれば保護者の方も、お子さまと向き合えます。保護者の方が落ち着いた気持ちでお子さまと向き合うことこそが、お子さまが早く元気になるための第一歩だと考えています。
医師・スタッフの専門性
在宅小児医療に対応。小児の健康に役立つ「院内報」も用意しています
当クリニックでは、在宅小児医療を行っています。走り回れるほど元気だけど酸素ボンベを付けている場合や、あと2、3年の命かもしれないので保育器の中で過ごすより自宅で家族と過ごしたいとご希望の場合、大病を患い半分寝たきりになっている場合など、幅広く対応しています。一人でも多くのお子さまを、病院ではなく地域(自宅)に帰してあげたいという思いから、自宅で少しでも普通の生活ができるように在宅小児医療を行っています。
当クリニックでは、院内報「すくすく たけのこキッズ」をご用意しています。時期ごとに流行する病気や予防接種(※)の啓発、保護者の方にお伝えしたいことをA4の紙にまとめていて、誰でもお持ち帰りいただけるようにしています。例えば、お子さまを怒るときに「悪いことをしたら注射してもらうよ」とおっしゃる方もいるようですが、注射はお仕置きに使うような悪いものではないので、その台詞を言う代わりにどのように接するべきかなどを説明した号もあります。また、院内報をお持ち帰りいただくことで、聞いた内容を忘れてしまってもあとで読み返すことができます。
(※)は自由診療になります。料金は料金表をご確認ください。市町村によっては公費負担があります。
十分な説明
お子さまの病状を理解できるよう、わかりやすい説明をいたします
お子さまの病状をきちんと理解したいというのが、親心というものです。しかし、医学用語を使ってしまうと、結局どういう病状なのか理解できなくなってしまいます。当クリニックでは、溶連菌感染症の説明時に行っている焚き火の話(詳しくは溶連菌感染症の項目をご確認ください)のように、たとえ話をたくさん用意して、できるだけ医学用語を使わずにわかりやすく説明する工夫をしています。また、学校の先生など他の人に病気について説明できるよう、病名などをメモ書きしてお渡しするようにもしています。
また、説明は保護者の方のニーズを考慮しつつも、きちんと伝えることを重視しています。例えば、お子さまの症状が軽いものでも、詳しく知りたいという保護者さまであれば、ご納得いただけるまでしっかりと説明いたします。しかし、お子さまが重症にも関わらず保護者の方が容体を正しく認識していないようであれば、「お母ちゃん、死ぬで」と強い言葉を使う場合もあります。
ほかにも、ちょっとした相談も随時受け付けています。最近であれば、診療が終わる19時少し前に「夕食を食べていたのですが、子どもの喉に魚の骨が刺さったかも知れません」とお電話をいただいて、急遽ご来院いただきました。このときは魚の骨が刺さっていたので、取り除いてお帰りいただきました。また、当クリニックで診るのが難しい場合には、「○○病院なら夜間救急をやっているので行ってみてください」などのアドバイスも可能です。もしお子さまのことで気になることがありましたら一度ご相談ください。
女性・子供連れ向けサービス
お子さまの健康な日常生活のため、保護者さまをフォローします
「病児保育室リトルスター」は、地域の子育て支援の一環で始めました。利用者のほとんどは、1歳~2歳のお子さまです。病気になってしまったけれど、保護者の方が仕事を休めない場合や、核家族化していることで預けられる親戚が近くにいない場合に利用されています。
その背景の一つに、親世代と祖父母世代両方の、育児力低下があると考えています。祖母は子育て経験者だと思いますが、約30年前と今では子育ての常識がだいぶ変わりました。当時から紙おむつはありましたが、「紙おむつなんて使うの?布おむつの方がいいんじゃない?」と言われている時代でもありました。もちろん当時の常識で子育てをしても問題ない部分もあると思いますが、「娘に怒られるから」と腰が引けてしまうことが多いようです。孫が元気なときは面倒を見られるけれど、病気になってしまうと手に負えなくなり、「娘に連れて行ってと言われた」と当クリニックに預けにいらっしゃり、夕方にまたお迎えにいらっしゃるという姿をよく見かけます。当クリニックの「病児保育室リトルスター」ではそういった祖父母世代の心労もカバーできればと思っています。
貝塚市にお住まいの方は、市の窓口(子育て支援課)で事前登録を行うことでご利用いただけます。また、貝塚市以外にお住まいの方もご利用いただけますので、ご希望の方は当クリニックへご相談ください。
そのほか、院内はバリアフリー設計になっており、ベビーカー置き場があるほか、おむつ交換台、親子トイレもありますので、気兼ねなくご利用ください。