
理事長 院長
亀岡 慶一
取材日:2021年9月29日
亀岡 慶一先生(日本糖尿病学会認定 糖尿病専門医)にインタビュー
一人ひとりに応じた治療を提案し、健康寿命を延ばす
初めに、診療を行う上で大切にしていることを教えてください。
患者さんに納得していただいて治療を受けてもらうようにしています。そのため十分な説明を行うよう心掛けております。次に生活習慣病の患者さんの場合、健康寿命を延ばすことを第一に考えて治療しております。
最近の日本人は長生きできるようになり、体重を減らす努力をし続けると、むしろ健康寿命が縮むという方が増えております。食事制限をやり過ぎて超高齢期であっても体重や筋力が落ち、寝たきりになってしまっては意味がありません。お一人おひとりに合った薬物療法や食事指導を提案することを大切にしています。
最近の日本人は長生きできるようになり、体重を減らす努力をし続けると、むしろ健康寿命が縮むという方が増えております。食事制限をやり過ぎて超高齢期であっても体重や筋力が落ち、寝たきりになってしまっては意味がありません。お一人おひとりに合った薬物療法や食事指導を提案することを大切にしています。
訪問診療を行う際はどのようなことを心がけているのでしょうか?
患者さんはもちろん、ご家族や介護者の方とも綿密にコミュニケーションを取ることを心がけております。訪問診療の対象となる方は自分自身の状態を上手に話せないことも多いので周りでサポートしている方とのコミュニケーションは大事です。
また、ご家族が抱えているお悩みにも親身に耳を傾け、負担を少しでも軽減して差し上げられればと考えています。だからこそ、ささいなことでも気兼ねなくご相談いただきたいですね。次に訪問診療の患者さんは状態が変わりやすく、クリニックとしての相談のしやすさが求められております。このため24時間連絡がつく体制を整えております。
また、ご家族が抱えているお悩みにも親身に耳を傾け、負担を少しでも軽減して差し上げられればと考えています。だからこそ、ささいなことでも気兼ねなくご相談いただきたいですね。次に訪問診療の患者さんは状態が変わりやすく、クリニックとしての相談のしやすさが求められております。このため24時間連絡がつく体制を整えております。
身近な場所で、より多くの地域の方々のお悩みに応じるため開業を決意
糖尿病内科の医師を志したきっかけはどのようなものだったのでしょうか?
学生時代、医学部の仲間たちが専門分野を決めていく中で、私は何科を診療するか決めかねていました。そのため、糖尿病や神経など幅広い分野を学ぶことができる診療科へ行こうと思い、内科を選択しました。臨床研修の際には、さまざまな疾患の患者さんを診療する機会を与えていただきました。深夜まで勤務することもあり大変でしたが、今こうして幅広い疾患に対応できているのは当時の経験があったからこそですので、感謝しています。
糖尿病に力を入れて学び始めたのは、内科疾患の中でもより専門性が高く、かつ患者さんが多いのが糖尿病だと、当時お世話になっていた先生に教えていただいたことがきっかけです。勤務医時代に得た知識や経験を活かし、今後もより多くの方のサポートができれば幸いです。
糖尿病に力を入れて学び始めたのは、内科疾患の中でもより専門性が高く、かつ患者さんが多いのが糖尿病だと、当時お世話になっていた先生に教えていただいたことがきっかけです。勤務医時代に得た知識や経験を活かし、今後もより多くの方のサポートができれば幸いです。
そのほか、勤務医時代の経験で今に活きているなと思うことはありますか?
医師になって数年目に大学病院の外来診療を任されたのですが、若輩で外来診療を任されるということは、大きなプレッシャーでした。このため、前日にカルテの予習を行い患者さんの状態を把握したうえで当日の診療に臨むようにしていました。このルーティンは今も行っております。検査データを見て「患者さんの状態は良くなっているかな」「お薬を変えようかな」などと事前にある程度考えるようにしています。
どのような経緯で開業に至ったのか、当時のお気持ちを教えてください。
せっかく医師になったのだから、なるべく世の中のお役に立ちたいと思ってました。糖尿病専門医は外来患者さんを多く診ることがそうなります。朝から夜まで毎日、休み間もなく外来をされている医師の話を聞き、大変うらやましく思いました。病院に勤務していると、糖尿病の患者さんを診療する機会はそれほど多くありませんでした。少しでも多くの患者さんを診たい言う思いで開業しました。
次に病院時代の外来患者さんのうち6割くらいが糖尿病の方でした。糖尿病以外のいろんな疾患の方を診たいという思いもありました。しかし逆に開業すると糖尿病の方の比率は増え、当院に通院していただいている患者さんの8割は糖尿病です。
次に病院時代の外来患者さんのうち6割くらいが糖尿病の方でした。糖尿病以外のいろんな疾患の方を診たいという思いもありました。しかし逆に開業すると糖尿病の方の比率は増え、当院に通院していただいている患者さんの8割は糖尿病です。
時代の変化に合わせ、治療を無理なく継続できる環境づくりに尽力
今後、医院としてどのようなことに力を入れていきたいと考えていますか?
最近の糖尿病をはじめとする生活習慣病の患者さんは、比較的病初期から通院を開始され、継続されます。通院のきっかけになった疾患に関して上手にコントロールされ、良好な予後が期待できます。
今後はかなり長生きできる方が増えてきます。寝たきりで長生きしてもうれしくはありません。健康で長生きしたいものです。そのためには今現在、患っている疾患だけでなく、将来患いやすい疾患にも注意して、外来診療をしていくべきです。具体的には癌が問題になることが多いです。ですからがんの早期発見のための検査やドックを勧めたりしています。
さらに、今後は少子化によって働く人口が少なくなり、なかなか仕事を休めないという方が増えるでしょう。早くから治療を始めることで受診間隔を空けられるようにしたり、オンライン診療や二診制を取り入れたりすることで、受診のハードルを下げていければと思っています。患者さまが治療を無理なく続けられる環境づくりに努めてまいります。
今後はかなり長生きできる方が増えてきます。寝たきりで長生きしてもうれしくはありません。健康で長生きしたいものです。そのためには今現在、患っている疾患だけでなく、将来患いやすい疾患にも注意して、外来診療をしていくべきです。具体的には癌が問題になることが多いです。ですからがんの早期発見のための検査やドックを勧めたりしています。
さらに、今後は少子化によって働く人口が少なくなり、なかなか仕事を休めないという方が増えるでしょう。早くから治療を始めることで受診間隔を空けられるようにしたり、オンライン診療や二診制を取り入れたりすることで、受診のハードルを下げていければと思っています。患者さまが治療を無理なく続けられる環境づくりに努めてまいります。
最後に、このページを見ている方へメッセージをお願いします。
医療機関を受診するにあたって、さまざまな思いを抱えていらっしゃると思います。私に限らず、受付や事務のスタッフでも構いませんので、その思いを遠慮せずにお伝えください。お悩みやご要望に添った診療を提供できるよう、医師・スタッフが親身に対応させていただきます。
健診などで指摘を受けた方、これまで一度も医療機関を受診したことがないという方はお早めにご相談ください。早期に問題を発見することで幅のある診療を行えますし、患者さんのご要望に柔軟に応えやすくなります。ご自身に合った治療に取り組み、末永く健康な生活を手に入れましょう。
健診などで指摘を受けた方、これまで一度も医療機関を受診したことがないという方はお早めにご相談ください。早期に問題を発見することで幅のある診療を行えますし、患者さんのご要望に柔軟に応えやすくなります。ご自身に合った治療に取り組み、末永く健康な生活を手に入れましょう。