巻き爪が痛いときの対処法は?切り方や歩き方に注意!放置しても治らない
巻き爪が痛むと不自然な歩き方になりがちですが、歩き方が正しくないと症状が進行し悪循環につながります。
この記事では巻き爪が痛いときの対処法や、巻き爪になる原因をご紹介します。
爪の切り方や歩き方についても解説します。
巻き爪が痛い!爪が変形する原因は?
1.巻き爪の症状
巻き爪とは爪が内側に強く湾曲して皮膚に食い込む状態で、多くの場合痛みを伴います。
足の親指に起こることが多いとされており、爪が深く食い込めば食い込むほど激しい痛みが出るようになります。
ひどい場合は、患部が化膿して歩行が困難になります。
2.巻き爪の原因
私たちの足は次の2つの力がバランス良くはたらくことで、爪の形を正常に保っています。
- 外側から爪を巻くように働く力
- 皮膚側から爪を広げるように働く力
しかしこの均衡がとれなくなると、爪を巻く力ばかりが強くはたらくため巻き爪を引き起こします。
このバランスを崩す原因としては次のような習慣が挙げられます。
つま先の細い靴を履いている
つま先の細い靴を履く方は、爪や指先が圧迫される状態が続くことで爪の巻く力が強くなり、巻き爪を引き起こしやすくなります。
深爪になっている
深爪の場合は皮膚が爪を支えきれず、盛り上がってきた皮膚に爪の縁が食い込むことで巻き爪となります。
正しい歩き方をしていない
指先とかかとで重心をとり、地面を蹴るようにして歩くのが正しい方法です。
しかし巻き爪になりやすい方はかかとに重心をかける傾向があり、歩くときに指先をあまり使っていない場合が多いです。
間違った歩き方は巻き爪の原因となるため注意しましょう。
巻き爪の痛みを和らげるために…自分でできる対策
1.テーピングやコットンで応急処置を
テーピングをしたりコットンを爪と皮膚の間に挟んだりすることで、一時的に痛みを和らげる効果があります。
テーピングは足の指に巻きつける方法と爪の周りに施すものがあるので、状態に応じて適切な処置をしましょう。
巻き爪部分と皮膚の間に隙間をつくることが重要なので、皮膚を引っ張るようにして巻くのがコツです。
2.爪の切り方に気を付ける
足の爪を切るときは、短くしすぎないように十分注意しましょう。
爪の長さを指先に併せるか、1ミリほど長いくらいがベストです。
また爪の端を丸く切ってしまわないよう、四角もしくは軽めの台形に切ることも大切です。
角の部分はやすりで少し整える程度でOKです。
どのくらいの頻度で切れば良い?
足は手の爪に比べて伸びる速度が遅いため、約4週間に1回程度切れば十分です。
爪を上手に切れる自信がない場合
上手く切れる自信がない方には、やすりで整える方法がおすすめです。
やすりを爪に垂直に立てて、指の腹に当たるようにしながら削ると深爪になりません。
足に合った靴を履く
指に過剰な力がかからないよう、足に合った靴を履きましょう。
ヒールの高い靴を避けることも効果的です。
またサイズが合ってない靴は、中で足が浮いてしまい尖端にぶつかりやすくなります。
こういう要因も巻き爪を引き起こすので、中敷きを入れるなど工夫しましょう。
治らない巻き爪は、病院の治療も検討して
1.放っておけば治る?
巻き爪はきちんと治療をしないと治りません。
放置していると悪化するので、きちんと病院で治療を受けましょう。
また治療を受けた後も、歩き方や爪の切り方や靴の選び方などに注意をしないと再発する可能性もあります。
放っておかず、症状がひどくなる前に病院を受診しましょう。
2.こんな症状があれば病院へ
痛みがひどく歩行に支障をきたしているようであれば、すみやかに病院を受診してください。
また足の形や爪の形に異変を感じたら、痛みが出ていなくても診察を受けて良いでしょう。
外反母趾・タコ・魚の目などがある場合も、巻き爪を進行させやすいので受診をおすすめします。
何科へ行けば良い?
巻き爪の治療は形成外科もしくは皮膚科を受診しましょう。
3.治療方法
病院では、ワイヤーやクリップを用いて爪の形を矯正する治療を行います。
伸びてくる爪に合わせて約1ヵ月に一度付け替える必要があり、定期的な通院が必要となります。
痛みがなくなってきもても油断せず、セルフケアを続けて再発を予防しましょう。
白癬菌で爪が肥厚している場合
爪白癬(爪水虫)によって爪が肥厚している場合は、皮膚科にて白癬菌の治療を優先します。
化膿している場合
巻き爪が悪化して化膿している場合は、麻酔をして爪を部分的に抜くこともあります。
ただし爪が生えてくる過程で棘のようになり、再発する場合もあるので注意が必要です。
まとめ
巻き爪に悩む方は多いとされています。
痛みがあれば早めに病院を受診し、治療を受けましょう。
また歩き方・爪の切り方・靴の選び方など、自分で注意できることはきちんと継続して、再発予防に努めることも大切です。
執筆・監修ドクター
経歴北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任
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