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二の腕のぶつぶつの原因は?にきびとは違う!ケア法や皮膚科治療について

更新日:2018/05/10 公開日:2018/05/10 view数:448
二の腕 ぶつぶつ

二の腕にできてしまうぶつぶつ。夏場など薄着になる季節はもちろんのこと、入浴などの際に少し手が触れた時に気になってしまうことはないでしょうか。

そのざらざらとした肌触りから、「さめ肌」と呼ばれることもあります。

汗をかく夏にみられると思われがちですが、皮膚が乾燥する冬に症状が悪化することもあります。

この記事では、二の腕のぶつぶつの原因や、ケア方法について解説します。

目次
  1. 二の腕にできるぶつぶつは何?
  2. 二の腕にぶつぶつができる原因
  3. 二の腕のぶつぶつのケア方法
  4. まとめ

二の腕にできるぶつぶつは何?

1.毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)とは?

ぶつぶつ

二の腕にできるぶつぶつは、医学的には「毛孔性苔癬」(もうこうせいたいせん)や「毛孔性角化症」(もうこうせいかっかしょう)と呼ばれている皮膚疾患です。

ぶつぶつの中身は角質が毛穴に詰まったものといわれています。一見、にきびと間違えそうですが、毛孔性苔癬はにきびとは異なります。

2.にきびとの違い

にきび

にきびは1週間ほどで治るものがほとんどですが、毛孔性苔癬の場合は体質的なものもあり、治療には半年~1年ほどかかります。

症状の違い

毛孔性苔癬は、毛穴につまった角質の先端が、皮膚の上に盛り上がります。

一方にきびは、毛穴に詰まった皮脂をエサに繁殖する「アクネ菌」の作用により皮膚に炎症が生じます。

また毛孔性苔癬はかゆみを伴うことがあるのに対し、にきびは触れると痛みを感じることが多いです。

見分け方としては膿のようなものがあればにきび、膿はなく湿疹のようにも見えるものが毛孔性苔癬です。

できる場所の違い

毛孔性苔癬もにきびも、古い角質が毛穴につまることが原因ですが、毛孔性苔癬は、頬の内側~耳前部にかけてできることはありますが、口のまわりやおでこ、鼻などの皮脂の多い部位には出現しません。

体であれば背中・二の腕・太ももあたりにできることが多いです。

  にきび 毛孔性苔癬
原因 古い角質が毛穴に詰まる 古い角質が毛穴に詰まる
症状 毛穴に詰まった皮脂をエサにして繁殖する「アクネ菌」の作用により皮膚に炎症が生じる 毛穴につまった角質が皮膚の上にもりあがっている
部位 口のまわりやおでこ、鼻などの皮脂の多い部位 頬の外側~耳前部にかけてできる

二の腕にぶつぶつができる原因

1.二の腕にぶつぶつができる原因

二の腕

毛穴に角質がたまる

主な原因は、肌のターンオーバー異常により、毛穴の中に角質が過剰に溜まってしまうことです。

毛穴の周りの角質が厚くなることで毛穴を防いでしまうため、皮膚の表面が盛り上がり、ぶつぶつ(丘疹)が生じます。

毛穴の内部に毛がつまる

角質以外にも、毛が毛穴の内部につまってしまうことがあります。

肌はざらざらになり、毛穴周辺で炎症を生じ、赤みをともなうこともあります。皮膚の乾燥により、症状が悪化しやすくなります。

2.どんな人にできやすい?

二の腕

毛孔性苔癬はよく見られる皮膚疾患の一つです。

10代前半に発生することが最も多く、20歳代以降は徐々に減少傾向になり、30代には自然と消失していくことが多いといわれています。

二の腕のぶつぶつのケア方法

1.自分でできるケア方法

薬

市販薬を使用する

毛孔性苔癬は市販薬を使用して自宅でケアすることもできます。

処方箋なしで購入できる尿素配合のクリームなどを使用し、厚くなった角質をやわらかくしてターンオーバーを促します

保湿効果も期待できます。

かゆみがある場合

毛孔性苔癬は基本的にはかゆみはないといわれていますが、もしかゆみを伴う場合、毛孔性苔癬以外の皮膚疾患(帯状疱疹・日光過敏症・ダニなどのアレルギー性湿疹)の可能性も考えられます。

症状が続くときは皮膚科などの医療機関を受診しましょう。

2.皮膚科でうける治療

治療

保湿剤の処方

オキサロール、尿素、ヘパリン類似物質を配合する薬を処方されることが多いでしょう。

肌の乾燥は、毛孔性苔癬の症状を悪化させるため、乾燥を防ぐ意味があります。

角質を除去する塗り薬の処方

サリチル酸や尿素配合のクリーム、軟膏などを処方されます。

これらは、ざらざらとした部分を柔らかくし、毛穴につまった角質の除去に役立ちます。継続的に使用することで効果が期待できます。

飲み薬

毛孔性苔癬は皮膚表面の病気なので、外用剤での治療が中心になります

治りにくい場合や希望する場合には、ビタミンA剤や漢方薬を処方されることがありますが、効果には個人差があります。

3.美容外科などの自由診療の治療

美容外科

ケミカルピーリング

薬剤を使用して、詰まった角栓を取り除く治療法です。

使用する薬剤は、それぞれの肌質や症状により適切なものを選びます。

一定の効果は期待できますが、肌表面のみの状態を改善するものなので完治は見込めません

定期的に治療を受けなければ再度ぶつぶつが出現する可能性があります。

レーザー治療

CO2レーザーや、フラクションフルレーザーを照射することにより、肌に刺激を与えて、皮膚自体の再生力を促進する治療法です。

皮膚の深部まで作用し、肌の修復作用で組織の代謝が促進されるため、穴も小さくなり目立ちにくくなります。

医療脱毛などもこれと同じ原理で、機器(アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーなど)によっては毛孔性苔癬にも効果があるとされています。

しかし、やけどの反応を人工的におこす方法なので、肌の負担になることもあります

まとめ

二の腕のぶつぶつを完全に予防することは困難ですが、まずは乾燥しないようにしっかり保湿する習慣をつけるだけでもかなり違います。日ごろからの保湿ケアが大切です。

20代後半から30代くらいで症状が気にならなくなっている方がほとんどなので、あせらずによく医師と相談して治療方法を決めることが大切です。

生活面では、睡眠時間の確保や適度な運動を心がけましょう。

体温を上げて肌の代謝をアップさせることで老廃物の排泄をスムーズすることができます。

執筆・監修ドクター

藤本 篤嗣
藤本 篤嗣 医師 成城スキンケアクリニック 院長 担当科目 皮膚科

経歴1993年 私立駒場東邦高等学校卒業
1999年 慶応義塾大学医学部卒業
1999年 慶応義塾大学医学部皮膚科入局 静岡市立清水病院、慶應義塾大学病院助手 三井タワークリニック さくら皮膚科スキンケアクリニック(調布市仙川)院長
2010年 成城スキンケアクリニック開院
2015年  独立行政法人成育医療センターにて、乳幼児のレーザー治療(全身麻酔)を担当

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