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脱水症状で吐き気が起こるのはなぜ?危険度は?応急処置法を解説

更新日:2022/11/30 公開日:2018/05/18 view数:1,261
脱水症状 吐き気

体内の水分量が不足すると脱水症状が起こりますが、そのひとつとして吐き気がみられることもあります。

逆に、嘔吐によって脱水症状が起こることもあり、吐き気と脱水症状には深いつながりがあると言えるでしょう。

この記事では脱水症状によって吐き気が起こる理由とその危険性、自分でできる応急処置について解説します。

目次
  1. 脱水症状って?吐き気があるのは危険?
  2. 脱水症状による吐き気の対処法
  3. 回復後の過ごし方
  4. まとめ

脱水症状って?吐き気があるのは危険?

脱水症状とは、体内の水分不足によって生じる体調不良です。

体内の水分は汗などで日々排出されていくので、食事や飲み物からこまめに水分を補給する必要があります。

しかし水分の摂取量が足りず排出量を補えない場合、脱水症状が起こります。

1.脱水症状で吐き気が表れるのは危険?

水

人の体は約60%が水分でできていますが、体重の4~5%の水分が失われると吐き気が起こるとされています。

その他、水分損失の度合いごとに症状をまとめました。

  • 1%:喉の渇き・大量の汗・食欲減退・ぼんやりする
  • 2%:尿量が減少する
  • 4~5%:吐き気
  • 6%:手足の震え・ふらつき・めまい・失神
  • 10%:難聴・目のかすみ・排尿痛・けいれん・意識不明・死亡

 

吐き気がある場合、重症度で言うと中度にあたると言えるので、すぐに水分を補給する必要があります。

2.脱水症状をセルフチェック!

チェック

喉の渇きを感じるときはだいたい水分が不足していますが、ほかにもいろいろなチェック方法があります。

下記にあてはまると脱水症状の可能性が高いので、気づかないうちに水分不足が起きていないかみてみましょう。

  • 尿の量が減った
  • 唇や皮膚が乾燥している
  • 汗をほとんどかいていない
  • 手足が冷たい
  • 爪を押したときに色が2秒で戻らない
  • 口の中がねばついて唾液が少ない
  • 脇の下に手を入れたときに湿り気がない

脱水症状による吐き気の対処法

1.水分補給をする

水

脱水症状による吐き気がみられたら、経口補水液を摂取します。

これはナトリウムやブドウ糖の濃度が調節された飲料水で、水分と電解質(主にナトリウム)がすばやく体に吸収されるため水分補給には最適です。

経口補水液より電解質の量は劣りますが、スポーツドリンクもおすすめです。体に負担をかけないよう常温で、少量ずつこまめに飲むと良いでしょう。

一気にたくさん飲むと血中の塩分濃度が薄まってしまうほか、排尿を促しさらに脱水状態となるため注意が必要です。

ちなみにお茶だと利尿作用によって脱水が進行し、水や炭酸飲料では塩分やミネラルが効率よく補給できません。

経口補水液は自分でもつくれる!

経口補水液は「水1リットル + 砂糖40g + 塩3g」で簡単に作れます。

すぐに経口補水液が手に入らないときは自分で作るのも良いでしょう。

2.体を冷やして体温を下げる

冷やす

夏場の脱水症状は、意識がはっきりしているのであれば体温を下げる工夫をします。

衣類を緩めて、脇の下・後頭部・太ももの付け根などを保冷剤で冷やし、安静にしましょう。

3.こんな症状がみられたら病院へ

病院

水分補給をしても症状の改善がみられず、むしろ悪化しているような場合は、放っておくと命に関わるので速やかに病院を受診してください。

高齢者や乳幼児の場合は注意

高齢者や子どもはのどの渇きに気づきにくかったり、言葉で伝えられなかったりするため、いつの間にか脱水症状が進行していることもあり、注意が必要です。

また乳幼児は嘔吐や下痢が続くと、水分が体に吸収されず重度の脱水症状になるので、これらの症状がある場合は早めに病院を受診しましょう。

回復後の過ごし方

1.少しずつ食事を摂る

食事

吐き毛が治まり水分補給も問題なくできるようになれば、様子をみながら食事を摂ります。

無理に食べる必要はないので、お粥やうどんなどやわらかく煮たものや、すりおろしたりんご、スープなど消化の良いものを少しずつ口にすると良いでしょう。

一度に食べる量を少なくして、食事の回数を増やすのもおすすめです。

2.胃腸に負担をかけるものは避ける!

食事

脱水状態の体は代謝機能も落ちているため、消化不良を起こしやすくなっており、胃腸に負担をかけるものは避けるのが無難です

消化の悪い食物繊維や脂質の多い食品や、刺激の強い香辛料などは控えましょう。

3.入浴は短めに

入浴

症状が落ち着けば、お風呂に入ることもできます。

ただし長時間の入浴は体力を使って脱水につながるので、短い時間で済ますようにしましょう。

まとめ

脱水症状は、ひどくなると命にかかわります。

吐き気をもよおす場合は脱水症状が進行しているので、すみやかに経口補水液やスポーツドリンクなどで水分補給をしましょう。

それでも症状が改善しなかったり悪化したりするなら、速やかに病院を受診してくださいね。

執筆・監修ドクター

武井 智昭
武井 智昭 医師 なごみクリニック 医師 担当科目 小児科

経歴平成14年 慶應義塾大学医学部卒業
平成16年 立川共済病院勤務
平成17年 平塚共済病院勤務(小児科医長)
平成22年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室 研究員
平成29年 なごみクリニック 院長

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