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口唇ヘルペスはキスの他、タオルからうつることも!感染を防ぐ方法は?

更新日:2022/09/28 公開日:2020/12/16 view数:18,866
口唇ヘルペス

『口唇ヘルペス』は、ヘルペスウイルスに感染したことで口や唇に水ぶくれができてしまう『ウイルス感染症』の一つです。

ヘルペスウイルスは、感染力が強く、人から人へと感染します。

口唇ヘルペスを発症している人との肌の接触だけでなく、タオルやグラスなどからも感染する可能性があります。

家族やパートナーなど、親密な間柄では、特に感染への注意が必要です。

この記事では、口唇ヘルペスはどのようにうつるのか、周りの人にうつさないための注意点について、解説します。

目次
  1. 口唇ヘルペスはどんな病気?女性の発症が多い
  2. 口唇ヘルペスはどうやってうつるの?
  3. ヘルペスを周りの人にうつさないための注意点
  4. さいごに

口唇ヘルペスはどんな病気?女性の発症が多い

1.口唇ヘルペスを簡単に説明すると

唇

『口唇ヘルペス』とは、ヘルペスウイルスに感染することで、口や唇の周りに水ぶくれ ができてしまう病気です。

水ぶくれは、皮膚の損傷によって浮き出た『血清』や『タンパク質』が水分となってできています。

医学的には、単純疱疹(ほうしん)ともいわれます。

2. 口唇ヘルペスを発症した場合について!

口唇ヘルペスってどんなときに発症するの?

子ども

ウイルスが原因の感染症で、子どものころに感染して発症するのがほとんどです。

また、子どもの場合も大人の場合も、 免疫力が低下し体が弱っているときに発症しやすくなります。

しかし、感染してすぐに症状が出るわけではなく、潜伏期間があります。

口唇ヘルペスを初めて発症すると、重症化の可能性も

口

口唇ヘルペスを初めて発症した場合は、ヘルペスウイルスの免疫を体に持っていないということになります。

そのため、全身に水ぶくれが発症 したり、高熱が出たりするなど重症になる可能性もあります。

口唇ヘルペスは再発をくり返しやすい!

ウイルス

口唇ヘルペスは、一度発症すると再発をくり返しやすい病気の一つです。

再発した場合には、ほとんどが口周りのみに水ぶくれができるだけですが、人によっては歯茎や顔、目の角膜、手の指などにできることもあります。

3.どんな人に感染することが多い?

男性よりも、女性の方が感染しやすい

女性

男女で比べると、女性の方が2倍近く発症しているというデータもあります。

発症をしないため気づかないことも多いですが、じつは大人になるにつれて感染率は高くなります。

そのため、高齢になるとほとんどの人が感染しているともいわれています。

大人は重症化が少なく、感染に気づいていないことも?

感染に気付かない

大人になれば、ある程度はウイルスに対する 免疫力がついています。

そのため、初めて感染した場合にも重症化しないケースが多いでしょう。また、感染していることに気づいていない人も多くいます。

口唇ヘルペスはどうやってうつるの?

1.ヘルペスウイルスは、人と人との接触感染が原因

親しい間柄でのスキンシップによって感染

スキンシップ

ヘルペスウイルスは、唇や口の周りに水ぶくれやかゆみ、痛みなど の症状が出ている人とのキスや頬ずりによって感染することがあります。

そのため、家族やパートナーなどの親しい間柄から、感染して発症する可能性が高いと考えられます。

粘膜はウイルスに感染しやすい場所

唇

口や性器など角層のない粘膜部分 に触れることで、ウイルスに感染する可能性が高くなります。

肌が弱い人や傷がある場合はリスクが高まる

肌弱い

健康な皮膚であれば角層が厚く、ウイルスが侵入することはほとんどありません。

しかし、傷や湿疹、アトピーなどがある場合は、角膜が薄くなっています。そのため、ウイルスが侵入しやすく、感染の可能性が高くなります。

2.間接的な接触での感染もある!

タオル

直接肌を触れ合うことがなくても、タオルやグラスなどから間接的に感染することはあります。

そのため、発症している人がいる場合は、食器を洗剤できれいに洗って乾かしましょう。

3.感染後、発熱などの刺激や疲れによって発症!

ヘルペスウイルスの感染から発症まで

感染

感染後、ヘルペスウイルスは『知覚神経節』とよばれる部分に潜伏しています。

風邪などによる発熱や、強い紫外線、歯科治療などの刺激によってストレスを感じると、ウイルスが増殖して発症します。

口唇ヘルペスが出たときは、体が疲れているサイン!

疲れ

すでに一度以上口唇ヘルペスを発症している人は、風邪をひいたときや体調が悪いときに再発しやすくなります。

ウイルスの量によって、再発する頻度は人それぞれちがいます。

口唇ヘルペスが出たときは、“体が疲れているサイン”と覚えておくといいですね。

4.感染することと発症することは別

割合

ヘルペスウイルスは、感染力がとても強いことでも知られています。

直接肌を触れ合うことがなくても、タオルやグラスなどからも感染することはあります。

しかし、感染することと、発症することは別です。

約4割の人が体にヘルペスウイルスを持っているとされていますが、そのうち発症するのは10人に1人だといわれています。

ヘルペスを周りの人にうつさないための注意点

1.水ぶくれが治るまではほかの人との接触を避けましょう

グラス

口唇ヘルペスを発症しているときには、キスなど肌の触れ合いはもちろん、タオルやグラスなどをほかの人と一緒に使うことはやめましょう。

ヘルペスの水ぶくれが乾燥し治るまでは接触を避けるようにすることが大切です。

2.発症したら、必ずマスクを着用すること

マスク

発症している人は、マスク をして感染を防ぐ対策も必要でしょう。

また、手洗いうがいを、ふだん以上に心がけることでも感染を防ぐことができます。

3.一度感染した人は、再発に注意!

注意

疲労や発熱、強いストレスがあると感じたときや、強い紫外線、生理、ふだんとちがう薬剤を服用したときなどに再発しやすいといわれています。

必要に応じて皮膚科の受診も検討しましょう。

さいごに

口唇ヘルペスの感染力は強く、家族や夫婦、恋人にうつしてしまう可能性も高いです。

そのため、発症した場合は、キスなどの肌の接触を防ぐほか、同じタオルは使わないようにする、食器は洗剤できれいに洗うなどの対策は必要でしょう。

また、口唇ヘルペスを発症した場合には、体が疲れているサインと考えてください。もしかしたら気づいていないだけで体は疲れているのかもしれません。

その際は栄養バランスを考えた食事と、じゅうぶんな睡眠を心がけることが大切です。

執筆・監修ドクター

長谷川 佳子
長谷川 佳子 医師 ルサンククリニック銀座院 院長 担当科目 形成外科/皮膚科/内科

経歴北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
2014年 KO CLINICに勤務
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任

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