専門医インタビュー

専門医インタビュー(福嶋 真理恵先生)|福嶋クリニック

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福嶋クリニック 吉塚駅_専門医インタビュー(福嶋 真理恵先生)の写真 肝疾患を中心に、健康に係る身近な相談役として地域の皆さまをサポートする
院長 福嶋 真理恵
取材日:2021年10月27日

福嶋 真理恵先生(日本内科学会認定 総合内科専門医)にインタビュー

尊敬する先生との出会いが、肝臓という臓器の面白さに気付くきっかけとなる

医師になられたきっかけや内科の道に進まれた理由について教えてください。
福嶋クリニック 吉塚駅 医師になられたきっかけや内科の道に進まれた理由について教えてください。の写真
父が、産婦人科の医師として当クリニックを開業していましたので、小さな頃から両親とも私に医師になってほしいと思っていたようです。環境的にも、自然な成り行きで、医師の道を選びました。産婦人科には兄が進むだろうと思っていましたので、家族全員が同じ診療科目を担当するより、別の科を診ることができた方がよいのではないかと思い、私は内科を選びました。
また、常日頃から人間の身体がいかに精緻に作られているかということに驚かされることが多く、身体全体と向き合いたいということが内科を選んだ理由でもあります。学生時代は、どちらかというと受動的に講義を受けて知識を頭に入れていく感じでしたが、今になって人間の身体というものについて、まだまだ知らないことばかりであることに日々気付かされ、能動的に吸収したいという思いが強くなっています。
内科の中でも肝臓疾患に力を入れるようになったきっかけは何でしょうか?
福嶋クリニック 吉塚駅 内科の中でも肝臓疾患に力を入れるようになったきっかけは何でしょうか?の写真
肝臓について興味を持って学び始めたのは、研修医時代のことです。人柄も含めて、とても尊敬できる先生と出会い、肝臓という臓器の面白さに惹かれるようになりました。

肝臓は、代謝を担っている臓器です。ほかの消化管とは少し働きが異なり、消化管を通じて取り込まれた糖質・たんぱく質・脂質などの栄養素を分解・合成する、化学工場のような臓器なのです。肝臓で起こる疾患も、炎症や腫瘍などさまざまです。問診や血液検査、超音波検査をはじめとした画像診断によって、整合性のある原因を見つけ、どの程度のダメージで、経過観察でよいのか、投薬を含めた治療が必要なのか判断していきます。はっきりしない場合は総合病院にご紹介させていただき、病態を明らかにして、どう向き合うのがその方にとって良いのかお手伝いをさせていただきたいと思っています。新しい知識をブラッシュアップし、ほかの先生方の意見を聞いて、患者さんに不利益が起こらないように努めていきたいと思っております。
クリニックでの診療は勤務医時代とはどのような違いがあるでしょうか?
福嶋クリニック 吉塚駅 クリニックでの診療は勤務医時代とはどのような違いがあるでしょうか?の写真
勤務医時代は、肝疾患の患者さんの診療が中心で、入院治療の必要な方に向き合う日々を過ごしました。
肝硬変があって、食道静脈瘤ができて、肝がんを発症してというような患者さんに対して、それぞれの治療を行い、ご家族に病気の説明をして、病気を治す担当医としてだけではなく、治療方針に関して患者さん自身とご家族の意思決定を手助けする役割も担っていたと思います。クリニックではむしろ入院を要するような病状にならないように、予防を主眼とした診療が中心となっています。ワクチン接種や生活習慣病の治療、発熱や腹痛などの診断や治療など幅広い疾患に携わる日々を送っています。かかりつけとして地域の皆様が健康に関するさまざまなことを相談できる存在になれるよう努力していきたいと思っています。

2008年4月に開業して13年が経とうとしています。長期に渡って通院されている患者さんと一緒に歳をとっていくような感覚になってきました。できるだけその方の健康寿命を延ばすことができるような生活習慣のアドバイスをしたり、治療すべきところがあれば早めに見つけて、早期治療につなげることができるように、自己鍛錬していきたいと思います。

病態に応じたきめ細やかな対応を行い治療が必要ない場合も経過観察を続ける

B型肝炎の検査や治療はどのように行っているのでしょうか?
福嶋クリニック 吉塚駅 B型肝炎の検査や治療はどのように行っているのでしょうか?の写真
B型肝炎とは、B型肝炎ウイルス(HBV)に感染することで、肝臓に炎症や障害が起こる病気です。急性肝炎の場合は、黄疸や吐き気などの自覚症状が現れますが、慢性肝炎では自覚症状が少なく、多くは健診で見つかります。

B型肝炎ウイルスは、免疫機能が未熟な乳幼児のうちに母子感染することが多く、ウイルスに感染していても、多くの方は治療の必要がない無症候性キャリアです。このうち約1割の方が治療を必要とする慢性肝炎を発症し、さらに肝硬変や肝細胞がんへと進行する恐れがあります。

B型肝炎に感染しているかどうかは、血液検査を行い、HBs抗原の有無によって確認します。HBs抗原が陽性の場合は、B型肝炎ウイルスに感染していると考えられます。しかし、たとえ感染していても、年齢、ウイルス量、肝機能、病期などによっては治療の必要がない場合もあります。超音波検査で肝臓の状態も確認し、薬物治療が必要な方には核酸アナログ製剤を用いた抗ウイルス療法を行い、薬物療法が必要ない場合でも病態によっては経過観察を続けます。
C型肝炎の検査と治療について教えていただけますでしょうか?
福嶋クリニック 吉塚駅 C型肝炎の検査と治療について教えていただけますでしょうか?の写真
C型肝炎はC型肝炎ウイルス(HCV)の感染により、肝臓に炎症がおこる病気です。進行するまで自覚症状がないことが多いため、採血により偶然発見されることが多く、感染すると6~7割が慢性肝炎に進展することがわかっています。炎症の強さや継続年数により違いがありますが、無治療のままだと10年20年という長い経過を経て、慢性肝炎の3~4割が肝硬変に進展します。その進行に伴い、癌の発生リスクが高まり、腹水や、黄疸の出現、食道静脈瘤などの合併を引き起こしてきます。
現在は複数の経口抗ウイルス薬があり、以前と比較して副作用が少なく治療期間も短い治療を選べる時代となりました。初回治療か再治療か、慢性肝炎か肝硬変か、そして肝硬変のステージでも進行したものかどうかにより治療薬や期間が異なります。ウイルスの排除は発がんのリスクや肝硬変の進展を抑えることにつながるため、将来の発がんの不安を減らし寿命をのばす大きな一歩となり得ます。B型肝炎と同じく、これまでC型慢性肝炎の診断は受けているものの、自覚症状がないため治療を受けていなかった方や、肝機能異常を指摘されながら原因精査を受けていない方も是非一度ご相談ください。
脂肪肝の治療を行っていく上で注意していることがあれば教えてください。
福嶋クリニック 吉塚駅 脂肪肝の治療を行っていく上で注意していることがあれば教えてください。の写真
脂肪肝は肝臓に脂肪がたまっている状態を指しますが、人間ドック健診において現在約3割の受診者にみられるといわれています。その中で約1~2割が脂肪性肝炎をおこし(アルコールをほとんど飲まないのに脂肪性肝炎をおこすものを非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)と呼びます)、さらにその中の数%の方が肝硬変や肝がんを発症することが分かってきており、脂肪肝と診断された患者さんの中に危険なリスクを持った方がいらっしゃることが非常に大きな問題となっています。前述したNASHになりやすい方は肥満、特に内臓性脂肪の多い方、糖尿病のある方です。C型肝炎が肝がんの原因として半数以上を占めていた時代とは変わって、現在はNASHを背景とした肝がんが増えていることに肝疾患診療に携わる医師は心を配っている状況です。将来のリスクは個々の患者さんで異なるため、脂肪肝とひとくくりにはせず、危険なリスクを伴っていれば定期的な採血や画像診断の必要性について説明することを心がけています。治療は生活習慣の改善や、背景にある基礎疾患の治療が主体となりますが、肝硬変への進展や肝がんを発症した場合はそれに対する治療が必要となります。

肝疾患に注力しつつ地域の患者さんの健康の相談薬としてサポート

今後、力を入れていきたい治療について教えていただけますでしょうか?
福嶋クリニック 吉塚駅 今後、力を入れていきたい治療について教えていただけますでしょうか?の写真
今後も引き続きB型肝炎、C型肝炎の治療や、健康診断で肝障害を指摘された方などに対して、自分にできる医療を地道に提供していければと思っています。薬物療法が必要な方には適した薬を選択して治療を進め、経過観察が必要な方には超音波検査や採血を行って、将来のリスクを除くあるいは軽減するお手伝いをするのが自分の役割と考えています。
また、高血圧や糖尿病などの患者さんに対してはライフスタイルに寄り添いながら、合併症がおきないように治療を行っていきたいと思います。血圧や血糖のコントロールが良好に保たれ、生活も楽しみながら節制とも向き合えば、基礎疾患がない方と同様に長寿を全うする確率が高くなるのではないかと思います。

日々の診療で、病態が悪化したり悪性疾患を発症して専門性のある治療が必要な場合は、速やかに対応可能な医療機関をご紹介できるよう努力していきます。肝臓や総合内科の専門資格を取得していますが、医療の進歩は日進月歩であり、私が取得した時の医療の常識が今は非常識となっている可能性もあります。できるだけ手を伸ばして、その進歩についていける様に耳をそばだたせていなければいけないと思っています。
B型肝炎やC型肝炎の治療で、今後に期待することがあれば教えてください。
福嶋クリニック 吉塚駅 B型肝炎やC型肝炎の治療で、今後に期待することがあれば教えてください。の写真
C型肝炎に関しては、治療が進歩し、経口抗ウイルス薬を服用すれば、かなりの割合でウイルスを排除できるような時代になってきています。経口抗ウイルス薬に関しては、インターフェロン治療と同様に、医療助成費制度も利用できます。B型およびC型肝炎ウイルス検査自体も、福岡市の助成制度を利用できますので、まずは肝炎ウイルス検査を受けていただいて、万が一、感染していた場合には、助成費制度を活用しながら治療を受けていただければと思っています。治療を受けるお手伝いをさせていただきたいですね。

B型肝炎に関しては、5~10年と長期にわたってお薬を服用していただく必要はありますが、服用することで現状を維持できるようになり、私が研修医をしていた90年代前半と比べると進行例が減っていると感じています。私が研修医の頃は、40代で肝硬変を発症してしまうB型肝炎の患者さんもいらっしゃいましたが、治療することで、そういった例は防げていると思います。B型肝炎に関しては、今後さらによい治療が出てくる可能性にも期待したいですね。
最後に、読者の皆さまへのメッセージをお願いできますでしょうか?
福嶋クリニック 吉塚駅 最後に、読者の皆さまへのメッセージをお願いできますでしょうか?の写真
ある程度の年齢になるまでは、健康のことについてあまり深く考えずに生きていける方が幸せではないかと思いますが、もしも健診で何らかの異常を指摘されたら、自覚症状がなくてもまずはご相談いただければと思っています。自覚症状がないと、1年、2年と放置してしまう方も多いかもしれません。しかし、一度ご相談いただければ、治療せずに経過観察で大丈夫なのか、あるいはすぐに治療を始めた方がいいのかということも、アドバイスすることができると思うのです。
ご相談いただければ、大事に至るまでに治療を始めて、いわゆる健康寿命をのばすことができる場合も多くあると思っています。自覚症状がないのに病院に行くのは億劫だし、見つからなくてもいいものが見つかるのが怖いという人間の心理は私の中にもあります。しかし、悪性疾患が見つかっても、早期に診断されればその分早期に治療が始められ、慢性疾患が見つかっても、同様に早期に治療を始めることで血管の合併症や臓器の力を低下させていくような未来を早めに回避できる可能性があります。

福嶋クリニックの基本情報

医院名 福嶋クリニック
診療科目 内科 産婦人科 婦人科 肝臓内科
診療内容

インフルエンザ予防接種 MRワクチン予防接種 B型肝炎予防接種 成人用肺炎球菌予防接種 健康診断 大腸がん検診 大腸がん検診(便潜血検査) 子宮がん検診 子宮がん検診(子宮頸がん検査) 前立腺がん検診

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住所
アクセス
  • 鹿児島本線吉塚駅 徒歩6分 
  • 箱崎線馬出九大病院前駅 徒歩13分 
  • 箱崎線千代県庁口駅 徒歩13分 
  • 鹿児島本線博多駅 徒歩20分 
  • 1号線(空港線)祇園駅(福岡県) 徒歩19分 
  • 箱崎線呉服町駅(福岡県) 徒歩21分 
  • 箱崎線箱崎宮前駅 車8分 
  • 1号線(空港線)東比恵駅 車6分 
  • 鹿児島本線箱崎駅 車7分 

西鉄バス停「吉塚東口(福岡銀行前)」下車より徒歩約3分

駐車場有り (5台)

診療時間・休診日

休診日

日曜・祝日

土曜診療

9:00~12:30
9:00~13:00
14:00~18:00

【休診】水曜午後・土曜午後・日曜・祝日

電話番号

092-621-8866

特徴・設備

特徴
  • 院内感染対策
待合室
  • アルコール除菌 無料マスク
設備
  • バリアフリー 個室 駐輪場 駐車場 おむつ交換台
駐車場

駐車場有り (5台)

サービス
多言語対応 ( 英語 ) 
専門医
  • 日本内科学会認定 総合内科専門医
  • 日本肝臓学会認定 肝臓専門医
  • 日本消化器病学会認定 消化器病専門医
  • 日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医

対応可能な症状・疾患など

症状・疾患
  • 肝疾患
  • 糖尿病
  • 子宮内膜症
治療
  • 高血圧
  • モーニングアフターピル(緊急避妊法)

掲載している情報についてのご注意

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