眼科
見え方がいつもと違うと感じたら来院を。早い発見、早い治療が肝心
ものが見えづらいという症状は、お子さまから年配の方までさまざまな形で意識することがあるでしょう。目の病気の中でも見え方に異常を起こすものには、発見が遅れたり、治療が遅れると治療が難しくなったり、治療しても見え方が十分改善しないものもあります。
大人では、例えば「飛蚊症」は視界に虫やアメーバなどが飛んでいるように見える症状で、50歳前後から多くなりますが、これが網膜剥離という病気の前兆になっていることがあります。飛蚊症が出て網膜剥離が発生する前までの段階だと日帰りのレーザー治療で対応可能ですが、網膜剥離が発生してしまうと、入院手術が必要になってしまうこともあります。
体の病気の合併症が目に起こるケースもあり、糖尿病から併発する「糖尿病網膜症」という病気も、見え方がおかしくなってからでは治療しても元の見え方に戻らない場合や、さらに悪化するのを止められない場合もいまだにあります。見え方に異常がない状態でも、眼底検査を行うと眼底出血という網膜の異常が先に見つかり、目に異常が生じていることが自覚するより先にわかることも多いです。レーザー治療を行い見え方に異常をきたす段階に入るのを防ぐことが大事です。
お子様の場合は、弱視と言って小学校入学までに治療に入っていないと片目の視力が発達せず固定してしまう病気がありますが、片目が見えていると、自分では反対の目が見えないことを感じなかったり、感じた場合もそれを表現できずに、大人にうまく伝えることができなかったりするため、発見が遅くなることが往々にしてあります。ご両親のほうで兆候を早めに見つけることが大事で、斜視といって、目が不自然に寄ったり離れたりしている状態が発見の一つのカギですが、3歳児検診や幼稚園・保育園での目の検査で異常があった場合にも、放っておかずに眼科で再度検査することが大事です。
このように、特に見え方がおかしくなる目の病気は早い発見と治療が肝心です。もし何か見え方に違和感を覚えたり、目に合併症が現れるとされる持病を抱えたりしている方などはぜひ、眼科で検査を受けることをお勧めします。
白内障
白内障は、目の中にある水晶体が濁ることでものが見えづらくなる病気です。合った眼鏡をかけているのに見えづらい、視界全体がかすむなどのほか、夕方から夜間では車の運転中に対向車のライトが異様に光って見えるために危ない思いをしたり、月が三つに見えたりすることも。初期であれば点眼薬で進行を遅らせる治療がありますが、進行すると手術が必要になります。
白内障の手術後数日間は、細菌感染などが起こった時に失明につながる重症の状態になることがあるため、当院では毎日診察しています。その間に通院が可能であれば日帰り手術ができますが、遠方にお住まいの方や、近隣でもご家庭の状況などでそれが難しい場合は、当院では入院を選択していただくことができます。また退院後はしばらく通院が必要ですが、遠方の方では自宅近隣の眼科で受診できるように連携いたしますので、気兼ねなくご相談ください。
硝子体手術・硝子体注射
眼の奥の方(眼底)に生じる病気(網膜硝子体疾患)については病気や状態によって最適な治療法がかなり変わります。
黄斑円孔、黄斑前膜、網膜剥離、硝子体出血などの病気については硝子体手術が標準的な治療法になります。これは眼球の中の硝子体という組織を取り除き、網膜にはりついた線維を除去したり網膜の裂孔を閉鎖したりして、網膜の状態を修復する高度な手術です。当院ではこのために必要な手術設備を備えており、重症度などに応じて大学病院などへの連携を含めて対応しております。
加齢黄斑変性という病気に対しては硝子体注射という日帰りの治療法が現在広く行われており、これは糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症などから生じる黄斑浮腫などにも有効です(黄斑は網膜の中心にある、ものを見るために最も重要な部分ですが、ここに血液中の水分などがしみ出して腫れている状態のことを黄斑浮腫といい、視野の中心が歪んだり直線が曲がって見えたりして、ひどくなると視野の中心そのものが見えなくなり視力が落ちます)。多くは片目のみにまず発生するため、両目で見ていると気が付きにくいですが、発症して時間がたつと治療しても後遺症が残ることが多くなるため、早いうちの治療が有効です。片目ずつ見え方を確かめて、歪んで見えることがわかったら、放っておかずに早めに受診してください。
緑内障
緑内障は、眼圧が上昇することなどで視神経に障害が起こり、視野が狭くなり失明に至る病気です。ゆっくり進行するため、日々の見え方の変化を自覚することは難しく、異常に気づいたときには緑内障としては末期になっていることもあるぐらいです。会社の健康診断や人間ドックなどで疑われるケースもあり、健康診断の結果に「視神経乳頭陥凹拡大」などの記載があれば、緑内障の疑いがあります。40歳を過ぎると発症する確率が高くなるため、検診の際にオプションなどで申し込むと良いでしょう。
一度痛んだ視神経を元に戻すことはできませんが、点眼薬や内服薬で進行を遅らせられますし、進行した場合も手術で失明に至るリスクを下げることができます。当院でも投薬から手術までしっかり対応いたしますし、必要に応じて大学病院と連携して治療を行います。健康診断で緑内障が疑われる結果が出たら早めに受診しましょう。
コンタクトレンズ
近年ではコンタクトレンズをインターネットで購入する方も多くなっていますが、薬事法によりコンタクトレンズは透析器、人工骨、人工呼吸器などと同様の高度管理医療機器として位置づけられており、眼科での定期検査が推奨されています。
眼科の医師による検査を受けてから購入するようにしてください。
また、定期的な検診も忘れないようにしましょう。検査を受けないまま何年も使い続けていると、知らない間にアレルギー性の結膜炎を発症していたり、度数が合わなくなって極度に目が疲れたりすることもあります。他にも角膜の感染症にかかり痛みで目が開けられなくなるというケースもあります。
目が傷ついた状態でコンタクトレンズを使い続けると、これらの病気はなかなか改善しにくいです。違和感を感じたら、まず1〜2日使用を止めてみましょう。それだけで改善することも多いですが、その後も不調が続くようなら眼科に受診してください。
別所眼科の基本情報
診療科目 | 眼科 | |||||||||||||||||||||||||||
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開業年 | 1991年 | |||||||||||||||||||||||||||
住所 |
愛媛県松山市山越5丁目14-14
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アクセス |
駐車場あり (30台) |
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診療時間・休診日 |
休診日 日曜・祝日 土曜診療
※受付終了時間/午前は11:30、午後は17:30です。 |
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医院規模 |
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電話番号 |
089-923-6789 |
特徴・設備
特徴 |
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設備 |
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駐車場 |
駐車場あり (30台) |
専門医 | 日本眼科学会認定 眼科専門医 |
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