津間本 裕一先生(日本眼科学会認定 眼科専門医)にインタビュー
幅広い治療に対応することで、患者さまが治療を諦めてしまわないよう配慮
この研究から学んだのは「ゼロから自分で考える」ことの大切さです。一般的な緑内障の治療は、シンプルに言えば、「診察して薬を処方して、また経過観察をする」という流れです。それに対して「いかに科学的に考えてアプローチをしていくか」が、眼科の医師として求められていることだと思います。そのための「ゼロの状態から科学的に考えるトレーニング」を大学院時代にさせていただいたことが、非常に学びになったと感じています。
クオリティ オブ ビジョンを意識した日帰り手術で、よりよく見える生活に貢献
そのため大切にしているのは「いかに早めに見つけて対応できるか」ということです。人生100年時代と言われる昨今、長生きできる時代だからこそ、年齢を重ねるごとに緑内障の進行も進みます。その点を踏まえ、視野検査やOCT (光干渉断層撮影)による検査で、早期発見・早期治療ができるよう努めています。
線維柱帯切除術は、先ほどもお話しした、私が大学病院時代からおこなってきた手術です。MIGSは、近年取り入れられ始めた治療法で、日本語では「低侵襲緑内障手術」と言います。線維柱帯切除術に比べて短時間の手術で患者さまの負担も少ないという特徴があります。当院では、どちらの手術も日帰りでおこなっており、手術翌日から1~2週間ほど通院していただき経過観察をします。また、MIGSに関しては、白内障手術と同時に進めることが可能です。
眼科の医師としては、そういった社会の進歩による患者さまのご希望の変化に応じて、よりよい医療をご提供していく必要があると感じています。新しい機器を取り入れてリスクの少ない手術をすることはもちろん、多焦点眼内レンズ(※)も導入することで、一人ひとりの患者さまのライフスタイルに合った治療をご提案できるよう努めています。
(※)は選定療養です。料金は料金表をご確認ください。
目に関する正しい情報をお伝えすることも、医師の役目の一つ
そういった方に対し、正しい情報をきちんとお伝えすることが、私が考える眼科の医師の役割の一つです。クリニックに来ていただければ、専任のスタッフが正しく度数を計ることができますし、酸素透過性の高い素材のコンタクトレンズなど、より目に優しい商品をご案内することもできます。乱視が入っていないか、何か病気はないかといった医師による検査ももちろんおこないます。そういったことを真摯に丁寧におこなっておりますので、ぜひ眼科にも足を運んでいただければ幸いです。
オルソケラトロジーに向いているのは、スポーツをされている方や、手術をせずに視力改善を目指したい方、眼疾患を有していない方などです。なお、感染症対策のために定期的な通院が必要となります。ご興味のある方は、一度ご相談ください。
(※)は自由診療です。料金は料金表をご確認ください。
(※)は自由診療です。料金は料金表をご確認ください。