石橋 寛先生(日本内科学会認定 総合内科専門医)にインタビュー
地域の方にとって身近な存在であるために、開業医の道を選ぶ
もともとは循環器内科を専攻していました。手先が器用なほうだったので、カテーテルなどの実際に手を動かす手技的な治療ができると思ったからです。また、診断がそのまま治療へ結びつき、結果へ反映されることもやりがいに感じていました。
そういった理由から、最初は循環器内科をメインに診療を行っていましたが、勤務年数を刻むにつれて内科全般を診る必要性を感じたため、そこから内科に関わる総合的な医療へ対応するようになりました。
その頃に、今後も医師を続けていくのであれば専門的な知識が必要だと考えて、「日本内科学会認定 総合内科専門医」と「日本循環器学会認定 循環器専門医」の資格を取得しました。その後は福島生協病院へ移り、消化器内科や呼吸器内科など内科全般に携わっていき、最終的に石橋クリニックを開院したという流れです。
勤務医時代の経験が生きていると感じるのは、やはり心筋梗塞などの患者さまがいらした際です。循環器内科で培った知識や経験があるからこそ、冷静な診断ができていると思います。
また、地域に根差した医療ができる時にも、開業医としてのやりがいを感じます。具体的には、患者さまを最後までみとったり、受診が難しい方のために訪問診療を行っていたりして、地域の皆さまからの幅広いニーズにお応えしています。勤務医時代と比べると患者さまとの距離感が近く、その方のサポートをしっかりとできているように感じられ、開業して良かったなと思います。
一人ひとりの状況に合わせた生活習慣病治療の提案が可能
また、コロナ禍に外出制限をされていた影響で、運動不足になっている方が増えているようです。生活習慣病の治療では食生活や運動の指導、薬物療法をメインに取り組みますが、どれも継続することが重要です。しかし、人によっては指導がストレスになる場合もあるため、患者さまとしっかり話し合って、その方に合った方法を提案させていただいています。
訪問先で心がけているのは、患者さまが普段と違う点がないかを、しっかりと見極めることです。私自身が普段と違う点がないかをチェックするだけでなく、患者さまご自身や、ご家族の方などへも聞き取りをして、ちょっとした変化を見逃さないようにしています。今後も訪問診療へ力を入れることにより、地域の方々の生活に寄り添う存在でいたいというのが、私の目標とするところです。
知識や情報のアップデートに努め、今後も地域住民に寄り添う医師
私が知らない情報があると、それだけで患者さまは「もっと良い治療の選択肢があるのに選べない」ということになってしまいます。そういった事態を避けるためにも、医師として働く限り学ぶことを怠らないというのが、私の心がけていることです。
また、今後の課題として電子化にも注力していきたいです。例えば、マイナンバーカードによる受診や、オンライン診療などの導入です。時代の変化に適応しながら、患者さまの利便性の向上と業務の効率化を図りたいと考えています。
健診で数値が引っかかってしまった、気になる体調の変化があるといった場合には、まずは当クリニックへご相談ください。「日本内科学会認定 総合内科専門医」と「日本循環器学会認定 循環器専門医」の資格を生かして、しっかりと診断・治療を行わせていただきます。