竹田 数章先生(日本耳鼻咽喉科学会認定 耳鼻咽喉科専門医)にインタビュー
自身も趣味で和楽器を演奏し、音声医学に力を入れて診療を行う
クリニックでの診療のほか、音楽大学で臨床音声学の講師もしています。発声や楽器演奏に関してお悩みの方や、呼吸法について知りたい方などはご相談いただければ幸いです。
声のトラブルのほか漢方、アレルギー性鼻炎、睡眠時無呼吸症候群に対応する
例えば、嗄声が2週間以上続くとき、声帯に何か問題が生じていることがあります。
声帯結節、声帯ポリープ、 声帯のう胞、声帯マヒ、喉頭癌など様々な病変が考えられ、その他、高齢化に伴う声帯萎縮ということもあります。
もちろん、慢性的な症状だけではなく、「お仕事の本番が近いのに、急に声の調子が悪くなって困っている」という方もいらしていただければ幸いです。当院では、喉頭ストロボスコープという機器を使って、声帯の様子を確認しています。また場合により漢方薬を処方することもあります。どんなことでも、声にトラブルを感じている方は、ご相談ください。
また、当院では睡眠時無呼吸症候群かもしれないと悩んでいらっしゃる方のご相談に乗っております。睡眠時無呼吸症候群の簡易スクリーニング検査も対応しています。必要な方にはnCPAP療法や耳鼻咽喉科領域での治療、アドバイスを行います。手術が必要な場合には、日本医科大学付属病院・慈恵医科大学第三病院・杏林大学病院をはじめ連携の医療機関をご紹介しています。
呼吸法の指導も含めて音声医学に注力、芸術に携わる人々をサポートしていく
また、発声の基礎は「呼吸」です。呼吸法の指導はもちろん、睡眠時無呼吸症候群などで悩まれている方の力にもなれるよう取り組んでいきたいですね。
今後も、医学と芸術との接点というところには注力してきたいですし、音声医学を通して、芸術に携わる人々をサポートしていければと考えています。クリニックだけではなく、大学でも講師としてレッスンをサポートしていきたいですね。
また、声のトラブルがあって困っていらっしゃる方には、できるだけ早めに受診していただきたいですね。早めに治療を始めることで、治療期間も短くなる可能性が期待できます。治療期間が短くなれば復帰も早くなるなど、多くのメリットもありますので、気になった段階で早めにご相談いただければ幸いです。
そして、声のトラブル以外にも、急性中耳炎や急性副鼻腔炎、咽頭炎、メニエール病、老人性難聴などにも対応しておりますので、お悩みの際は気兼ねなくご相談ください。