医師として、力を入れて学んだことは何ですか？

趣味で特殊な呼吸法を使う「能管」という和楽器を演奏していることもあり、耳鼻いんこう科の疾患に加え、「音声医学」にも力を入れて学んできました。芸能と医学は音声でつながっている点に興味を持ったのがきっかけです。発声や呼吸法のアドバイスもできますので、お気軽にご相談ください。

初めて来院された患者さまに対して心がけていることがあれば教えてください。

初対面で緊張されている患者さまもいらっしゃるかと思いますので、お困りの症状について親身になってお話をよくお聞きするようにしています。

説明・カウンセリングで工夫されていることはありますか？

病気について説明するといっても、喉頭や声帯など、体の内側は普段見ることができないかと思いますので、モニターを活用しています。例えば、お子さまの中耳炎などで来院されたお母さまには、お子さまの耳の中の画像をお見せしながらていねいにご説明しています

病院が苦手なお子さまのために工夫していることはありますか？

症状に対して処置をしなければならない場所なので、なかなか難しいところですが、お子さまの興味を引くおもちゃや絵本などを置くことで、できるだけ病院が「怖いところ」にならないよう気を付けています。

今後、力を入れていきたい治療などがあれば教えてください。

私自身、趣味で能管という和楽器を演奏していることもあり、今後は声に関する診療にも力を入れていきたいですね。速い動きや複雑な動きを可視化できるストロボスコープなどの機器も導入しているので、細かい検査も可能です。また、今後は鼻のアレルギーに対するレーザー治療や、自宅でできる睡眠時無呼吸症候群の検査も行っていきたいと思っています。

スタッフについて自慢できることはありますか？

スタッフは主婦の方が多いこともあり、みんな患者さまと接することには慣れていますね。接し方について私が簡単にアドバイスしただけで、優しく細やかに対応してくれているので助かっています。

地域医療に貢献するために取り組んでいることがあれば教えてください。

来院が難しい患者さまのために、往診や在宅医療にも応じています。また、摂食嚥下障害の方に対する市の取り組みにも対応しています。食べ物を飲み込む様子を観察するビデオ嚥下造影（嚥下造影）検査なども希望される方には行っていますので、お気軽にご相談ください。

休日は何をしてお過ごしですか？

健康のために、サイクリングやスローエクセサイズで汗を流しています。また呼吸法の研究もしておりまして、「アーテム・トーヌス・トン」という、声にするための息を全身に取り入れることで体の呼吸の流れを自覚していくドイツの呼吸法を取り入れています。写真を撮ることも好きなので、「神代植物公園」などの自然が豊かな場所に出かけています。